第9話
さて。スマホの裸女は、キモい男優とヤりまくっていた。オレにチャンスはあるのか?クラスの女子は、おそらくオレに興味がない。オレの方では、クラス女子全員とヤッたことがある、妄想の中で。みんな、膝まづいて、しゃぶってくれた。中でも良かったのは田中さんだ。しゃぶり方どうのこうのじゃなく、顔が可愛いのだ。オレを見上げる瞳が大きかった。その瞳の中で星が輝いている感じがした……簡単に言うとキラキラしていた。オレは確かに田中さんの、細くてステキな腰を掴んで挿入した。実際には、ただ単にティシュの中だった……。田中さんはのけぞって、普段では出さない声を、オレにだけ聞かせてくれた。オレは色々な事を試してみたかったはずなのに、すぐに果ててしまった。情けない。そんな訳でティシュは役立った。そしてご存知の、あの虚無感がやってきた。オレは何故こんなことがしたかったのか?田中さんより、金の方がいいじゃないか。アマゾンで好きな物が何でも買えるし。
考察するに、オレがこんな人間になってしまったのは、遺伝か、環境か、幼少期にあったはずの潜在的なトラウマか何かのせいだろう……。そうでなければ説明がつかない。オレの本来は、しごく真っ当な人間のはず。結局、何もかも世の中が悪いという結論を下した。オレは悪い時と場所に生まれてしまった不幸な人間のようだ。何とかガチャ。
さて。明日は月曜日だ。学校に行くにしても、何か楽しみがないとやってられない。オレは、田中さんに名前を呼ばれるだけで幸せになれる、多くは望まない慎ましい人間なのだ。田中さんと会話したことはなかった、いっさい。
異世界スキル 森チロ @Chirosuke
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