第4話 薩摩狂句の例句
俳句には、歳時記に例句として掲載されるような名句が多数あります。
また、俳句を詠む方であればご存知の、それまでの俳句の流れを変えるようなインパクトのある句、あるいはインパクトを与えた俳人が存在しています。
松尾芭蕉や正岡子規、高浜虚子などがそうしたケースに該当するのではないでしょうか。
私は、中村草田男の「万緑の中や吾子の歯生えそむる」という句から、「万緑」という季語が広まったというエピソードが好きです。
さて、薩摩狂句の場合はどうでしょうか。
薩摩狂句にも、俳句と同様、ターニングポイントとなった句、今も語り継がれている句があります。
前掲『さつま狂句 テレビ版』(南日本放送)における狂句作者の実方天声氏の言によれば、大正初期に森艶亭により詠まれた下記の句が今でも狂句の鑑とされているそうです。
「木強漢 刀ん尖端で、髭を剃っ」
なるほど、鹿児島県人が「(特に男は)かくあるべし」と考える気風を、端的に現わしているなぁと感心する句ですね~。
さて、ここでQuestionです。上記の「木強漢~」の狂句ですが、ひらがなにした場合、どう読むでしょうか?
お分かりになられた方は、コメント欄にお答えをお書きいただければと思います。
ヒントは、狂句は五・七・五で詠むということ、それから句末の動詞は小さい「っ」で終わるというルールがあること(「走る」は薩摩狂句では「走っ」となります)でしょうか。
ちなみに漢字を追えば意味は分かると思いますので、薩摩狂句の中では相当に鑑賞がしやすい句だなと感じております。私見ですが。
※9月23日の22時頃に読み方と句意のご説明記事を投稿いたします<(_ _)>
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