第4話 『青い光』について


ご著書について質問します。


【Q1】紹介したい作品を1作、タイトルを上げてください。(URLも可)


 『青い光』

https://kakuyomu.jp/works/16816927860964269780



【Q2】カクヨムのジャンルに縛られず独自に言うとどんなジャンルですか?


 メイドさん魔法少女もの。主人公がメイドとして活躍する場面はありませんが。

 ケルト風異世界ファンタジー。

 いちおう異世界転移ものです。



【Q3】おおまかな内容を教えて下さい。


 明日にはお屋敷を追い出されることになったお嬢様付きメイドのアンは、夜、荘園内の丘に登ってみる。拾った鍵を手に持っていると、アンは、目をつぶっているあいだに知らない世界に来ていた。夕方のような光の注ぐ街で、アンはフローラという少女に出会う。理不尽な仕打ちを受けているというフローラのためにアンは力を貸す。

 ところが、その事件が解決したと思ったところに「青い光」と呼ばれて恐れられる災厄が降り注いだ。アンは続いてその災厄に立ち向かうのだが。

 お屋敷のお嬢様を救うことも、お姉ちゃんの力になることもできない非力なメイドのアンに、その災厄を解決することはできるのか?



【Q4】主人公について教えて下さい。


 アン・ファークラッド。

 ウィンターローズ荘のお嬢様に仕えています。インドからやって来たというお嬢様の叔父が屋敷を乗っ取ってしまい、お嬢様と、アンの姉メアリーとアンは屋敷を追い出されることになりました。

 メアリーはそのお嬢様のために奮闘しますが、アンにはそこまではできません。そのアンが、見知らぬ「世界」のために全力で奮闘します。



【Q5】主人公の他に注目して欲しいキャラクターがいましたら紹介してください。


 クリフニー。

 異世界で特別な地位にいるらしく、この世界の秘密を握る存在ですが、あまりそういう「重要人物」っぽくないひとです。

 最後にアンとの意外な関係も明らかにされます。



【Q6】作品中で好きなセリフまたはクダリ(一節)を紹介してください。


 「もういちど言う。帰って来られなくなるぞ」

 もう、いま、アンは帰れなくなっているのだ。

 あのウィンターローズ荘に。

 だったら、フローラの家から帰れなくても、その御殿というところから帰れなくても、何も違いはない。

 だから

「はい」

と答える。

 「御殿に入った鍵の乙女がいるという話はきいた。だが、それが帰ってきたという話はきいたことがない」

 「はい」

 「それでも行くか?」

 「はい」

 アンは、言って、軽く目を閉じた。


 第33話 それでも行くか?

https://kakuyomu.jp/works/16816927860964269780/episodes/16816927861258951533



【Q7】[完結済作品の場合] 執筆期間はどれくらいでしたか?

   [連載中作品の場合] いつから連載していますか?


 2022年2月21日連載開始~4月30日完結。



【Q8】この部分にはチカラを入れたという個所はありますか?


 独特のあり方で動いている異世界で、異世界の人が自分の世界をどう理解しているかという「理屈」をどう描くか、です。



【Q9】苦労した点はありますか?


 異世界の人とのコミュニケーション。

 たとえば、この世界は「年月日」の概念がないので、そういう人たちとどうやれば意志を通じさせられるか、ということの描写に気をつかいました。



【Q10】どんな方に読んでほしいですか?


 すべての方に……ですが、とくにイギリスの「古さ」、ヴィクトリア朝っぽさがなんとなく好き、という方に読んでいただきたいです。

 なお、主人公はお嬢様付きメイド(侍女?)ですが、メイドとして活躍する場面はありません。

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