タイトル『悪徳貴族に転生したから好き放題やる 〜欝アニメの世界で頻繁に発生する欝展開を無自覚にぶっ壊していくやつ〜』 作者:米津
どうもどうもお世話になっております。
家の近所でカメムシが大量発生中の子どもの終わりでござーます。
ちょっとした裏技なんだけどカメムシって潰すと匂いが出てしまうから、カメムシを握りしめた拳は2度と開かない事で匂いを嗅がないで済みます。その手が2度と使えない事が難点でございます。
さてさて今回読んだ作品はドドーン→『悪徳貴族に転生したから好き放題やる 〜欝アニメの世界で頻繁に発生する欝展開を無自覚にぶっ壊していくやつ〜』
ザ・煩悩力が凄い作品だった。
煩悩というのは心身にまといつき心をかきみだす、一切の妄念・欲望、とグーグル先生で調べたら書かれていた。
つまりだね、俺はスーパースターだ、やっひゃーって小・中学生の時に妄想したことがあると思う。アレです。アレがまとわりついて心をかき乱す、というのが煩悩なんだと思う。今でも煩悩あるもんな。
僕も付きまとう煩悩がある。ココからは少し僕の妄想タイム。十数年前の高校生の時にM1を優勝して、テレビ出演を全て断り、全然人気が無かったユーチューバになり、一世風靡して、それから詐欺だと思われていたビッドコインを初期の頃に購入。初期にビッドコインを何千万円も購入したので後に億万長者どころか、何兆円も手に入ってしまう。学生の頃から世界進出を考え、英語の勉強。そして世界へ。みたいな妄想をする事がある。これが僕の煩悩です。
ではでは、いつもみたいにタイトルから交錯を開始してみようデへへへへ。
まずはタイトルを少し分解。
『悪徳貴族』✖️『好き放題やる』
悪徳貴族というのは、……僕が知る限り、悪徳令嬢が流行り始めた頃ぐらいに出て来た言葉(キャラクター)なのかな、と思う。悪徳令嬢の男性バージョン。
コレのイメージは悪徳貴族に転生してヤバい状況だけど、……最終的には主人公に殺されたり、迫害を受けたり、島流しにされたり、するっぽいけど、その状況から打破するために頑張る、みたいなイメージがあるでごわす。
その『悪徳貴族』に『好き放題やる』と言葉を重ねる。
煩悩力が溢れ出し始めるのだ。
『欝アニメの世界で頻繁に発生する欝展開を無自覚にぶっ壊していくやつ』
というサブタイトルは、シナリオを潰していく系である事を示している。
読んでスカッとジャパン、シナリオからの裏切り。
コレを読者は理解しているから、シナリオから反転する事がわかるのだ。
読まずに物語を予想させているのが上手っす。
読まずに物語を予想させる、というのが、ネット小説で読まれるための第一条件のような気がします。
それを気づかせてくれた素晴らしいタイトル。
そしてキャッチコピーは、
『伯爵とか人生イージーモードだろ』
と決めてきている。
煩悩力を見せつけて来ている。
読んでみると煩悩が面白いでごわす。
キャッチコピーであったように主人公は伯爵に華麗なる転生を果たす。
そして好き放題する。その好き放題は日本人レベルの傲慢さで、圧倒的に悪という訳ではございません。それでも主人公は好き放題できて楽しそう。煩悩力を見せつけてくる訳である。
そしてシナリオが語られる。読者はシナリオを裏切る事を知っているから物語を予想してしまう。先を予想させることが読書欲に繋がる。それに答えあわせもしたくなって、次へ次へと話数を読んでしまうのだ。
読者誘導の達人である。先へ先へ読み続けているとシナリオやっぱり裏切ってくれるバンザーイ、主人公は好き放題しているバンザーイ。
楽ちい、楽ちい、と次々と読んでしまう作品。
読者に物語を予想させ、読者誘導をさせる。
そして脳みそが楽ちくなってしまう煩悩力。
楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。
この作品では、タイトルで読まずに物語を予想させることがいかに大切か、そして読者誘導か大切か、主人公がこんな事をしたいなという事を実現させる煩悩力を勉強させていただきました。
米津先生ありがとうございました。(土下座)
作品のリンクを貼っておきます。
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