第八章 内海を越えて

この街に来て一年

 穏やかな春の光が、白いレースのカーテン越しに差し込む。既に緑玉の月。一年でもっとも明るい季節に差し掛かりつつある。

 足元の絨毯はいかにも高級そうで、ふかふかしていた。冬場にはいいかもしれないが、そろそろ交換の時期だと思う。

 そして、黒い燕尾服を身につけた執事が、手を後ろに組んで、眼鏡越しに鋭い視線を向けてきていた。


「……但し、必ず司書の許可を得てから、閲覧するように」

「はい」


 俺が子爵家に引き取られてから、もうすぐ一年。珍しくイフロースに呼びつけられて、今は官邸の指令棟にいる。北東部の、秘書課のある建物だ。

 そこで俺は、ご褒美をもらった。ようやく子爵家の書庫への立ち入りが許可されたのだ。但し、目を通していい本はごく一部だけ。図書室の二階以上には上がってはいけないし、一階の本にしても、閲覧許可をいちいち取らなければいけないとのこと。

 まあ、書庫には、本だけが置いてあるわけではない。家中の経営状況を示す帳簿もあるらしい。これは、絶対に外部に流出させてはならないものだ。


「お前にはまだ、わからないかもしれないが、我らが子爵家は、ここからの十年、二十年が正念場なのだ」


 イフロースの表情は、厳しい。日々の苦悩が皺になって刻まれている。

 かつては紛争地帯の傭兵隊長として名を馳せた男も、坊ちゃん貴族の世話に追われるうち、老いてしまったかのように見えた。


「閣下はまだお若い。それゆえか、ことを急がれるご様子がおありだ。しかし、我々には弱みもあれば、敵も多いのだ。そこを踏まえた上で、先々を見通して、そのよしあしを見抜ける人材が必要なのだ。フェイ、お前に期待するものは、そこにある……今はまだ、理解できなくても構わん」

「はい」

「お前の年齢であれば、子爵家の重要な職務を授かる頃には……仕えるべきお方はウィム様となるだろう。将来に備えて、今は力をつけるのだ」


 子爵家に引き取られて一年。

 俺は使用人達の様々な話を聞き取るうち、今の彼らの状況を把握しつつあった。もちろん、推測を含めた理解だが、大きく外れてはいまい。


 今の子爵家は、その経済基盤を商業においている。そうせざるを得ないのだ。領土は狭小なのに、役目は大きく、責任は重く、従って出費も多い。この総督官邸にしても、無駄に広くて豪勢だ。ぶっちゃけ、王家から支払われる総督への給料だけでは、とてもではないが、維持などできない。だからサイドビジネスで稼ぎをあげて、それを一家の維持に充てている。


 ではそもそも、どうしてエンバイオ家がピュリスにいるのか?

 身の丈に合わない仕事を引き受けたのには、それなりの経緯がある。


 サフィスが子供だった頃、今から二十年も前の子爵家は、王都で暮らしていた。彼の父は、中央政界で、そこそこ上位の財務官僚として活躍していた。田舎の貧乏貴族の倅でしかなかった先代子爵が、自身の努力と才覚で、なんとかそこまで伸し上がったのだ。だが、そこで伸び悩んでいた。

 別に、貴族としての格が高くなくても、財務大臣になる道が閉ざされるわけではない。だが、彼は知っていた。幾人ものエリートがその職務に就き、上位の大貴族相手に神経をすり減らし、果ては恨みまでかって、没落していったことを。

 そこへポロッと、ピュリス総督就任の話が降って湧いた。


 今から十年ほど前の話らしい。前任者が、なんと他国に通じて反逆の準備を進めていたというから、これは大事件だ。発覚するやいなや、先の総督は捕縛され、裁判にかけられ、処刑された。残された一家も、貴族の地位を剥奪され、王国から追放されたのだとか。

