逃げるが勝ちだった

第25話 入社14ヶ月目 ゴールデンウイーク…。

ゴールデンウイークのお休みに入る前には、この机の書類タワーを

処理して半分にせねば、ひゃっほー！！休みきたー！！イエーイ！！

と明るく楽しく心穏やかに過ごせる気がしない。

研修ってなんで４月に集中してあるのさ。自分に関係がなくても

写真・記録係になっていたから全部出席だよ…。

皆勤賞だよ。

というか決算の書類や研修にワタワタしている間にもう４月下旬、

下旬も下旬、ほぼほぼ、終わりに差し掛かっております…。

私の頭の中ではまだ、４月中旬ぐらいのはずなんだが…。

処理した４月の書類をみると、まだまだ４月初旬ばかりなんだけど…。

おかしいな、後２、３日でカレンダーは５月になるらしい。

切に、自分の処理能力が早く上がって欲しい。

日々が過ぎていくのは、本当に、はやいなぁ。

ゴールデンなお休みは、有難くとっても待ち遠しい。

しかし、この書類タワー様をなんとか処理をして、

理想はタワーを半分ぐらいにしていかないと

休みに入った途端に、後、４日で休みが終わってしまう…。

後、残り４日後には出社…。あの書類タワーが待っている。

嫌～。行きたくない～。と

休みの残りをカウントダウンして、自ら憂鬱の森に入っていきそうである。

というか確実に入る。

やればできる、やればできる、ゴールデンウイークが私を待っている。

と唱えながら、休み前までになんとか書類タワーを半分にした。

私はやればできる子だった！！と自画自賛をしてゴールデンウィークを迎えた。

そして最終日前日までは、楽しく心穏やかに過ごした。

カムバーック！ゴールデンウイーク様！！と涙して鬱々とした次の日、

つまり出勤日、とても寂しい連絡事項があった。

偶にブラック降臨させていたパートさんが辞めるらしい。

６月末で。

20年クラスのパートさんだから、すごく助けてもらった。

それで大丈夫よ～。なんとかなる、なんとかなる。

とお茶のパートさんとニッコリ笑いながら言ってくれると、

なんとかなるかもしれないと前向きに仕事を進められた。

だから業務縮減のためとはいえ、辞めてしまうのはすごく寂しい。

個人的には辞めて欲しくない。

可能ならば他の部署にでも異動して残って欲しいぐらいである。

どうにかならないかな。

寂しいな。