鬼才だと思われたい

 サイコパスのような主人公が出てくる小説を書いた。インドアでフィクションの作品を見すぎて価値観がおかしくなってしまったのかもしれない。もしくはメディアを通して、目覚ましい活躍をしている人間を見すぎて、自分に物足りなくなったのかもしれない。この小説は、まあまあ売れた。俺は小金持ちになった。食べたいものは食べられるし、住んでいるところに不満はないし、女性関係にも不満は無い。似たような小説をネットにのせたことがある。金にならなくても、どこか危険な香りを漂わせる隠れた天才、鬼才だと思えるので助かった。もっと助かりたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ガキだから全部ゆるされる @okogeman

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る