降る黄葉

降る黄葉こうよう

溢れる言葉

次々と

枯れない言葉

君の言霊




________________


私は目をパチクリさせた。

君が、言葉にする

「好き」

という、言葉が止まらない。


ポカンと、口を空けて。

ただ、君を見て。

それでも、君の言葉が止まらなくて。


「先輩?」


格好つける君も好き。

素直じゃ無い君も。

優しさを隠せない君も。

キミノゼンブが、好き。


君の声を聞いたら、悩んでいた自分が可笑しくて。


「……先輩?」


高嶺の花と。

勝手に遠巻きに見ていた、誰かさん達とは違う。


そんな、君の。

枯れない言葉。

君の言霊。


全部、私だけのものだから。


「せんぱ――」


全部、私が独り占めするんだ。

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朱色の季節 尾岡れき@猫部 @okazakireo

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