第4.5.2話 薩摩狂句の重要な要素「唱」

すいません。

薩摩狂句で重要な役割を担う、「唱」のことを書くのをすっかり忘れておりました<(_ _)>


唱とは、投句者の詠んだ五・七・五の狂句に対し、選者などが七・七あるいは七・五で続ける連歌でいうところの脇句のようなものを指します。


「五・七・五」だけでも成立するわけですが、滑稽な状況を詠んだ狂句に対し、唱はオチをつけるような役割を担っています。


落語の大喜利のようなやり取りが投句者と選者の間で行われるというのも、薩摩狂句の面白いところかなと感じます。


第4.5.1話でご紹介した「木強漢~」の句が雄々しさを詠んだ、「ますらをぶり」な印象を抱かせるのに対し、私が物心を付いてから見聞きした薩摩狂句は、唱の働きと相まって、滑稽味が強いものが多い記憶があります。


次回こそ、狂句と唱のセットで、いくつか例句をご紹介いたします。


ごめんなさい。

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