ブラックバロー 後半
*これはフィクションです
僕は僕なりの世界を作ることにした
はじめはこの世界を知るための神話を読んで創造神が必要なことに気付いた
それっぽいものが近くになかったので僕が創造神になることにした
そして作家というものは自分の世界を作ることができると知って
僕は創造神兼作家になることにした
作家になってもどうやって世界を創造するのかわからなかったから
学校にあった本という本を全部読んで・・・
文章というものに夢中になった
他の作家がこんなにも広く深い世界を作っていることに驚き、当初の目的など忘れて熱中していた
それは毎日食事用に渡されていた貨幣をほとんど本につぎ込むほどで
小さばチョコレートを買った他は本になった
ある時期クラスが変わる際に両親は私に塾という習い事をさせ、夜遅くなるかもということで私に電子機器を渡した
いや渡したというより授けてもらったいうべきか
塾に通うことで本を読む時間がへった私だったがその塾では時間内に課題を終わらせるとそのあとは自由ということ私にとっても都合が良かった
早々に課題を終わらせ私はもたらされた電子機器を使ってインターネットという内部世界で読書を楽しんだ
気付いた時には学校が変わっており私の行動範囲も広がっていいた
近くの街の図書館まで足を運び読書を嗜んでいた
ある時私は仮想世界というものを本で知り最初の目的を思い出した
私は仮想でも世界を作るには書籍では足りないと思い、現実という世界に視覚だけでも傾けてみることにした
世界には色があることを知った
白で眩しいだけだった空には青という色があり
黒で幼い頃は怖いと思ってった木々には緑や赤、黄の葉がつくことを知った
ずっと理不尽としか思ってなかった世界を初めて面白いと思った
次は聴覚を現実に馴染ませてみた
ずっと読書と文章の交換しかできないと思ってた電子機器に知識でしか知らなかった通話機能があり、私が所持しているものでも使えることを知り
録音という音を閉じ込めることができることも使い道がわからなかったが知ることができた
インターネットという内部世界には文書だけでなく音楽というものがありそれが内部世界に水のように溢れていうこと知った
その過程で現実では聞くことないような電子音もありそれと現実の音を合わせて複雑な音響を奏でることを知り、文章を読むことの次ぐらいに夢中になった
次に味覚を使ってみた
ずっと甘いものと認識して食べてきたチョコレートは思ったよりもずっと甘くてカカオの複合率を上げると苦くなることを知った
私は複合率の高いチョコレートの方が安心できた
今まで食べてきたチョコレートは砂糖の塊のようで危険だった
これが材料の一つで、さらに甘くして更に甘いものを掛け合わせてデザートになることを知った時は吐きそうで久々に世界は理不尽だと思った
逆と書いてあった辛いものを食べてみようと中国料理を食べてみたら文書に書いてあった危険という言葉は間違いでデザートのような甘ったるすぎるものを食べたらこれを辛く感じるのだろうと思った
更に辛くした危険を感じれると思ったのと同じ金額でも一番辛いものをたべれるならそっちの方がお得だと考え注文したが少々の違和感を感じるだけで前と変わらなかった
店主が声を大きくし辛いものは嗅覚と触覚で味わうものだと言ってたので
嗅覚と触覚で味わってみようとした瞬間強烈な鼻と口と目に痛みを感じ地獄を感じた
椅子に座ることもできず床に倒れ頭が回らなくなってきたところで記憶は病院へ移行したその間も麻痺したのか味覚も嗅覚も触覚も消すことができず困難を極めていた
途中看護補助者の名札をつけた女性が大声で恩人など言ってたが私は人助けなんてしたことがないから人違いなのだが頭に響く声で頭も痛くなってきこれが頭痛なのだと知った
麻痺した体に頭痛も与えるなんて世界は理不尽だなとおもいながら騒がしい病院というところも現実で地獄を体験できる場所と知った
このままこの場所で仮想世界なんて創れるのだろうかと思いながら
できないならこの腕に刺さってる針を取ったら⚪︎ねるだろうかと思い
幼い頃の必死な行動を思い出して懐かしくなった
超短編 暁月 @ami20050919
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