偽装工作

「お料理、冷めちゃったね」


 沈んだ声で、ぽつりとエディマが言った。


 旧悪臭タワーの最上階。シータとフィルシャを除く全員が、既にここで待っている。

 彼女が戻り次第、意志確認を済ませて、それから彼女の将来を祝おうと、既にみんなを説き伏せておいた。なのに本人がこれでは。

 ガリナはさっきから、苛立ちを抑えきれずに足踏みしている。


「遅すぎる」


 リーアが呟く。

 確かに、いくらデートと言っても、だ。外で食事して、お酒も飲んで、お喋りもして。それだけじゃないかもしれないが、十分のんびり過ごしたはずだ。こんな時間には、もうどこも店仕舞いしている。


 階下から軽い足音が聞こえてきた。


「あれぇ?」


 今まで自室で寝ていたフィルシャが、気の抜けた声を漏らす。


「シータはぁ?」

「いねぇよ、バカ!」

「ガリナ、落ち着いて」


 シータがいないのは、フィルシャのせいではなかろうに。


「同じ部屋だろ、どこに行ったか、聞いてねぇのかよ」

「だって、そんなこと言われたって、寝てるうちに勝手に出て行ったんだし」

「あんの野郎……せっかくファルスが」


 どうしようか。

 これはもう、お祝いという雰囲気でもない。


「まぁまぁ、料理はまた作ればいいし。そんなことより、ちょっと遅すぎる。シータはいつもこんな時間になっても戻ってこないの?」

「ううん」


 ステラが首を振る。


「さすがにこの前、ガリナとやりあってからは、勝手に外出しても、街の灯が消える前には戻ってきてたわ」

「だとすると、変だね」

「変じゃねぇよ」


 ソファにどっかと腰掛けながら、ガリナが吐き捨てた。


「あのアマ、調子に乗りやがって。何様なんだ、ったくよぉ」

「ガリナ、ただの夜更かしなら、まだいいんだ。でも、最近、喧嘩してからはちゃんと帰ってくるようになったんでしょ?」

「ああ、一応な」

「だとしたら……別の理由で戻ってこられない、ってことはないかな?」

「あ?」


 いつもいつも夜遅い、だから今日も。みんなそう考える。

 でも、そういう時に限って、何か突発的な事件に巻き込まれていたりする。

 これがいつもは外出しないような人だと、誰でもまず不測の事態を想像するものなのだが……


 ウーラが質問した。


「ねぇ、誰か、シータの彼氏って、どんな人か、知ってる?」

「はーい」


 フィルシャが手を挙げる。


「確か、どっかの船員だったよ。前に言ってた」

「船乗りね。じゃあ、ピュリスに住んでるわけじゃない」


 それが確かであれば、探しようはある、か。


「宿屋を一軒ずつあたるのか?」


 ガリナが低い声で言う。

 さすがにこの時間。迷惑ではある。


 しかし、リーアが意見を出した。


「全部を探さなくてもいい」


 その一言で、俺も思い当たる。


「言う通りだ。だって、みんなの仕事が仕事だからね。ちょっときれいな宿屋とかだと、同伴で立ち入りなんて、許してくれないか、お金取られるでしょ? シータは、仕事じゃなくて彼氏と一緒にいるわけだけど、宿屋の方はそう考えない。となると」

「連れ込み宿、か」


 ガリナが顎に手をあてながら、頷く。


「それでも、迷惑には違いねぇけどな」

「一応、あたってみようよ」


 エディマが言う。


「うん、もし、何か悪いことでもあったらと思うと」


 ディーも同意する。


「よし」


 ガリナは立ち上がり、テキパキと指示を出した。


「じゃ、そうだな、フィルシャは寝ちまいそうだから、ウーラ、悪ぃけど、ここで待っててくれ。あたしらは、あちこち回ってくる」

「僕も探すよ」

「あー、ファルスは悪ぃから、帰って寝ててくれよ。何かあったら、いや、何もなくても、明日連絡すっからさ」

「……わかった」


 人気のない夜の街を歩いて戻る。もちろん、家には帰る。ノーラをこれ以上、付き合わせるわけにはいかない。


 本当に、何があったのだろうか。特に最近は、彼女らとの接点が少なかった。

 知らないうちにだんだんと不和が広がっていった。だからといって、俺が割って入るべきかどうか。ガリナもシータも、立派な大人なのだ。


 さて、シータはいったい、どこにいるのだろう?


