話し合いの時間

 古びた黒パンに、豆と野菜のスープ。まずい。

 これがあと一回分か。イーパとジョイスは、あの民家のおいしい食事を供されるのに。食べるものがひどいと、地味に精神にダメージがくる。自然とネガティブな気分になるというか。あー、前世でもそうだったなー、頑張れば頑張るほど、不幸になる一方だったんだよなー……といった具合に。別に豪華なものを食べたいわけじゃない。丁寧に作られた品であれば、文句はないのだが。

 一人でもくもくと食べているのに、周囲の視線が気になる。さっきの訓練場での出来事を知っている連中だ。チラチラ見るが、視線が重なると、サッと顔を伏せる。

 早く明日の朝にならないかな。訓練にアネロスは出てくるのかな。来なければ、ルースレスでいいか。スキルに空き枠がないから、普通に考えて剣術の経験を奪い取るのがせいぜいだろうけど。今の5レベルの剣術も、かなり6レベル寄りっぽいから、ルースレスから力を奪い取れば最低でも6レベル、うまくすれば7レベルの剣術を扱えるようになる。それとも、怖いけどアネロスに挨拶しにいって、そのままドロンするか? ああ、まずい。早く流し込んでしまおう。

 そんなことばかり考えていたところで、ふっと目の前が暗くなる。顔をあげて、ハッとした。


「ゆっくり食べたまえ」


 今、まさに心の中で思い浮かべていた人物、ルースレスが立っていた。


「い、いえ」


 明らかに俺に用事があるのに、今の立場と身分で、モソモソと食事を続けるわけにはいかない。慌てて食器を置くと、立ち上がった。


「何の御用でしょうか」

「ふむ」


 相変わらず、冷ややかさを感じさせる微笑を浮かべながら、彼は答えた。


「たいしたことじゃない。君について、いろいろ教えて欲しいだけだ」


 俺も教えて欲しい。シトールの経歴なんか、まったく知らないから。


「いいですけど、なんにもないですよ、俺には」

「そんなことはあるまい……ふむ、もう食事はいいのか?」

「お待たせはできませんから」

「いい心がけだ。では、ついてくるように」


 俺は一礼して、ルースレスの後に従って歩いた。


 歩きながら、俺はあれこれ考えた。アネロスの話を聞いたのだろうか? それでシトールを昇格させようとか? しかし、反応が早すぎないか?

 それに、歩いていく方向。建物の上のほうではなく、どちらかというと、階段を降り続けているような。たぶん、領主とか指揮官の部屋は、建物の上のほうにあるはずで、そうなると下に向かう理由がわからない。さっきの訓練場でもう一度腕試し? 純粋な、生き死にのない試験であれば、笑顔で受けられるのだが。

 薄暗い廊下で、彼はとある扉の前に足を止めた。


「ここだ」


 ここだ、という割に、中に入っていく様子もない。


「はい?」

「君から入りたまえ」

「は、はぁ」


 なんだか変な感じがする。予感めいたものというか。好ましくない何かがあるような。

 だが、力んでも仕方ない。どうせ腰には剣もない。変に逆らうほうがリスキーだ。いきなり殺されなければ、あとはどうとでもなるはず。

 そう思って、俺は扉に手をかけ、そっと押す。


 中は真っ暗だった。

 だが、入れと言われているのだから、仕方ない。充分警戒しながら、一歩を踏み出す。

 部屋が暗いのは、扉以外の三方向すべてに黒いカーテンがかかっているからだ。だから、今、俺が立っている場所は、かなり狭い。部屋全体もそんなに広くはなさそうだが。

 いったい、こんな場所で何を……


 カーテンの隙間に、ブーツが見えた、ような気がした。

 気配。囲まれている!?


 気付いて身を翻そうとした瞬間、三方向のカーテンが落ち、槍の穂先が突き出される。一つではない。七つか、八つか。完全に囲まれている。

 そして……


 真後ろでは、ルースレスがやはり剣を抜いて、俺の退路を絶っていた。


「誤解です! なんでこんな」

「いいからおとなしくしたまえ」


 さっきの部屋。それは、拷問部屋だった。

 カーテンで隠されていたのは、兵士達だけではなかった、というわけだ。俺はそれらの器具の一つに拘束されていた。前世の電気椅子を連想させる、無骨なデザインの椅子で、首元の革と金属の拘束具が、犠牲者を締め付ける仕組みになっている。肘掛けに腕は固定されているが、指先だけは剥き出しになっている。足も同様だ。


