御苦労様(陳到)、曹操陣営入り。
陳到はある意味、典黙の様な「知っている」人間でないと解り難い武将なんですよね。
私見ですが、陳到は戦術指揮官としては優秀なのに大耳さんが評価しなかったというより、御過労様が敢えて表に出さなかったのではないかと思います。
白耳兵の設立が何時なのかは不明ですが、少なくとも荊州支配時に御過労様の中には曹操陣営の虎豹騎の様な大将直属の親衛隊の構想があった筈なので大耳さんの了解を得て益州攻略後に設立、存在は大耳さん、御過労様とその指揮官以外には秘密。存在を公表しなかったのは特殊部隊的な役割も有った為(髭ジャイアンや燕人スネ夫が指揮官だと目立ち過ぎて裏で動けない)。陳到が指揮官になったのは多分趙雲との二択で、趙雲が長坂で名を売ってしまったので陳到にお鉢が廻って来た感じかと。
おそらく大耳さんの益州での散財は設立費用の誤魔化しも兼ねており、陳到が功績の割に趙雲に次いで名声、官位が高かったのも表向きは股肱之臣として(大耳さんの配下としては趙雲より先輩)、裏では白耳兵の実質的な指揮官という面があったから。
夷陵の戦いでは大耳さんが暴走している為趙雲や黄権の進言も聞き入れないという事もあり、御過労様からの指示で秘密裏に動いて趙雲と共に大耳さんを救出。ただこの時に陳到の功績が多大だった為、大耳さんの死後に征西将軍に任じられたのと白耳兵の存在が公になったので改めて陳到に指揮官を命じた。
この時点で白耳兵も精鋭の殆どを無くして劉禅に受け継がれなかったか劉禅自身が前線に出る事が無かったので蜀漢滅亡時に解散。特殊部隊でもあった為、機密保持の為に資料を処分したのでは?と思いました。
この時代、部隊運用があまり評価されてないのも名家の弊害のせいでしょうね。
名家や宦官が用兵の基本さえ学んでないまま運用して失敗を指揮官に被せて官軍や軍閥の面目を潰しまくった上に功績だけ資料に残す(理由などもでっち上げて)ので質より量が基準になり、そこに名のある将が無双するのが話的にも目を惹くので話を盛ったのでは、と思います。
典黙、曹操の天下平定の際に蔡文姫と一緒に歴史書書き直した方がいいかも。
作者からの返信
特殊部隊である白耳兵の使い方が上手くなかったのが少しもったいない感じですね。
もし本当に裏で処分されたなら悲しすぎますね😭
この時代特有の実力より出身を見る風習こそが白蟻のように漢王朝を蝕み、やがては破滅に繋がりましたね!
歴史を書き換えるような重労働は多分断るでしょうね…典黙は怠惰そのものですから😅
編集済
史実の経緯はともかく、陳到さん寝返りましたね。
ある意味、典黙には曹操より会う事が難しいでしょうから、その麒麟軍師が自ら会いに来たというのはインパクトがありそうです。
史実だと孔明は趙雲と親しく、また一番信頼を置いていた様で、張飛とは付き合いがありましたが、関羽の事はそこまで信用して居なかったのか親しい付き合いという描写はなかったですね。
本作の場合、趙雲はおらず一度目から敗戦で張飛と和解出来ておらず関羽からは腐儒呼ばわり、いくら劉備がとりなすとはいえ職場環境的にはなかなかキツそうですね。