 先代の動きは素早かった。さっさと後釜に居座ると、当時はやや劣勢だった太子派に肩入れし、息子の次期総督就任を約束させた。既にイフロースやカーンは、彼の懐刀として傍にいたが、彼らが中心となって、今の子爵家の繁栄を築いたのだ。

 また、栄転に伴って、あちこちから人が集まって、一家の使用人の数は膨れ上がった。子爵家としても、人員が欲しかった。頭数ばかり揃えて、何に使うのか? 利権の確保と回収だ。


 ……これが、つまり、帳簿をおおっぴらにしたくない理由なのだ。


 子爵家には、寄港する商船について、一通りの情報が入ってくる。それらの積荷も、取引価格もだ。こうした情報を元に、子爵家の首脳部は経営方針を策定する。言ってみれば、インサイダー取引をしているようなものだ。総督としての立場を利用して、統治する上で必要という名目で商売にも役立つ情報を先んじて取得し、それを家中の者達に提供しているのだから。

 そればかりではない。たとえば、隊商のリーダーであるカーンを騎士身分に取り立てたのは、一つには徴税対象から外すためだ。世界共通のルールとして、騎士の活動は支援され、その財産権は保証され、移動の自由が認められる。なんと彼は、ピュリスにおいては入市税も支払っていないし、売買による収益にも課税されていないのだ。銀の腕輪は、その口実だ。本当はただのズルなのだが。

 他にも、子爵家ゆかりの人間を、市内の様々な場所に配置し、そこで仕事をさせたりもしている。いわゆるコネだ。癒着だ。


 もちろん、こんなのは公然の秘密だ。どこでも地方の統治を引き受けた官僚達は、みんなそうして私腹を肥やしてきた。

 しかも、息子の代まで総督を務めるとなれば。まだサフィスは三十歳にもなっていない。今の太子が王位を継承して、あと二十年から三十年ほど生きたとする。その頃にはもう、ピュリスはエンバイオ家の領地も同然だ。

 考えてみればいい。市内のどんなセクターにアクセスしても、要所には必ず子爵家の手先が腰を据えている。役所はもちろん、民間の大物商人とか、職人ギルドとか、そういうのも全部だ。そして、市民の多くは、生まれた頃から子爵家の権威を受け入れている。そうなってから、他の貴族が形ばかり総督として乗り込んできても、ろくに統治などできまい。結果、王家としても、次はウィムに支配を委ねるしかなくなる。

 エスタ=フォレスティア王国は、中央集権化を目論んでいる。だから、王家に仕える官僚達は、既得権益を抱えた大貴族相手に、身を削る戦いを挑み続けなければいけない。だが賢明にも、サフィスの父はその不毛な争いから降りた。代わりに、王位継承を巡る争いにつけこみ、本来許されてはならないはずの「任地の継承」を約束させた。あとはこの地に根を張り、時を待つばかりだ。そのうち、王国の屋台骨が揺らぐような事態でも起きれば、富み栄えるピュリスが、本当にエンバイオ家のものになる。イフロースが、ここ十年から二十年を正念場というのも、これが理由なのだ。

 ウィムが跡を継ぐ頃には、エンバイオ家の富も、かなりのものになるだろう。冴えない田舎子爵から、一流貴族にも引けを取らない大物へ。サフィスの父フィルの、密かな野望というわけだ。


 イフロースの、俺への訓示は続いている。


「それから、サハリアに行く準備は、進んでおるか」

「はい」

「お前自身がどう考えているかはともかく、今の立場は、いまだ見習いなのだ。結果を出すより、学ぶことを優先せよ」


 この二、三ヶ月、本当に大変だった。何がって、俺のサハリア行きの準備だ。

 店長がいないからって、店を閉めるわけにもいかない。なんでもいいから商品を置きたいだけなら、グルービーにでも泣きつけば済むが、それでは今までの俺の努力が水の泡になる。だから、興味はあったが、最初はサハリア行きを断るつもりだった。