 重い鉄の扉を引き開けて、ノーラを中に通す。


「え? ファルスは?」

「僕も家には入るよ」


 しかし、行き先は風呂場でも寝床でもない。


「ノーラはおやすみ」

「う、うん」


 階段をさっさと登ると、屋上に。

 夜のひんやりとした空気が頬を撫でた。


 そこで精神を集中する。


 魔術は、万能ではない。高い効果を持つとはいえ、その作用の仕方には一定の範囲や制限がある。


 たとえば『意識探知』だ。これは確かに有用な魔法だが、普通に使うと、範囲内の意識をすべて拾ってしまう。つまり、人間はもちろんのこと、小動物も、虫けらもみんなだ。ただ、意識があるといっても、活発なものもあればそうでないのもあるし、感情の傾向も異なるので、ある程度のフィルタリングは可能ではある。だが、そこまでだ。

 俺を迎え撃ったグルービーも、探知の邪魔になるのもあって、使用人の大多数を敷地外に追い出していた。しかし、ここは港湾都市ピュリスのど真ん中。立ち退きなんかできないから、どうしたって数多くの意識が引っかかってくる。そうなるともう、識別しきれない。

 それでも、この深夜であれば。多くの人は眠っている。夢をみている人を引っかけてしまうかもしれないが、少しは使いやすいに違いない。


 真っ暗な夜の街。そこにポツポツと所在を知らせる「存在感」のようなものが浮かび上がる。

 今、活動している意識だ。更に集中すれば、それぞれ一つずつの心の息遣いのようなものも感じ取れる。そこから更に『読心』などを重ねがけすれば、より詳細な情報を抜き取れる。だが、下準備もなしにそれをするのは、さすがに骨が折れる。


 まず、睡眠中の人は動かない。だから、一箇所に留まっているのはとりあえず放置。活動レベルが低い意識は除外だ。

 南北の大通りを動いているのがいる。活発な意識。感情の動きがはっきりしている。あれは?


 ……ああ、ガリナとフィルシャか。いちいち見つけて損した。

 街の北側にある連れ込み宿が目的地だ。聞き込みの結果、行き先がわかったらしい。お気に入りの、あのいつもの赤いワンピースを着て、あちこち食事したり散歩したりとデートを楽しんだ末に、連れ込み宿で恋人と過ごしているのだそうだ。ガリナがカリカリしていて、フィルシャは面倒臭がっている。

 やれやれ、だ。心配はいらなかったか。


 まぁ、ついでだ。寝る前にちょっとだけ確認しよう。旧悪臭タワーは?

 意識があるのは、一人だけ。ウーラが……動いている。最上階の部屋ではない。ここは……シータとフィルシャの部屋?

 なんだ、何か、取り乱している? 理由は?


《まさかとは思うけど……おかしい? シータの私物がない! 仕事の時は外していたあの金の指輪も、貯金箱もない? どこ? どこなの?》


 なんだって!?

 荷物がない、なんてあり得ない。あってはならない。

 それは、家出をしたということだ。しかし、犯罪奴隷の彼女に移動の自由はない。ということは。


 脱走だ。


 まさか?

 どこにいる?

