クトゥルフ神話というジャンルは、本来なら絶対に勝てない相手(神)に出くわして、どうやって悲劇・惨劇を回避するかということに主眼が置かれると思うんですが、この物語はその逆、この二人ならなんとかなる、勝てる! という心地よい安心感と期待感があります。ただ、現時点(ハネムーン)ではまだ神話生物やその信奉者との戦いを描いているため、今後はもしかしたら神々と遭遇して大ピンチに陥るかもしれません。でも、この二人ならなんとか! なんとかなるのでは!? なんて思っちゃったりして……。
また、バーを舞台をしていることもあり、物語のテーマに沿ったカクテルが登場します。これがまたオトナな雰囲気です。物語の流れに沿って差し出される一杯のグラス。読後に爽やかな印象が残るのは、単に二人がカッコいいだけでなく、優しさが垣間見えるからでしょうか。きっと彼らはこれからも、どんな危険な目にあっても同じ様に強く優しいのではないかと思います。
今後は神裂さんの過去が徐々に紐解かれ、彼の目的や素性が描かれるところだと思うのですが、もう続きが楽しみでしかたないです。
最新話まで読了です。
キャラついては他の方が紹介されているのでここでは割愛します。
本作を一言で表現するならば紹介にあるように「オシャレ」であると思っています。
具体的には、ハードボイルドな探偵ものの雰囲気にタイトルから話の構成(シンプルで分かりやすい)、結びの諸々です。特にタイトルの回収にこの要素が当てはまっているように感じます。個人的には2話の『ヴァイレット・フィズ』が好みですね。
タグにクトゥルフ神話が存在していますが、こてこてにその要素が詰まっているわけではないため抵抗なく読めると感じます。
オシャレでハードボイルドな物語、探偵物が好きな方は是非ご一読を!!
読者諸兄姉の諸君 御機嫌よう。
今回は気軽に楽しめるクトゥルフ神話作品を御紹介したい。
タグにもある通り、本作はクトゥルフ神話をベースとしている。
だが、クトゥルフ神話を知っていても知らなくても楽しめるので心配は無用だ。
軽快で切れの良い筆致はテンポよくストーリーを進ませ、探偵とバーのマスターのコンビという、懐かしささえ感じる要素も事件の陰惨さを吹っ飛ばしてくれる。
コメディー要素が多めの本作だが、サブタイトルにもなっているカクテルがハードボイルドでオシャレな読後感を演出しているぞ。
良い機会なので、ハードな味わいが特徴の姉妹作『忌まわしきスティグマ』と呑み(読み)比べてみてはいかがだろうか。
う~む……。
いつの間にか『アサヒ・カクテルパートナー』が終売してしまっていた。
お手頃価格でカクテルを楽しめる良シリーズだったのに~。
というわけで、今日は自作カクテルに挑戦だー!
この後、私は『ハラペーニョ』を鼻の穴から無様に吐き出してしまう事になる。
そして今の私に必要なのは何より、『ベルモント』だ……。