第3話 薩摩狂句の形式
前話でもご紹介した『さつま狂句 テレビ版』(南日本放送)には、斯界の第一人者である有馬二刀流氏による薩摩狂句の作り方が記載されています。
引用すると「薩摩狂句は、社会や人情・風俗など人間社会を素材にして、鹿児島の方言で五・七・五の十七音で表現する郷土文芸である」とあり、基本的には俳句や川柳と同じで、五・七・五で詠まれます。
季語は必要はないようですが、下記のような点が良い狂句のポイント(狂句味を出すポイント)として挙げられています。
〇滑稽味:言葉の面白さではなく、句の中身に思わず吹き出すような面白さ・おかしさがあること。
〇皮肉味:生活や風俗・習慣をからかったり、風刺したりするもの。他人を嘲笑するようなものはダメ。相手も笑って返せるような皮肉がよい。
〇穿ち味:なるほど!と共感を覚えるような句。
このほか真実味や人情味、軽妙な句、大胆さ豪快さなども狂句味の要素として挙げられています。
このあたり、花鳥諷詠の俳句と少し違うところかなと思いますが、個人的にはこういう要素が含まれた俳句も好きでございます。
ひっぱりましたが、次は、ようやく薩摩狂句の作品をご紹介したいと思います~。
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