聖女伝説
ピュリスの北門近くの広場。西側の旧住宅地よりは、東側の庶民的なエリアに近く、背の低い建物に囲まれている。おかげで、真夏の青空がきれいに見渡せる。頭上に、ちぎれた雲が二、三ほど浮かんでいるだけだ。
目指す場所は、その広場から脇道に入って、少し進んだ先。大人二人がすれ違うのがせいぜいの幅の道を分け入っていく。白い大理石できっちり固められた旧市街地と比べ、北側には、それ以外の材料で作られた家もある。ゴミゴミした印象だが、こういうのも生活感があって、悪くない。
割合、小さな家が多い中、急にポッカリと空間がひらけた。
白亜のピュリスには相応しくない、くすんだ色の建物。強いて言えば、黄色と黄緑色と茶色を混ぜて、脱色したような。表面はゴツゴツしていて、全然スマートじゃない。高さにして、せいぜい二階建て。まぁ、味がある建物といえなくもない。
そして、庭には多少の木々が植えられている。どれも高さがないし、まばらでもある。だから、なおさら庭の広さが際立つ。というより、この狭苦しい港湾都市では、庭自体、ある家の方がずっと少ないのだ。
そして、正面の入口。立派な分厚い、無骨な木の扉だ。観音開きになっている。その表面には、何かのシンボルの形にくりぬかれた金属の板が、左右半分ずつ貼り付けられている。
「ごめんください」
中にいる人物には好意などまったく抱けないのだが、礼儀は礼儀だ。俺は声をあげた。
ややあって、扉がゆっくりと押し開けられる。
「ようこそ、罪びとよ」
扉の影には、あの見知った女が。随分な挨拶だ。このロリコンめ。
だが、今の言葉に限っては、実は彼女が礼儀知らずなのではない。セリパス教、特にセリパシア中央の『聖典派』『聖女派』などの厳格な宗派では、誰が来てもこのように声をかけることになっている。なんでも、正義の女神であるモーン・ナーからすれば、万人が罪人でしかないから、なのだとか。
「その身の穢れを落として、お入りなさい」
これも定型文らしい。
だから、怒るのは筋違いだ。リンはここの女司祭だから、宗教上の規則に従っているだけ。そのはずなのだが、どういうわけか俺には、彼女が嬉々としてこの言葉をぶつけてきているように感じられてしまう。
「おじゃまします」
中は薄暗く、またひんやりとしていた。小さな窓しかなく、重苦しい石造りの建物でもあるので、真夏でも外よりはずっと涼しい。
この建物は、セリパス教の教会でもあり、同時に聖職者の住居でもある。奥のほうに行けば、そこそこ広い礼拝堂もあるのだが、出入り口はこの通り、薄暗い通路だ。これも様式らしい。セリパス教は、その歴史の最初から、戦争の連続だった。教会は、即ち防衛拠点でもあったのだ。だから、すぐに奥まで突入できないよう、まずは狭くて入り組んだ通路が置かれる。場所によっては、地下に迷路が張り巡らされていたり、罠まで仕掛けられていたりするのだとか。安全に教会内部を歩き回れるのは信者だけ、というわけだ。
「ついてきなさい」
片手にランタンをぶら下げたリンの後について、曲がりくねった狭い通路を進む。とある木の扉を押すと、そこは応接室だった。
「悪魔の申し子とはいえ、客人ですからね。お茶くらいは出しましょう」
「あの」
最初の儀礼的な挨拶は、まぁ、いい。仕方ない。
でも、俺がいったい何をしたというんだ。
「さすがにもう、悪魔の申し子っていうのは、やめません?」
「何を言うのです。あなたが邪悪な計画を諦めない限り、私も自分の考えを取り下げたりなどはしませんよ」
「邪悪って、何がですか」
「結局、あの女達を街に残したではありませんか」
「はぁ。僕は、あの店から一銭ももらわないはずなんですけどね」
それが不満だというのなら、お前一人で、ピュリスの色町を全部浄化してくれ。
「しかも、それだけではありません……」
ん? まだあるのか?