 だが、なぜかイフロースは許可しなかった。是が非でも、店を一時休業にしてでも、とにかく研修旅行に参加するように、と強く要求されたのだ。

 で、そうなると、俺は事前の準備に追われる。不在の間の商品、特売品などを頑張って揃えておかなければいけない。毎日毎日遅い時間まで、大量の薬品を作り置きしてばかりだったのだ。


 今回のサハリア行きは、本当に「研修旅行」だ。

 これまで、エンバイオ家の所有する商船は、一隻しかなかった。ほぼ外部の人間だった船長を家中に抱きこみ、以来、先代子爵は海上貿易でも利益を求めるようになった。

 最近、その努力も実ってきて、利益の出せる通商ルートの開拓が進んできた。そうなると、今度は船の数を増やしたくなる。そういうわけで、秘書課のエリートから二隻目の船長候補を選び出し、配下の人員も揃えた。彼らを、今の船長の下で実際に鍛えている。

 その、いわば仕上げの航海として、近場のサハリアの都市まで交易に出かける計画を立てたのだ。日程は、およそ三週間。片道六日の計算なので、俺の七歳の誕生日までには戻ってこられる予定だ。

 ちなみに、アイビィは散々「ついていく」「捨てないで」とゴネてきた。そんなの、ダメに決まっている。店の管理は誰がやるんだ、第一これは子爵家内部の仕事であって、共同事業じゃないから、連れていきようがない、と説得した。


「言うべきことは以上だが」


 イフロースの表情が、ふと緩んだ。


「お前の店……なかなか面白いやり方をしているな」

「ありがとうございます」

「収益のほうはそこそこだが……市民に愛される店、か。子爵家の将来を考えれば、それも悪くない。引き続き、このままの方向で頑張って欲しい」


 彼にはまだ、俺の本当の狙いを伝えていない。

 ミルークをして「異能」と言わしめた俺の武器は、ピアシング・ハンドだけにあるのではない。現代日本から持ち込んだ、様々な概念こそが、隠れた切り札なのだ。もっとも、どれも本で読んだだけだから、実地に生かすとなると、なかなか思い通りにいかないのだが。


 イフロースの執務室を出ると、俺は東門に向かった。

 思った以上に時間がかかってしまったが、退屈してはいないだろうか?


「あ、フェイ! 早かったね!」


 杞憂だったらしい。

 門の前で、ウィーは門番相手に、世間話を楽しんでいたようだ。


「何の話をしていたの?」

「ああ、それは」


 彼女は、言いよどむと、うっすらと顔を赤くした。

 だが、門番にはデリカシーというものがなかったらしい。大柄な彼は、遠慮なく大声で教えてくれた。


「ウケるんだぜ、こいつさ! もうアメジストの冒険者だっていうから、よっぽどすごい話があるのかと思ったら」

「や、やめてよ! やっぱ言うんじゃなかった!」


 うん?


「アクアマリンに昇格するための試験の話を聞いたら、これがまた、なぁ」

「へぇ……確か一人でこなしたんだよね」

「う……」


 彼女は俯いてしまった。


「そういえば、僕もまだ、詳しい話は聞いたことなかったっけ」

「ま、まあ、また今度でいいじゃないか、ねぇ?」


 追及されたくないらしいので、その辺にしておく。


「っと、じゃあ、そろそろ行かないと。じゃあ、これで」

「おう、またな」


 半年前の料理対決以来、俺に好意的な使用人が増えた。ナギアみたいに毛嫌いしてくるのもいるが、かなり過ごしやすくなった気がする。

 まあ、それはそれとして、今日は別の用事がある。せっかく店が休みなのだから。俺はウィーと並んで、街の大通りに出る道を下っていく。


「でも、君も男の子なんだねぇ」

「えっ、何が?」

「せっかく子爵家の使用人なのに、冒険者なんかに興味を持つなんてさ」


 ああ、そのことか。

 実は今日は、ちょっとしたお買い物に出かけるつもりで、ウィーには付き添いを頼んだのだ。


 去年の秋、彼女の仲間達と一緒に、狩りに出かけた。あの時、痛感したのだ。確かに、ハリの料理の腕は、まるでなってなかった。だが、いざ野営となれば、その手際のよさは、俺とは比較にならなかった。

 俺が将来、不老不死を求めて旅に出るとしたら、何が必要だろう? まず、最低限必要なのが、強さ。これは譲れない。だが、それ以外では?

