第5話 薩摩狂句の例句(その2)
さて、ここまで長々と前振りをしてまいりましたが、薩摩狂句の例句をば「唱」とともにいくつか掲載をさせていただきます。
引用元は引き続き『さつま狂句 テレビ版』(南日本放送)でございます。
同書からランダムに5句ほど引用をさせていただきます。
狂句 良か音で 亭主の禿頭ん 蠅を叩てっ 和田 寿美
唱 音が良かどち 又叩てっ
狂句 先き逝っち 決めっ保険ぬ 亭主しかけっ 池上 黒ぢょか
唱 鳥兜迄い 内緒っ準備っ
狂句 赤提灯 安価すでストレす 洗れ流げっ 江平 光坊
唱 恐妻ん悪口っ 肴ねしっ
狂句 子牛飼育 頑張った汗が 賞い輝っ 大脇 保子
唱 記念写真も 一緒ち撮っ
狂句 厄払れん 焼酎で怪我どん して帰宅っ 東 こつ風
唱 よかざまじゃっち 女房が叱っ
これらの句はどちらかというと滑稽味が強い狂句かなと感じます。
滑稽味の強い句としては、妻に頭が上がらない夫の句、浮気の句、モテたい男女の気持ちを詠んだ句などが多いように思います。
また、他に木強漢の句の流れを引いたような狂句、花鳥風月を詠んだ狂句もあります。
そして改めてお伺いいたしますが、これらの狂句、読めますでしょうか……?
基本、五・七・五の十七音なのでございますよ……?
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