「あっ」
出入り口のほうから、少女の声。
「チョコス」
金色の髪を揺らしながら、内気そうな少女が部屋に入ってきた。
「ああ、サディス。久しぶり。どう? 元気してた?」
そこへリンが割って入る。
「と、とりあえず。フェイ、あなたはそちらのソファに座りなさい」
俺が座ると、向かいにリンが座った。サディスは、俺の隣に座ろうとしたが、その前にリンが手を掴んだ。そのまま引っ張られて、彼女の横に腰を下ろす。
なんとまぁ、強引な。
「……幼女好きも、ほどほどになさっては」
「何を言うのです! 私はただ、穢れた男、あなたのような色魔に、サディスを触れさせまいとしただけのこと」
ひどい言い草だ。常識で考えれば、もうこれ、喧嘩を売られているとしか思えないのだが。
「なんかこう、あれこれ先入観に染まっているようですが」
「すべては聖典の真実に従っているだけですよ、フェイ」
「まぁ、好きにしてください。でも、わかっていますよね?」
サディスの養育をお願いしたい、といったら、この女は飛びついてきた。幼女の相手ならば、喜んでと。だが、そのがっつきぶりに不安を覚えた俺は、サディスの解放を先延ばしにした。記憶にはないものの、俺は、かつての命の恩人であるはずのこの少女を、イカレた宗教の餌食にするつもりなどない。
「今日は、サディスの仕事について、お話をしにきたのです」
「ああ、いやらしい」
「昼間の普通の仕事ですよ」
「ええ、わかっていますとも」
腕組みをして、リンは俺を見下ろす。そうやって胸を圧迫する姿勢をとっても、それこそブカブカの僧衣の上からなのに、胸の平坦さがよくわかるばかりだ。
「あなたは、昼間から不潔な仕事を……」
「そっちの仕事は、僕は手放すって言ってるでしょう」
「酔客の相手をさせようというだけでも、立派に穢れています」
いつもの酒場のアルバイト、か。
でも、これはそこまでひどい仕事じゃない。この世界、子供だって労働力だ。酒場の給仕くらい、やらせたってバチはあたらないと思うのだが。
だいたい、自分はどうなのだ。アイビィが調べ上げたから、わかっている。普段の暮らしはこの教会の中なのに、こいつはわざわざ、なけなしの金を遣って、市内に狭いアパートを借りている。掻き集めたゲームのカードや、出かける際の変装グッズがぎっしり詰め込まれているのだ。まぁ、その維持費も、ゲームで勝って稼いでいるのだが。
欲望のままに生活していながら、他人のことには言いたい放題。ふざけるなと言いたい。
「それも違います」
「ええ、わかっていますよ。あなたのお店で、薬を売らせるのでしょう」
「そうです」
「汚らわしい」
「なんでですか!」
わけがわからない。薬だぞ? 薬。人を健康にする、とっても役立つものを作るのに。
「どうせあなたのことですから、いやらしい薬を作っているに違いません」
「何を言ってるんですか。言っておきますけど、僕は媚薬なんか」
「わーっ!」
そうだった。この女は。くそっ。
話が進まないじゃないか。
「いいですか、僕はちゃんとサディスの将来も考えているんです。これでも一応、店長が務まるくらい、僕は薬をうまく作れるんですよ? だから、僕のところで仕事を覚えさせます。何がいけないんですか」
「あなたが、せめて幼女であれば」
……いっそ本当に幼女になってやろうか。
但し、肉体の素材になる幼女の魂は、天に召されるけど。
ま、無視して続けよう。
「生きていくなら、手に職です。でも、この世の中、女性に務まる仕事なんて、残念ですけど、決して多くはありません。料理か、裁縫か……でも、薬作りなら、男女関係ありませんからね」
「確かに、力仕事ではないですね」
「そうでしょう? 子供であっても、何かを生み出す能力、生産する、というのは」
「いやらしい、何を考えているのですか」
「は?」
「子供、生産、とくればもう、あなたが考えているのは」
