詩 飴玉逃亡劇

仲仁へび(旧:離久)

第1話



「あれ、さっきまでそこに置いてあった飴玉がない!」


「一体、どこに行っちゃったんだろう」


 食べられたくない飴玉は逃げていく


 すたこらさっさ ころころころりん


 小さな体を活かして 移動


 家具の隙間に 入っちゃおう


 ころころ転がり どんどん奥へ


 誰も追ってはこられまい


 丸い体で 勢いつければ


 すぴーど ぐんぐん あっぷあっぷ


 かたいボディが自慢なんです


「ちょっとぶつかって

 ちょっと痛くて

 ちょっと困っても

 かなり平気!」


 逃げてく 逃げてく

 どんどん 逃げてく


 食べられたくないから

 一心不乱に逃亡中


「うーん、見つからないなぁ」


「誰かが食べちゃったのかなぁ」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 飴玉逃亡劇 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