「おとなしくも何も、これじゃ何もできませんよ」


 この世界、それこそマオ・フーみたいに『超柔軟』の神通力を有する人間もいる。中途半端な拘束では、安心できないのだ。

 ルースレスは俺の言葉に、視線を這わせる。確かにしっかり拘束されている。これでは抜け出せまい、と判断して、頷く。それを受けて、上半身が裸の、太鼓腹の大男が、一歩前に出る。丸顔に、丸く見開かれた目。だが、そこには何の感情も読み取れなかった。見るからに拷問担当の牢番だ。


「結構、では、あらいざらい話してもらおうか」

「何をです」


 なんてこった。

 アネロスは、俺の技量に期待した。だがルースレスは。

 俺をどこかのスパイだと考えた。


「君の主人は誰だ?」

「そ、それはもう」


 二、三秒ほど考えて、俺は返事をした。


「伯爵様でぎゅあっ」


 どこかの小者みたいな悲鳴が出た。さっきの大男が、俺の足の小指を、鉄の棒で小突いたのだ。


「もう一度、尋ねる」

「くっ……えっ……」

「君の主人は誰だ?」

「だから、伯爵」


 同じところにもう一度。ちょうど、足の小指の先を、タンスにぶつけたような痛み。だが、こんなのはまだ、小手調べだ。人類の歴史の中で、拷問というものが、どこまで深く研究されてきたか……無駄な知識だが、いや、無駄な知識だと思っていたが。前世でいやというほど読んで知ってしまっている。

 最初に与える痛みがこの程度なのは、わざとなのだ。最初から最大の痛みを与えるのは、尋問手段としてはよろしくない。犠牲者が絶望して、開き直ってしまう。或いは本当に死んでしまう。

 例えばもし、ここでルースレスが俺の手足、性器を切断したり、眼球をくりぬいたとしたら。普通の人間なら「ここで終わりなんだ」と自覚するだろう。そうなったら、口を割るまでに余計な時間をかけることになる。そこまでエスカレートしたら、あとはもう、俺が手早くトドメを刺して欲しくて、泣き出すのを待つしかなくなるのだ。


「じゃあ、なんて答えればいいんですか。誰でもいいですよ、指揮官でも、隊長でも」

「そうじゃないだろう?」


 ルースレスは、もはや微笑さえ消して、冷酷さだけを滲ませながら、静かに尋問を続ける。


「では、質問を変えようか。なぜ君は、イミリク殿と話をした後、自分の部屋に戻らなかった?」

「えっ? ひ、昼飯前には戻りましたよ」

「だが、その前に、あちこち寄り道をしていたな」

「そっ、そりゃあ」


 誰にも見られていない、誰も注意を払っていないと油断していた。


「せっかく時間ができたんで、ちょっと字の読み書きを覚えたくなったんでさあ」

「ほう?」

「お、俺は田舎者なんで、ちょ、ちょっとでも読み書きできるようになっとかないと……だから、本のある部屋を探してたんですよ」


 それを聞いて、ルースレスは顎をしゃくる。反対側の小指に鉄の棒が落とされる。


「あぐああ!」

「それで、君は何を読んだのかね?」


 この野郎。

 覚えてろよ?

 絶対にお前には、この苦痛の分、支払いをさせてやる。


「どうってことないですよ、昔の、なんとか村ってのを調べたって記録があったんで」

「なぜそんなものを読んだ?」

「字が書いてありゃあ、みんな一緒ですよ! なんか、今から何百年も前の話なんで。なんなら、その部屋まで連れて行ってくださいよ。読んだ本、これだって渡せますから」


 実際にそうしてくれれば助かるのだが。なにせ、本当に読んだからな。

 一般に出回っていない冊子、その中身を詳細に説明できるとなれば。せっかくの自由時間を、そんなつまらないものを読むのに使っていたのか、と思うかもしれないが、少なくとも、本物のスパイであれば、普通はそんな行動に時間をかけたりはしない。つまり、疑いが晴れるか、軽減され得る。


「その必要はないな」

「な、なんでです!」

「君は忘れたのか? 所定の区域を離れて歩き回るのは、禁止してあったはずだ」

「そ、そいつは申し訳ありません! でも、俺は他には何にも悪いことしてないですよ!」


 形のいい、細い眉が一瞬、歪む。


「悪いことをしていない……ふむ、君には反省が足りないようだ」

「い、いや! ま、待ってください! 待って! 俺が悪かったです! ば、罰! トイレ掃除でも、減俸でも、なんでも構いませんから、殺すのだけは!」


 そう。今、この場を生きて逃げ切れるなら、どんな罰を受けても構わない。


「なら、さっさと洗いざらい、話してしまうのだな」

「なにをごっ」


 また小指の先に痛み。だが、それだけではなかった。

 大男は鉄の棒を俺の横に立てかけると、近くのテーブルの上から、何か小さなものを取り出した。それが何かわかって、俺は顔色を変えた。


 逃げたい。逃げ出したい。だが、無理だ。

 目の前にはルースレス、それに大男。他にも、五人ほどの兵士が室内にいる。すぐに手にできる武器もないのに。もしこの拘束を逃れることができても、その先がない。


 これには椅子の上でジタバタした。だが、すべては無意味だった。俺の体は完全に椅子に固定されていたし、右手の掌は、ぺったりと肘掛けに押し付けられている。その、むき出しになった指先のひとつ。大男は薬指を選んだ。