 まだ街を出たはずはない。門は開かないし、船も出ない。街全体を覆う俺の『意識探知』によれば、あの並岸流を利用して外に出ようとしているのもいない。

 早まった真似をする前に、見つけないと。


 ガリナ達は、シータがいつも恋人と過ごしているという連れ込み宿に到着したらしい。そこか? 俺は意識と視界をガリナと同調する。


 薄い木造の壁。そこからオレンジ色の光が漏れる。

 木の軋む音。これは。


「はいはい、邪魔しないで」


 いきなり目の前に太ったオバさんが現れて、行く手を遮る。この手の宿を管理する、いわゆるやり手婆ぁだ。


「お客さん、今、お楽しみ中だからね」

「あたしらぁ、中にいる女に用があるんだ」

「だったら、終わるまで待っておくれよ。ウチで揉め事なんざ、ごめんだからね」


 そう言われたからって、引き下がれるわけがない。ガリナは、少しでも中を見ようと首を伸ばす。その視界の端に、脱ぎ捨てられたワンピースが映る。


「ちょっと、あなた、困るんですよぉー」


 やり手婆ぁがガリナを押し戻す。彼女もそれに抵抗しなかった。

 あの赤いワンピースには、確かに見覚えがある。あれはシータのものだ。

 しょうがない、もう少し待とう。出てきたらすぐさま連行してやる……


 苛立ちながら、連れ込み宿の出入り口に、ガリナは座り込んだ。


 だが、俺は待たなくていい。

 場所さえ特定できれば。負担こそ大きいものの、そこにいる意識に無理やり『読心』をかければ……


《……あー、もう、早く終わんないかな……痛いだけじゃん、こいつ、ヘッタクソ……》


 二人、重なった意識の片方。その心の声がこれだ。あれ?

 これ、女のほう? だよな?

 恋人じゃないのか?


《お、俺、ツイてる、タダでこんな。逆ナンされたの、初めてだ》


 こっちは男の意識か?

 しかし、ツイてる? タダ? 逆ナンパ? やっぱりおかしい。

 悪いが、視界を借りる。


 ……誰だ、この女は?


 ただ、微妙にシータに似ているといえなくもない。キツい目付きにショートヘア。背格好も同じくらいだ。しかし、明確に別人といえる。


《もっとふんだくりゃよかったわ、金貨五枚じゃ安いよ、こいつの相手》


 金貨?

 誰からもらった?


 魔術の深度を一つ上げる。途端に視界が広がる。過去の記憶だ。

 路地裏で話す女が二人。


『じゃ、頼んだよ』

『夜になったら、ここで待ってればいいのね?』

『そうそう、あとはババァに話してあるから、適当にやることやって、寝てればいいからさ』


 そういって金貨五枚。

 引っ手繰るようにして受け取る。


『こんなことして、あんたに何の得があるのよ?』

『どうでもいいだろ、そんなの』


 そう言った女。

 そいつが、シータだった。


 確定だ。

 これは、撹乱目的で用意した、ダミーの男女だ。


 俺はそこで魔術を中断する。

 さすがに、連続して使用しすぎた。なんとなくだが、頭痛が始まりそうな、あの倦怠感を感じる。深呼吸してまばたきする。


 強大な魔力ではあるが、どうにも使いこなせていない。威力だけは大きいが、その出口が小さすぎる。

 言うなれば、プール一杯分の水があるのに、それをバケツで運搬しているようなものだ。それでも作業者、つまり俺が頑張れば、ある程度までなら大量の水を吐き出すことはできる。呪文の詠唱だけで、それができる技量ならある。

 だが本当は、これでは不十分だ。ただの人力で水を運びまくるようなものだから、その作業者はこの通り、ヘトヘトになる。

 もしコラプトで見たほどの大魔術を自在に行使するつもりなら、とにかく準備が欠かせない。魔道具も制作するべきだし、触媒もあったほうがいい。儀式用の魔法陣も欲しいところだ。ただ、そこまでやるとなると、この家では手狭すぎるが。


