あの時もっと

@rin1986

第1話

失恋して2年。

今だに新しい恋愛もできず、

時間だけが過ぎていく。

よりを戻したいわけでもなく

ただ思い出すたび後悔が多い。

あの時こうしてれば。

私たちはまだ一緒にいれたのかな。


2年前の夏、

距離を置こうと言われた時

私にとっては突然だったけど

彼にとってはずっと考えていたことで。

距離を置くくらいだったら別れた方が良いと言ったのは私。

あの夜のことを思い出すと今でも苦しくなる。

一晩中泣いて抱き合って眠りについた。

こうなったのは優しくできなかった私のせい。

わがままばかり言って彼の優しさに甘えてた。

ごめんね。

今になって彼のことがこんなに好きだったんだと分かるなんて。


彼と出会ったのは新入社員の時で

重く考えずに付き合ってよと言われた日から

同棲するまでに時間かはかからなくて、

3年弱付き合ってそのうちの3分の2は同棲してた。

途中で彼は転職して、それでも休みを合わせたり旅行もたくさんした。

ただ仕事の付き合いで彼が朝帰りして

玄関で寝てる姿を見て私は怒るばかり。

私も仕事が忙しくて、でも終わったら急いで帰って彼を待ってた。

だんだん距離が空いているのは感じてた。

私の片想いみたいで、それが腹立たしくて。

また怒って。

そんなことを思い出してまた後悔する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの時もっと @rin1986

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る