「ぐっ、ぎゃぁあぁああうぇああっ!?」


 意図せず、大声が漏れ出る。

 爪と指の間に、針を刺し込まれたのだ。


「やめてくだっ……」

「君の主人は」


 くそっ。

 決め付けていやがる。

 いっそ、子爵だとでも言ってやろうか? ダメだ。別に、奴を庇っているわけじゃない。必要な情報が取れたら、こいつは俺をどうする? 死ぬだけだ。逆に、引き出すべき情報があるうちは、トドメは刺さない。


「うほぁ、うおぉぁあぅうぅぁああっ!」


 次は中指。

 大男は、その巨体を丸めて、俺の指一本ずつに、丹念に針を打ち込んでいく。まるでプラモデルの塗装に夢中になる少年のように、ただ黙々と。


 キィ、と音を立てて、廊下側の扉が開く。


「いい声だなァ」


 ……この声は。


「これは叔父上」

「うん、ルースレス、ご苦労だったな」


 オディウスだ。


「こいつが、見つかった虫けらか」

「今、吐かせているところです」

「ふん、性根の曲がった顔をしておるわいィ」


 それはお前のことだろうが。

 とは思ったが。これはチャンスかもしれない。多分だが、ルースレスよりは、伯爵の方が組し易い。


「誤解です、伯爵様、お慈悲を!」

「なんじゃ、まだそんなことを言っておるのか」


 呆れたように、奴は俺ではなく、ルースレスの顔を見た。


「まだ始めたばかりですし、強情そうなもので」

「しっかりしてくれねば困るなァ」


 どうする? どうすれば伯爵を口説き落とせる?

 別に、ここに捕らわれたままでも問題ない。あと一日、いや半日ほどあれば。そうすれば、最悪、別人の肉体を乗っ取って脱出できるかもしれない。とにかく、そうなる前に殺されたり、精神がおかしくなるほどの激痛に見舞われたりしなければ。


「本当です! 本当なんですよ! 俺、どうしてこんな目に遭ってるのか、まったくわかってないんです! 信じてください!」


 だが、策が思いつかない。


「ほおォ、ああ言っとるぞ、ルースレス」

「どうやら彼は、立場を弁えていないようです」


 すると、ルースレスとオディウスの顔に、同時に気持ちの悪い笑みが広がった。


「その……ええい、虫けらでよいか。おい、虫けら。お前はわかっておらんのォ」

「な、何がですか」

「もしお前が無実であれば、そのまま死ぬだけよ。何しろ、疑われたのだからなァ」

「そ、そんな! 無茶苦茶な!」


 だが、伯爵の顔は、もはや愉悦に埋め尽くされていた。


「そうでもないぞ? お前は気付いてしまったのだからな」

「何に」

「ここまでしなければならん秘密が、この城にあるのだという事実になァ」


 くっ……そっ……!

 そういうことか!

 疑わしきは排除。確かに。戦争になるような陰謀を企んでいるなら、そうするのが当たり前だ。

 それでも俺をすぐ殺さないのは、俺が「クロ」かもしれないからだ。もし「クロ」なら、誰が内偵を命じたのか、それを明らかにする必要がある。


「しかし……これはまずいのォ」


 伯爵は、やや不安そうな顔をして、甥に向き直る。


「もしや、王室が気付いたということは」

「いや。それだけはないと思います。私だけならいざ知らず、アネロスの剣をかいくぐれるほどの人間が、そうそういるはずがありませんし」

「じゃが、現にこうして虫けらが入り込んでいるではないか」

「確かに、それは憂慮すべき事態ですが……手がかりがないでもありません」


 アネロス、と名前を出した。つまり、こいつらの間では、奴がアネロス・ククバンであるのは、周知の事実なのだ。


「この虫は、つい先日、子供に滅多打ちにされました。その子供は、あのラスプ・グルービーの手下の連れだそうです」

「ふむ」

「ですが、今朝、見た限りでは、この男の技量は、少なく見積もっても、王国軍の隊長並み。騎士の身分にも手が届くかもしれないほどの腕前です。普通に考えて、いくらなんでも、子供に痣だらけにされるような醜態をさらすはずがありません」


