青の毒

北大路 夜明

青の毒

あなたのついたやさしい嘘

聡明なわたし 騙されてあげるわ


何も知らない振りをして

そっと隣に寄り添うの


可憐な少女のように

純粋な少年のように

わたしはただ寄り添うだけ


あなたの飲んだ青の毒

やがて灰色と混ざり合い

空から垂れた蜘蛛の糸を

切ってしまうのでしょう


可憐な少女のように

純粋な少年のように

わたしはただ受け入れるだけ


淡々と……


粛々と……


受け入れるだけ




停止線を振り切った

あなたの世界がどこへ向かおうと

わたしはただ受け入れるだけ




淡々と粛々と……




ほら、終末音アポカリプティックサウンドが聴こえるでしょう


青の毒はあなたの内を巡るわ


確かに

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

青の毒 北大路 夜明 @yoakeno-sky

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