石破ラブラブ

杉原 友和です。友達が恋のことで悩んでいるらしく、その相談を受けたのですが、自分では全く役に立たなかったので、藁をも掴む気持ちで山田先輩に相談することにしました。

というワケで今、山田先輩と喫茶店のテーブル席に向かい合うように座ってる。


「恋ね、任せなさい。私は今まで何人ものカップルが結ばれるのを見て、そして別れるのも見て来たわ。」


「そうなんですか?」


「そりゃそうよ。64のドモンとアレンビーを隣接させてアレンビーだけハートが付いた時は泣いたわ。あとスパロボAだとアレンビーのフラグ成立させてないと死ぬ仕様どうにかしなさいよ。」


「知りませんよ。」


やはりスパロボの話か。この間のカラオケの時も何故か服がビリビリにながら「うわあああああああああああ‼」って絶叫してたんだよなこの人。


「はぁ、やっぱり恋愛のことを山田先輩に相談するなんて無理がありましたね。」


「何言ってるのよ、恋愛で大事なことはエウレカセブンで全部教わったわ。女なんてねストレートに想いを伝え続ければ何とかなるものよ。最後は月に相合傘でハッピーエンドよ。だから根気が大事、一億年と二千年経っても愛してるぐらいの気持ちないとね。」


「そんな待ったら死んでますって。」


訳の分からないことばかり言って、どうせ小ネタをいくつも入れてるんだろうけど僕は何一つ拾うことは出来ないからな。


「あー私も神魂合体したいわー。あんなハイレグ衣装着るのはごめんだけど。」


「神魂合体?あー結婚したいってことですか?意外ですね、山田先輩がそんなこと言うなんて、てっきり私は一人で生きて行く‼ってタイプかと思ったのに。」


「何言ってるのよ。アクエリオンLOVEよ?いい加減にしないと愛の名の元に悪しき空間を断つわよ?もちろん愛を使ってね。」


「山田先輩ってネタを挟まないと会話できないんですか?」


「うん‼」


元気良いなぁこの人。黙ってれば美人なのに、こういうのを残念美人って言うんだろうな。


「ちなみに恋人の別れのシーンで泣いたのは、シモンとニアの別れのシーンで、アニメを見終わった後、庭の花壇に花を植えました。」


ロボットアニメの影響で植物に関心を持つなんて、良い影響受けてるなぁ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スーパーロボット女子高生 タヌキング @kibamusi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