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流石郭図、保身の塊。
郭図が袁紹に用いられるのって豫州の名家出身と言う点と、名家にありがちな生き汚なさを無意識的に買われているのだと思う。そうでないとここまで発言力が強い理由が思いつかないのと袁紹の性格や目的にも郭図の必要性が浮かぶ。
袁紹は生粋の名家のお坊ちゃんで、家族愛(直系)と功名心と承認欲求の塊。彼にとって皇帝や皇族は名家が支えないと何もできない置き物。属尽は利用価値のある塵芥。宦官は抹殺すべき汚物。民や兵は言わずもがな。自分に付く者で持ち上げてくれる者は重用、付いて来るだけなら価値が無くなったら迷わず切り捨てる。
袁紹の目的は曹操から皇帝を奪還すると称して本拠地である豫州汝南郡の奪還と献帝以外の劉家の擁立もしくは献帝からの譲位でしょうから(というかこれ以外に袁紹の一族が生き延びる方策が無い。ここまで考えなくても流れ的にこうせざるを得ない)。
沮授や田豊を重用しているのも冀州豪族を掌握する為で、幽州と并州、青州を制圧した今は名家の常識(数の暴力)が通用すると考えて粗雑に扱う様になったと考えられる。
…どう考えても最終的には袁術と同じ末路にしかならないんですよね。
袁隗さん、教育間違えた。
期待通りの郭図っぽさが滲み出て面白かったです。