異世界銃器譚 ~ただの学生が俺TUEEEEになる話~

くろたか

第1話 俺、念願(?)の異世界転生!

 辺りにはビルや車などの人工物は一切なく、草が茂っている。遠くに目を凝らすとうっすらと街が見えるが、そこにも肉眼で見える限りビルなどの近代的な建物は見えない。俺はすべてを悟った。


「これは流行りのあれか?」


「異世界転生という奴か···?」


 話は1時間ほど前に遡る···

 ···················································

 微睡みの中で何かの音が聞こえる。いや、これは声?誰かが話しているのか?

「おーい…えるか?……ろよぉ」

 

あと少し、あと五分だけ……


「そ…ろ起きろよーホームルーム終わっ……ぞー」

 

何、なら起きないと不味いな………俺はゆっくりと瞼を空けた。

「お、ようやく起きた。もうとっくに放課後だぞ明日人あすと


「そんなに寝てたのか。ありがとなかなで、起こしてくれて」

こいつは俺の友達(男)の湊だ。入学式の日に知り合って以来2年間クラスが一緒だったので不思議な縁を感じている。

「いいから飯食い行こうぜ、飯!」


「え~もう帰りてえよ」


「いいじゃねぇかよ~、な?頼む!」


「しょうがねえなぁ」


「よし、じゃあ駅前のマスバーガー行こうぜ」

···················································

駅前まで歩いているとそういえばよ、と湊が話しかけてきた。

「明日人って誕生日いつなんだ?」


「教えて無かったっけ?9月19日だよ」


「今9月12日だから···一週間後じゃん!いいなぁ」


「そうか?」

などという他愛の無い会話をしながら横断歩道を歩いていたとき、横からトラックが湊のほうに向かっていた。危ない、と声を発する前に俺は湊を突き飛ばしていた。あ、俺死んだな。死ぬ前にジ⚫ジ⚫7部アニメで見たかったな···。

そんなくだらないことを考えているうちに横からの凄まじい衝撃が俺を襲った···


そして今に至るというわけである。






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