「……あの、あなたの頭の中のほうが、ずっと卑猥なのでは」
「わわーっ!」
……やっぱり、サディスはうちで引き取ろうかな。
いくら聖職者の下で、といっても、こいつはダメだ。一応、部屋はもう一つ、あるんだし。
「そういうわけで、うちで修業をさせますから」
「ダメです、許可できません」
「何を言ってるんですか。サディスの所有権は、まだ一応、僕にあるんですよ」
「そうやって身分をたてにとって……卑劣ではありませんか」
む。こういう時だけ正論を。
「仕方ないでしょう? あなたがまともなら、ここに預けっぱなしでもいいんですけどね」
「心外ですね。私よりまともな人がいますか」
「むしろ、あなたよりイカレた人を見つけるほうが大変です」
「ふむ」
顎に手をあてて、一瞬、リンは沈黙した。
だが、すぐ言葉を継いでくる。
「しかし、あなたのいう『修業』など、必要がありませんからね」
「なぜですか?」
「簡単なこと。私を誰だと思っているのです。薬学、医学を共に修め、かつ光魔術も習得した私に学ぶほうが、ずっと役立つとは思いませんか」
うっ。
確かに、薬調合のスキルだけは、俺の方が高い。しかし、こいつは医術にも魔術にも通じている。
「それだけではありませんよ。私は、フォレス語のあらゆる言い回しに通じているばかりか、サハリア語も、ルイン語も、完璧に操れます。将来を考えれば、様々な国の言葉を学んでおくのは、サディスの将来のためにも、有用だとは思いませんか」
これまた正論だ。
彼女のフォレス語のスキルは、なんと7レベルだ。今まで見た中で最高の水準。これは、貴族や商人に要求される高度な言葉遣いの、更に上をいくものだ。一部の作家や詩人、または古い文献を研究するような学者でなければ、ここまでにはならないだろう。
「私は、セリパシア留学中には、貴族の家で家庭教師を務めていたこともあるのです。つまり、人にものを教えるのにも慣れています。要するに」
キッと俺を見据えながら言い切った。
「あなたが自宅に引き取って養育する必要性などは、これっぽっちもありません。純粋にサディスの将来を考えるなら、ですけどね。あなたの主張は、ただこのいたいけな幼女を、我が物としたいという欲望の表れでしかないのです!」
……有能なのはわかった。いや、わかってた。でも。
俺はお前の人間性が信用できないから、うちで働かせたいんだよ。欲望の表れって、その言葉、ここまで理論武装したお前にそのまま返してやりたい。
でも、そう言ってもきっと「わーっ!」って叫ばれて終わりだから……
「サディスを、教会の外に出す理由なら、ありますよ」
「ほう、それはどんな?」
……俺も理論武装してやる。
「あなたはなるほど、知識人としても、教育者としても優秀かもしれませんが……厳格なセリパス教徒です。あなたにとってはそれが当たり前でも、一般人から見れば、それは厳しすぎる生き方でしょう。このまま、何も知らないサディスをこの場で成長させたら、無自覚のうちに、あなたのような人生を歩むしかなくなるのではないでしょうか」
「それが何か問題でも?」
「ありますよ。たとえば現に、あなたはご結婚もなさっておられない。でも普通の女性は、年頃になったら、相手を見つけるものですよ」
「いやら」
「ほら。その反応が、すべてじゃないですか。あなたは、サディスに一生、未婚のままでいろというのですか」
ふっふっふ、どうだ。
「ふむ」
また顎に手を当てたリンだが、ややあって言葉を発した。
「誤解しているようですが、セリパス教徒にも、結婚は許されていますよ」
「ええ、一般の信者であれば」
「いいえ? 私のような女司祭も、戒律さえ守れば、当然、結婚はできます。禁止されてはいませんから」
「え!?」
これはビックリだ。
それは知らなかった。
「そんな、そうだったんですか?」
「ふふふ、無知を恥じなさい」
……うん?