 さて……

 グルービーでもないが、観察したら、次は仮説を立てる番だ。

 恐らくシータは、長い時間をかけて、準備してきたに違いない。


 まず、意図的に無断外泊を繰り返した。シータの外出はもう、珍しくはない。理由も用意した。恋人だ。お気に入りの赤いワンピースというのも、きっとわざとだ。赤い服を着た女が、どこそこで男とイチャついていた、という情報を撒き散らすため。


 今夜もまた、彼氏と過ごすために勝手に外出した。いつものことだと、みんな溜息をつく。それで終わりだ。実際、俺が料理を持って駆けつけなかったら、ガリナも説教タイムを明日に延期していただろう。

 もし追跡されても、そこには万一のために、偽物のカップルが待機している。していることがしていることだけに、ガリナ達もすぐには踏み込めない。一段落して中に入っても、いるのは見知らぬ男女だ。さあ、どうする?


 ガリナ達は、首を捻りながら旧悪臭タワーに引き返し、もう遅いし、明日帰ってくるだろうと寝てしまう。で、目が覚めるのは昼前だ。

 昼前。つまり、船が出港する時間だ。


 そうだ。陸上を逃げ切るのは難しい。ピュリスからだと、王都に行くか、コラプトからティンティナブリア、アルディニア方面に抜けるか。或いはブルカン村から西に、辺鄙な海岸地帯を通るかしかない。

 しかし、西のルートは人が少なすぎて目立つ。北東のルートは、移動距離も短くないし、何よりティンティナブリアがあのざまだ。となれば王都を抜けるのが一番無難だが、彼女はそこが出身地。見つけられてしまう。

 国外脱出するにせよ、いったん東のエキセー地方に出るにとどめるにせよ、船を使わないなんて選択肢はない。


 とすると、彼女には協力者がいる? でなければ、密航なんてできない。

 では、そいつは何のためにシータに手を貸すのか?


 可能性はいくつも考えられる。

 一つには、本当に彼女と愛し合っている場合だ。俺の支配下にあるままでは、愛しい人と結ばれようがない。しかしそれであれば、彼女を買い取るという選択肢があったはず。犯罪奴隷だから、譲渡奴隷のようにはいかないが、それでも手続きさえ踏めば、所有権の移譲は可能だ。

 男の側に、身請けする金がない? いいや、それは理由にならない。そもそもシータは俺の「甘さ」を知っている。俺は所有する奴隷から利益を得ていないのだ。正面からお願いされれば、俺はあっさりタダで彼女を手放すし、下手をするとお祝い金まで出しかねない。


 ということは、もっとネガティブな可能性を考えねばなるまい。

 相手の男……もし男であればだが、そいつが、まともな人間ではない、という状況だ。


 こうなると、シータにだけ脱走したいという目的があって、相手の男は単に色仕掛けで利用されているだけ、というシチュエーションすら考えにくい。なぜなら、それもさっきと同じシナリオ、つまり俺との交渉という結論に行き着くからだ。

 シータは俺がバケモノらしいとは気付いているが、まさか心まで読めるとは知らない。だから、純朴な男を騙して自分の身請けに使うという作戦だって、あり得た。男は本気で彼女を妻にと望んで俺と交渉するのだから、やはり話はスムーズに進むはず。


 それをしないということは、シータの脱走は、ただの脱走ではない。

 彼女自身が何らかの悪事に手を染めているか、またはそうしようとしている誰かの協力者になってしまっている。その誰かは、とてもではないが、俺には会わせられないような、後ろ暗いところのある人物だ。


 人が悪事を働く理由は? ……金だ。

 シータは、自由と金銭とを、一度に掴もうとしている。そもそも、金のない自由なんて、自由とはいえない。


 だがそうなると、そいつがシータと手を組む理由は?

 彼女にどんな利用価値がある?