 ピアシング・ハンドという切り札に気付かせないためにも、俺は単独行動をする状況が多くなるだろう。その場合、身の回りのことも、自分でこなせなければいけない。

 だから今のうちに、せっかく現役の冒険者と触れ合える機会があるのだから、具体的なノウハウを教えてもらおうと考えたのだ。


「一度は冒険者にもなってみたいですけど、それだけじゃなくて。今度、サハリアに行くんです」

「へぇ? なんでまた?」

「うちの上司が、研修旅行だ、って言い出すから」


 今日、買い求めるのは、冒険者が使用する、もろもろの道具類だ。小型の一人用テントから、火打石などの野営用キット一式など。基本的な使い方だけでなく、特定の状況……例えば、強風が吹き荒れる中、着火するにはどうすべきかとか、そういった場面についても、いちいちコツを聞き取っておこうと思っている。


「へぇー、いいなぁ」

「ウィムは、まだ、行ったことは……」

「ボクはまだだよ。ジェードにランクアップしたければ、一度サハリアか、セリパシアあたりにいって、経験を積まないとダメなんだろうね」


 ここまでは持ち前の弓術の腕だけで、一気に昇格を果たしてきた彼女だが、この先には壁が聳え立っている。

 次のジェードは、中級冒険者の最上位であり、上級冒険者への入り口だ。彼らに要求されるのは、周囲の冒険者の模範となることだ。こうなると、ただ強いというだけではダメで、幅広い経験が要求される。活動範囲が地元に限られるような冒険者では、体験してきた状況も限定されるので、後輩に教えられることも多くはないだろう。だから、更に上を目指す人は、武者修行の旅に出たりする。


 ちなみに、ウィーとはこの半年間でかなり親しくなった。まだ一応、少しは丁寧語で喋ってはいるが、ほぼタメ口だ。名前も呼び捨てで言い合うようになっている。年齢差など、彼女には気にならないようだ。まあ、俺を子供扱いする理由がない。なにせ、奴隷とはいえ、これでも店長様なのだから。


「じゃあ、そのうち、遠くに出かけるんだ?」

「ははっ、それはないよ。もうしばらくは、ピュリスにいるつもりだね」

「ふーん……でも、この辺、そんなに強い魔物もいないらしいけど」

「まあ、そうなんだけどさ」


 彼女が強さを求める理由。少なくとも、それは立身出世とは関わりがないらしい。

 最近こそ、こうして人と接することも増えてきたが、それまでの彼女は、毎日猛練習しかしていなかったそうだ。もちろん、今でも怠けているわけではない。

 果たして、何が彼女を動かしているのか……


 総督官邸のある丘を降り切って、街を南北に貫く大通りに出た。


「えーっと、最初のお店はね、あそこの三叉路のこっち、右側で、渡ったところの……」


 彼女がそう言いかけたところだった。


 激しい衝突音。馬のいななき。かすかに漏れる呻き声。

 通りを挟んで、離れた場所に立っていた俺にも、はっきり聞こえた。衝撃のために、馬車の木材が引き裂かれ、折れる音。


「大変! 事故だ!」


 彼女が叫ぶと同時に走り出す。俺も遅れずについていく。


 この三叉路、実は意外と交通事故が多い。大通りから、左右に道が分かれるのだが、これがT字路のような、見晴らしのいい形になっているのではなく、それこそ漢字の「人」みたいな形状をしている。そのため特に、西側からの馬車と東側からのとが、誤って激突する事故が少なからず見られる。

