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2023年10月2日 04:20
人知れずつながっていた赤い糸……うん、いいですね。こういうのが刺さる人にはまさに感動!の最終話ではないかと。総じて言うと、動画時代ならではのアイデアに満ちた、前向きでハッピーなストーリーです。恋と憧れの境界がはっきりしないこの年齢のキャラらしい、ピュアで青々しい感性もたまりませんね。ただ、それをひっくり返して言うと、全体を通じてハラハラドキドキするような要素は見当たらず、よく言えば安心して読める、悪く言えばぬるい展開で最後まで行ってしまったという感じはあります。あまりピリピリした緊張感を作る必要はないと思うんですが、ドラマで強い引きがない分、他の何かで読ませどころがほしかったと言うか。まあ、八十点前後の内容を、九十オーバーにしてくれというハイレベルな要望ではありますけれど。一つには、主人公がやや流されすぎと言うか、自身の力でトラブルをうまく処理した、みたいな活躍どころがほとんどなかったので、ぶっちゃけ「推しへの愛とがむしゃらな行動力」だけで全話走りきったイタめの子、みたいに思われてるところがあると思うのですね。実際は細かなところで雪葉の背中を押し続けているわけで、ラストにはさらに強い縁(えにし)の存在が語られるわけですが、そのへんが「たまたま」なのか、本人の潜在力が成した業なのかが微妙に分かりにくい。このへん、全編ハイテンションな一人称なんで、うまく読者に伝えるのは難しいでしょうが、「実はこのヒロインはすごい子だった」ということが今少しだけ浮き彫りになる仕掛けがあれば、全体の印象もまた変わったのではないかなと思いました次第です。ただ、もしかしたら那珂乃さんの焦点は「二人の運命的なつながり」というところにこそあったのかも知れず、だとすれば、主人公のこの造形はむしろ妥当だと言えるかも知れません。仮にそうであるなら、雪葉のターンがもう何回かほしいところではありますけれど。ちょっとややこししいところを掘りすぎたかも知れません w。たまたまたちの悪い読み手がくだを巻いているところに行きあってしまったと思って読み流していただければ幸いです。
作者からの返信
毎度、たいへん貴重なフィードバックをいただけてありがたいです。実はこの作品、他サイトのコンテストに応募しています。もし受賞すると某女児向け雑誌(少女漫画系)でコミカライズされたり、某ボカロクリエイターが楽曲作ってくれたりするんですね。つまりは小中学生が読む前提のお話ですので、どこぞの都市開発小説みたいな「闇あり地雷あり哲学もどきあり」ですとか、どこぞの現代音楽小説みたいな「夢を叶えるとかカンタンに言ってんじゃねーぞ!現実見ろやオラァ!」ですとか、そういうハードストーリーは、今回に関しては(私も、近い未来に現れるかもしれない想定読者層も)求めてないんですね。また、今回はヒロインがモリモリ活躍するよりも、ヒロインのピュアで真っ直ぐな「推し活」によるヒーローの成長と、ピンチでの覚醒をメインに据えてストーリーを組み立てたいと考えました。私は「読み手」としては、絵本→文芸→ラノベとジャンル変遷していったおかげで、いわゆる児童向け(つばさ文庫とかみらい文庫とか)小説にはほとんど手を付けてこなかったんです。ですので、物語でピントを置くべきキャラクター・主題が、レーベルや児童書・少女漫画に求められているものと合っているかどうか、そこはちょっと心配ですね。私の感性やリサーチがズレてたらすいません選考部さまとしか。というわけですので、どうか経験豊富な大人のみなさまにも、ピュアピュアプリッキュアな気持ちで彼らを応援したってほしいです。大人がドキハラするようなヒリついたお話は、某睦ヶ峰芸大とか、どこか違う場所でやりますので…。ヒネててタチの悪い「書き手」のわりには、今回はまあまあ健闘しましたよ!笑
2023年10月1日 15:51