でも、それならなぜ、リンは未婚のままなのだ? 性格はアレだが、成績は優秀だったのだし、多芸だし、胸こそ平べったいものの顔立ちだって整っているし、化粧なんかつけなくても肌もきれいだし。人材として求められる機会だってあっただろうに。
「じゃあ、あの」
「なんですか」
「どうしてリンさんは、ご結婚をなさっておいでではないのですか?」
「そうですね」
ない胸をそらしつつ、彼女は質問に答えた。
「まず、頭が悪い男ばっかりですからね」
「へっ」
「だいたい、ろくに稼ぎもないのに、女性を家に入れる資格があるのですか」
「はぁ」
「それに、男は臭いです。近寄るのも嫌なのに」
「触れるのはもっと無理、ですか」
「何を言っているのですか、フェイ」
俺を見下ろしながら、彼女はキッパリと言った。
「いいですか、『聖女派』の由緒正しきセリパス教徒は。結婚はしてもいいですが、異性に触れてはいけないのです」
「は?」
「夫となる男性は、妻にも、その他の女性にも触れてはいけません」
「そ、それって、結婚する意味、あるんですか?」
「いやらしい」
「いえ、それはいいですから」
何気にすぐ「いやらしい」とか言うあたり、実はリン、エロいものへのセンサーは、相当敏感なのでは……
それとも、言葉遣いはしっかりしていても、根が下品なのかもしれない。
「意味ならあります」
「それは、どんな?」
「夫は、稼ぎをあげて、妻たる私を養います」
「ふむふむ」
「それで私は、日々の苦労から解放されて、自由に暮らしていけます」
「はい」
「私に尽くすことができて、夫も幸せじゃないですか」
うーわー……
だからだ。夫がいないのって。
「あの……リンさん、ちなみに。理想の夫って、どんな人ですか?」
「お金です」
「はい?」
「お金と結婚したいですね」
「どういう意味ですか?」
「そのままです。お金には必要なものがすべてあるのに、余計なものがくっついてきませんからね」
うん。
言葉が出てこない。
どう突っ込んだらいいのか。ここまでくると。
「お金は、人じゃないじゃないですか……」
「あ、ずっと遠くにいて、送金だけしてくれるのでもいいんですよ?」
そんな硬直した俺を見て、リンは溜息をついた。
「いいですか、フェイ。家庭とか、子供とか、そういうものを追い求めているようでは、いつまで経っても救われないのですよ」
「はぁ」
「確かにセリパス教会でも、新たな命の誕生を祝福はします。でも、それらは所詮、かりそめのもの。いつかは失われるものでしかありません」
金だけ追い求めても、救われる気はしない。あと、金もいつかは失われるもののように思えてならないのだが。
「まぁ、そうですけどね」
彼女は、じっと俺を見つめて、それとは意識もせず、俺にとっては重要極まりない言葉をサラッと口にした。
「でも、無限の命を得た人もいるのです」
「えっ?」
「聖女リントは、老いることがありませんでした」
「へぇっ? あれ? でも、年をとって死んだ、って歴史で勉強したような」
俺の記憶が正しければ、彼女の遺骸を葬った巨大な廟堂が、今はセリパシア神聖教国と呼ばれている国の首都に存在しているはずだ。
「そう伝わってはいますね。でも、没後百年以上経ったはずの時代にも、聖女はたびたび出現し、奇跡を起こしてきました」
「それ、本当に聖女リントのものですか?」
「セリパシアで彼女の事跡を詳細に研究した私でなければ、『伝説の上では』とか『証拠はないですが』と言ったでしょうね」
なんだと……!?