 しかもこの道路、基本的に右側通行とか、左側を歩けとか、そういう通行制限もない。みんな、なんとなくで避けたり、譲ったりしている。日本の道路みたいに「左折が優先」といったルールすらないのだ。だから、御者が横着して、東側の通路から、一気に大通りの右側に馬車を止めようとすると、無理やり道を横切る形になる。そうして事故が起きる。


「怪我人、見てて。僕は家に戻って、薬を持ってくるから」


 そう告げると、ウィムは頷きだけ返して、またすぐに怪我人の救出に向かう。そうこうするうち、周囲からも野次馬が集まってくる。


「おっ? どうした!」


 今回の怪我人はツイていたかもしれない。たまたまそこへ、ガッシュとハリが通りかかったのだ。


「手伝って! また事故だ」


 それを聞いて、二人も馬車の残骸に駆け寄る。怪我人の上に倒れこんだそれを破壊し、押しのける。そして手当てだ。

 俺は先を急いだ。


 戻ってくると、ちょうど怪我人が路上に横たえられているところだった。ガッシュが骨折した部位に添え木をあてて、ウィーがナイフで傷口の近くの衣服を注意深く切り開いている。そしてハリがまさに、処置をしようとしていたところだった。


「薬、持ってきました!」


 この世界には、救急車なんてものはない。一応、病院はあるが、そこに運び込む手段がないのだ。だから、緊急時の外科的対応は、こういう感じでやるしかない。

 当然、不衛生な環境だから、傷口に雑菌が入ることも多いだろう。そこで、俺の薬の出番だ。消毒、消炎、止血、鎮痛……ハリも治癒魔術を学んではいるが、他の種類の魔術と比較しても極めて貴重な触媒を必要とする上に、レベルもあまり高くないので、普通に薬に頼って手当てをしたほうが、確実だったりする。


「助かります!」


 俺の顔を見もせず、ハリは瓶に手を伸ばす。遠慮なんてしないし、またその余裕も必要もない。


「足りないものはありますか?」

「いや……フェイ、こっち、そう、ここです。押さえていてください。出血を止めます」

「はい」


 結局、小一時間ほど後に、処置はすべて終わった。別の馬車が呼ばれて、怪我人を病院に運んでいくのを見送る。

 ウィーも、ガッシュも、ハリも、タダ働きだ。ついでに俺も、提供した薬の代金はもらえない。

 ……いや、あえて受け取るための努力をしていないのだ。


 ハリが額の汗を拭って、ふう、と溜息をつくと、周囲の野次馬から、賞賛の声があがる。

 つまりはそういうことだ。


 彼らは冒険者として、ますます市民の信頼を高める。もっとも、彼らにはその辺の目的意識はなさそうだが。

 そして俺も、あの有名な「子供店長」が、また人助けに役立ったとして、記憶される。ちなみに、人命救助に使った薬の分は、宣伝広告費に計上している。

 まわりまわって、これも子爵家の名声の一部になるから、なるほど、イフロースもいい顔をするわけだ。昨年の令嬢誘拐事件で、子爵家の評価は下がったが、あえて執事が泥をかぶったのと、俺も含めた配下の人間の地道な努力により、徐々に好意を取り戻しつつある。


 だが……


 こうして街中で暮らすと、この都市の抱える問題点が、いくつも見えてくる。

 どこかで進言して、改善させたいところだ。


「お待たせ、フェイ」


 気付くと、ウィーが俺の傍に戻ってきていた。


「疲れちゃった?」

「あ、いえ、全然です」

「そっか。どうする?」


 そうだった。

 今日はお買い物に出かけるつもりだったんだよな。


「行きましょう」


 ガッシュとハリに手を振って、俺達は雑踏の中を歩き出した。

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