 そういうことか。

 しまった。とはいえ、失態だったと片付けるわけにもいかないが。


 俺がアネロスの剣を凌ぎ切るほどの腕前を見せた。その時点で、ルースレスは疑っていたのだ。

 これだけ強い男が、ではなぜ、子供に殴られなければいけなかった? 今まで、城下のスラムで女を抱き、小銭を惜しんで、それこそ小者のように振舞っていたのに。それがいざ、死ぬか生きるかという状況に立たされて、急にその能力を発揮した。

 ということは。子供に殴られてみせたのは、わざとに違いない。派手な事件を起こしておいて、その裏で何かをする……そういう仕掛けがあったのでは、と疑っている。


「とはいえ、彼らの関係者と考えるのもまた、早計ですが……ただ、わざわざあんな目立つことをしたのですから、なんらか意味はあるかと」

「なるほどのォ……だが、足止めはできんぞ? 明日には、あの奴隷の子供に、子爵への返事も持たせねばならんし、奴らが求めている通行証も発行せねばならん」

「おっしゃる通りです。ここで変に動けば、こちらが勘付いていることに、気付かれてしまいますから」


 深読みしすぎだ。こいつら。

 だが、もう、こうと思い込んでしまっている。それだけ計画についてのプレッシャーが大きいのだろうが。


「それに、グルービーとなると、少々まずいのではないか? あれは、王国中の貴族と繋がりがあるからのォ」

「そうですね。ただ、今まで彼は、こういった政争に首を突っ込むことはありませんでしたから……意外でしたが」

「この虫けらは処分するとして、問題はその先だ。誰が情報を漏らした? あの、ドゥリアあたりか?」

「いえ、それはないでしょう。もう、彼女は抜けられません。今となっては、白状したところで、もう死刑は免れないでしょうから」

「では、誰が」

「わかりません」

「おのれっ!」


 恐れからか、癇癪を起こした伯爵が、足元の拷問器具を蹴り飛ばす。


「しくじれば、わしはもう終わりなんだぞ。わかっておろうが!」

「それは皆も同じです、叔父上。私とて」

「ではなぜ、さっさと終わらせてしまわないのだ!」

「思いのほか、しぶといようで……あの男さえいなければ」

「モールか」


 その名前を口にしてから、伯爵は部屋の中をぐるぐると歩き始めた。


「あの忌々しいっ……! 奴さえいなければ! とっくの昔に結果が出ていただろうにっ」

「短気は禁物です、今しばらく」

「待てんのだ! 待てん! わかっておろうが! これ以上、雑兵どもに無駄飯を食わせておれるか!」


 詳しい事情はわからずとも、そこだけは理解できた。

 伯爵は、今すぐにでも起こるであろう動乱に備えて、領内の流民を、兵士に仕立てた。ところが、どういうわけか、計画通りにはいかず、いたずらに時間が過ぎるばかり。それどころか、こうやって内偵にやってくる人間まで見つかった。


「一時的に、今の兵士達に、自給自足をさせる必要もあるかもしれません」

「馬鹿者め! それで雑兵どもは養えても、わしはどうなる。こうしている間にも、利息が積みあがっていくのだぞ」


 なるほど、借金で首がまわらない、どころか首の骨まで折れそうってところか。


「それは気にしなくていいでしょう。いざ、その時になれば、そんなものはどうとでもなります」

「だが、利息だけの返済を求められれば」

「いいではありませんか。ここは耐えましょう。それより」


 ルースレスの視線が、再び俺に向けられる。


「……今は、差し迫った危機をなんとかしなくては」


 それで伯爵も、怒りを鎮めた。そう、今は怒鳴り散らしている場合ではない。


「なんとしても吐かせろ。関係者を洗い出せ」

「はい」

「では、任せたぞ」


 伯爵は、様子見を終えると、またさっさと部屋を出て行った。

 足音が遠ざかると、ルースレスは、フン、と鼻先で笑った。


「さて」


 拷問タイム、再開か。

 覚悟を決めなければ。そして生き延びるチャンスを見つけたら、確実にものにしなければならない。


「私もここにはいられない。こいつが何か吐いたら、私に連絡しろ。いいな」


 立場を考えれば、それも当然か。城内の兵士を統括しているのは、彼だ。それが拷問部屋に入り浸りでは、業務に支障も出るというもの。

 だが、それは俺にとっては、あまり慰めにならなかった。


 扉が閉じ、部屋の中に取り残される。目の前には、うつろな表情の大男と、俺だけ。

 彼は、じっと俺を見下ろした。

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