じゃあ、不老不死を達成したのか? 聖女リントは?
「あるんですか!?」
「ええ。それも目に見える形で」
「それは……どんな?」
まさか、こんなところに、俺の求めた重要情報が転がっているとは。
自分で調査研究なんて、まず無理だったろう。与太話だと片付けていただろうし、時間を割く気にもならなかっただろうから。
「足跡ですよ」
「足?」
「あの穢れた『神壁派』が集まるアルディニアで、私は聖女の足跡を発見し、その大きさを調べました。ギシアン・チーレム出現の二百年前ですね。つまり、聖女の没後三百年の時期のもののはずです」
「どうしてそれが、聖女の足跡だとわかったのですか?」
「まず、大きさですね」
聖女の廟堂には、彼女が生前使用したとされる衣服や靴が残されていた。これらは国宝扱いの聖遺物であるため、一般人には閲覧の機会もない。だが、リンはセリパシアの大学でもトップの成績を収める優等生だった。研究目的ということで、なんとか閲覧を許可されたのだ。
彼女は、その機会を無駄にしなかった。靴の大きさから、足のサイズを調べた。また、底の磨り減り方から、歩く際の癖を割り出した。更に残された衣服から、体格を推定。そこから体重も算出した。結果、歩幅もほぼ、明らかにできたという。
そして、彼女は東部セリパシアにあるアルディニア王国で、聖女が残した足跡、具体的にはセメントの上についたものが残っていたので、それを調べたのだ。
結果は、あまりにも一致しすぎていた。もちろん、聖女リントの体格について、詳しい情報でも残っていれば、その時代の人々が贋物をでっち上げるのも、不可能ではなかっただろう。だが、彼女の体格についての詳細な記録は、彼らの教典を含めても、文献上にはどこにもない。髪の毛の色すら、黒髪だったのか、金髪だったのかで、論争が起きているほどなのだ。せいぜい、目の前のリンと同じく、貧乳だったというくらいしか、知られていない。
その上、聖女の遺物はずっと廟堂に保管されていて、外部には持ち出されたことがなかった。またその閲覧記録にしても、せいぜい数十年に一度しかなく、しかも今回閲覧したリン以外、全員が『聖典派』の重鎮ばかりだ。『神壁派』との関係は当初から悪かったはずなので、彼らの権威付けに協力する理由がない。
つまり、誰かが聖女の真似をしたにしては、できすぎているのだ。
「……では、事実、聖女が……」
「可能性はあります。ただ、せっかく調べても、こんなの、大学の論文にはできませんでしたけどね。『聖典派』のお偉い方は、もう聖女はとっくの昔に亡くなった、としていますから」
こんなところで、有用な情報に出会えるとは。
これまでも、聖女の不死身を語る伝説はあったが、俺は全部、それらを眉唾物と片付けていた。なので正直セリパシアは、不老不死の情報探しをする上では、除外していたのだが、こうなってくると、無視もできない。
「興味がわきました。こういうお話は、面白いですね」
「そうですか、ご理解いただけて幸いです」
……ん?
「セリパス教のよさがわかったら、そうですね……まず、去勢しなさい」
「はぁあっ!?」
ちょっと待て。
何がどうしてそうなる。
「でなければ、セリパス教徒の女性に触れるべきではありません」
「何言ってるんですか、やっぱ頭おかしいし、いろいろ危ないですね」
「あなたもわからない人ですね。言っておきますが、サディスは渡しませんよ」
「冗談じゃない。僕こそ渡しません。いいですか、誰がなんと言おうと法的には」
「そんなもの。幼女の意志に勝るものが、どこにありますか」
「そうだ。サディス、君はどっちに」
言いかけて、俺もリンも、口を閉じた。
サディスは、眠そうに目をこすりながら、ポツリと言った。
「ねぇ、つまんないから……チョコスのおうちに遊びにいっていい?」
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