雪葉くんの夢はかなっちゃたかもと言うのはここに繋がってたのですね。完結お疲れ様です、面白かったです。
読破ありがとうございました!ラストのしかけも込みで、物語を楽しんでいただけてなによりです。
人知れずつながっていた赤い糸……うん、いいですね。こういうのが刺さる人にはまさに感動!の最終話ではないかと。
総じて言うと、動画時代ならではのアイデアに満ちた、前向きでハッピーなストーリーです。恋と憧れの境界がはっきりしないこの年齢のキャラらしい、ピュアで青々しい感性もたまりませんね。ただ、それをひっくり返して言うと、全体を通じてハラハラドキドキするような要素は見当たらず、よく言えば安心して読める、悪く言えばぬるい展開で最後まで行ってしまったという感じはあります。あまりピリピリした緊張感を作る必要はないと思うんですが、ドラマで強い引きがない分、他の何かで読ませどころがほしかったと言うか。まあ、八十点前後の内容を、九十オーバーにしてくれというハイレベルな要望ではありますけれど。
一つには、主人公がやや流されすぎと言うか、自身の力でトラブルをうまく処理した、みたいな活躍どころがほとんどなかったので、ぶっちゃけ「推しへの愛とがむしゃらな行動力」だけで全話走りきったイタめの子、みたいに思われてるところがあると思うのですね。実際は細かなところで雪葉の背中を押し続けているわけで、ラストにはさらに強い縁(えにし)の存在が語られるわけですが、そのへんが「たまたま」なのか、本人の潜在力が成した業なのかが微妙に分かりにくい。このへん、全編ハイテンションな一人称なんで、うまく読者に伝えるのは難しいでしょうが、「実はこのヒロインはすごい子だった」ということが今少しだけ浮き彫りになる仕掛けがあれば、全体の印象もまた変わったのではないかなと思いました次第です。
ただ、もしかしたら那珂乃さんの焦点は「二人の運命的なつながり」というところにこそあったのかも知れず、だとすれば、主人公のこの造形はむしろ妥当だと言えるかも知れません。仮にそうであるなら、雪葉のターンがもう何回かほしいところではありますけれど。
ちょっとややこししいところを掘りすぎたかも知れません w。たまたまたちの悪い読み手がくだを巻いているところに行きあってしまったと思って読み流していただければ幸いです。
作者からの返信
毎度、たいへん貴重なフィードバックをいただけてありがたいです。
実はこの作品、他サイトのコンテストに応募しています。
もし受賞すると某女児向け雑誌(少女漫画系)でコミカライズされたり、某ボカロクリエイターが楽曲作ってくれたりするんですね。
つまりは小中学生が読む前提のお話ですので、どこぞの都市開発小説みたいな「闇あり地雷あり哲学もどきあり」ですとか、どこぞの現代音楽小説みたいな「夢を叶えるとかカンタンに言ってんじゃねーぞ!現実見ろやオラァ!」ですとか、そういうハードストーリーは、今回に関しては(私も、近い未来に現れるかもしれない想定読者層も)求めてないんですね。
また、今回はヒロインがモリモリ活躍するよりも、ヒロインのピュアで真っ直ぐな「推し活」によるヒーローの成長と、ピンチでの覚醒をメインに据えてストーリーを組み立てたいと考えました。
私は「読み手」としては、絵本→文芸→ラノベとジャンル変遷していったおかげで、いわゆる児童向け(つばさ文庫とかみらい文庫とか)小説にはほとんど手を付けてこなかったんです。
ですので、物語でピントを置くべきキャラクター・主題が、レーベルや児童書・少女漫画に求められているものと合っているかどうか、そこはちょっと心配ですね。
私の感性やリサーチがズレてたらすいません選考部さまとしか。
というわけですので、どうか経験豊富な大人のみなさまにも、ピュアピュアプリッキュアな気持ちで彼らを応援したってほしいです。
大人がドキハラするようなヒリついたお話は、某睦ヶ峰芸大とか、どこか違う場所でやりますので…。
ヒネててタチの悪い「書き手」のわりには、今回はまあまあ健闘しましたよ!笑