星飛べり 🌠

上月くるを

星飛べり 🌠



みづうみの金銀砂子星月夜

木曾路ぬふ中山道や天の川


星飛んでネット小説三年目

性別を名乗らぬ雅号夜這星


壁紙を変へて華やぐ銀河かな

返信を待ち侘びてゐる天の川


生涯の愛車とめ見る星月夜

見渡せば宇宙の果や天の川


銀漢や鳥を待ちゐる白鳥湖

星の師を月と見なせる天の川


流れ星記念写真はいつも隅

銀漢や革の手帳にひとり言


銀漢を大きな顔の犬と見る

脛の骨触れれば固し天の川


若きらのみな愛しき星月夜

星飛べり歴史舞台の幕間に


彼の空にその夜あまたの星飛べり

ことのほか小さき星の飛びにけり


銀漢やこはしてつくる水の星

つつつつと涙の水脈みおの流れ星




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