 シータは奴隷だし、娼婦としては年齢も決して若くない。特別な技能も財産も何もないのに。


 おかしい。辻褄が合わなくなってくる。メリットがない。

 そもそも犯罪奴隷だから、身分の制約もあって、できないことがたくさんある。契約書にサインするのも無理だし……いや、待てよ!?


 俺はサインできる。


 シータの視点でこの街を見渡すと、人間関係はさほど広くはない。周囲には同じ身分の娼婦達ばかり。あとは、たまに遠くからやってくる客。地元の客もいるかもしれないが、おおっぴらには付き合えない。

 その中で、一番影響力がある人物は、俺だ。


 彼女は、取引できる。

 エンバイオ薬品店の印章を持ち出せば……


 まさか。

 俺は階段を駆け降り、一階のカウンターの下に備え付けられた小さな金庫を検めた。

 閉店と同時に、二度と使わないだろうと考えて、いろいろな書類や店の印章を放り込んでおいたのだ。


 印章は、あった。

 しかし、最後に置いた時と、位置が違う。一番上の棚の、右隅に詰めておいたのに、それが左側にある。しかも、微妙に赤いインクで汚れている。だが俺は、もう二度と使わないだろうと思って、最後に表面を拭っておいたはずだ。

 誰かが……いや、シータが使った。


 どうやって鍵をこじ開けたのかはわからない。

 ただ、ここに来るのは難しくないし、彼女もノーラと顔見知りだ。いくらでもチャンスならあったのだろう。


 これにどういう意味があるのか。

 エンバイオ薬品店が、何かの船荷に対して、内容の証明をした可能性がある。


 ピュリスは王都に直結する港湾都市だから、警備も厳重だ。以前、密輸商人がまとめて捕まった時以来、ますますチェックは厳しくなっている。

 何をチェックしているのか? 取り締まりの対象は、いろいろ考えられる。まず、以前に密輸商人が扱っていた麻薬類。一部の毒薬。武器になり得るもの。刀剣などは比較的自由に取引されるが、火薬や魔法の触媒などは、誰がどれだけ仕入れたか、届出が必要になる。

 それから、人、だ。危険人物の出入りを防ぐため、どんな人が船で乗り降りしたのか、それが調べられる。船には船員の一覧、それに乗客の一覧が必要だ。これには、販売される予定の奴隷も含まれる。

 奴隷の場合、たとえば他国で誘拐された子供がこちらで売り飛ばされる、なんてことも起こり得る。まあ、こちらが買う側になる分には、実はさほど厳しい目で見てはいないのだが、逆に国内の誘拐犯が、ここピュリスから子供達を出荷する場合もある。当局としても、それはさすがに看過できない。


 で、そういうブラックな取引は数々あるが、すべてをチェックしきるのは難しい。

 そうなると、地元の信頼できる民間の業者が、確認を代行する。確かにこれはサハリア産の薬草です、うちが輸入しました、と報告するわけだ。そんな場面で、印章が役に立つ。


 シータは奴隷だ。だから、そうした確認を行う権限はない。

 しかし、主人から確認作業を命じられるか、或いは確認済みの書類を届けるだけならば、当然可能だ。


 つまり、こういうことだ。

 ピュリスで売ってはいけないものを売ろうとしていたか、買ってはいけないものを買おうとしていた。それによって利益を得るために。

 その密輸商人は、自分では内容証明ができないので、誰かが必要だった。もちろん、俺が手を貸すはずもない。しかし、行きつけの売春宿にシータがいた。


 これは……大変なことになる。

 俺の推測が間違っていればいいが。


 もう一度精神操作魔術で、旧悪臭タワーのほうに意識を向ける。

 そこにいるのは、ウーラと……全員が最上階で大騒ぎしている。何事もなかった、とガリナは報告した。だが、ウーラは、シータの私物が消えていると伝えたのだ。

 今、エディマとディーが、階段を駆け降りている。俺に報告するためだ。


 どうやら、今夜は眠れそうにない。

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