8.【姫が勇者で俺《勇者》が姫で?!-異世界で女装して魔女討伐することになりました-】 ももとせ鈴明さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330650314349527
あらすじ等(作品ページより引用)
【2000PV感謝】女ながら勇者として生まれたリアナ姫に、姫巫女として異世界に召喚された俺・久中勇樹。俺は、女装してリアナ姫を演じながら、男装して勇者をする姫様の魔女討伐に同行することになる。
浄化の魔術が使えないとトイレもままならない異世界で、ただの文系大学生の俺に何ができるのか? 目指せ〇〇の自由?!
第四章連載中。
キーワード
男主人公・大学生・女装・男前女勇者・男装・異世界グルメ
週3回、月水金、15時更新。
完結まで書き終えたら、さらに更新ペースを上げるかもしれませんが、まだ先は遠いです。
☆☆☆
第八弾です。
ももとせ鈴明さん、ご参加ありがとうございます。
がっつりネタバレ含みますので、ご注意ください。
“長編ですが、なかなか最新話まで読んでもらえない作品です。
続きを読みたいと思い続けられるところまででいいです。
途中で読み続ける手を止める理由が、文章上の問題にあるのか、内容の問題にあるのか、読み手の好みの問題にあるのか、そのあたりのヒントが欲しいのです。”
(コメントより)
ということです。
離脱……どうすれば離脱せずに最後まで読んで貰えるようになるんでしょうね?私も知りたいです 笑
ただ今作については、1話目が200PVで61話が16PVです(23.10.7現在)。
4%の離脱率で、60話まで進むとこれぐらいの数字(96%の60乗=8.6%。200×8.6%=17)なので、気にするほど離脱率が高いとも思わないんですが、どうなんでしょうか?
自主企画に参加すると最初の数話のPVが増えるという傾向もあったりしますし、とか。
この辺りは個人の価値観です。
ただ、これぐらいじゃないかな?と個人的には思います。
細かい話ですが、タイトル、あらすじ、近況ノートにはルビが振れません。
なので、タイトルの表記は直された方がいいんじゃないかと思います。
恐らく、【
振れればいいのにね、と思います。
近況ノートなんて限定記事で使うのにルビが振れないのはいかがなものかと。
さて、今作ですが、20話まで読みました。
そこまでの感想です。
表現としても、文法としても読みにくいこともなく、クセもないですし、場面描写も分かりやすく、とてもすっきりとまとまっています。
実際にスルスルと読めます。
20話読みましたが、実時間1時間ぐらいではないでしょうか?
スルスルと読めるんですが、感想としては、スルスルと読めるなぁ、です。
この辺りが掘り下げる要素でしょうか。
とりあえず思ったのは、この話は、どういう感動を呼びたいのか?という疑問でした。
笑い、共感、涙、恐怖にあれやこれや……何か呼び起こしたい感動があるはずです。
それがいまいち掴めませんでした。
タイトルから見るとコメディ系統かな、と思ったんです。
「おれがあいつで、あいつがおれで」っていう有名作品のオマージュだったら違いますが。
第一話は導入なので、ここでどうこうと言うのはとりあえず待つことにして、第二話です。
転移の場面です。
自宅にいた主人公のユウキの足元に魔法陣が現れます。
そして、魔法陣が追いかけて来るんです。
ここが1つ目のポイントだと思います。
多分、閃いたと思うんです。魔法陣が動いて追いかけてくるって設定で、ピコーン!ってなったと思うんです。
私にはピコーン!って音が聞こえました。
私がピコーン!ってなった音かも知れませんが。
このシーンで1話使ってますので、ここで何かを起こしたいはずです。
と、すれば何を起こしたかったのか?
ここなんですよね。
私の感性だと、笑いです。
唐突に現れた魔法陣が意味不明に追いかけて来る。
笑いが作れそうです。
私は、基本的に笑わせたら勝ちだと思ってる人間です。
でも、ここではそうでもなさそうです。
ここで書かれてるのは魔法陣に対する分析と説明です。
魔法陣がどこにあってどういう動きをして、その動きにどういう法則性があるのかです。
それだけなんですよね。
それ以外に魔法陣が動いたことによって何かが起こったわけでもなく、コミカルなドタバタがあるわけでもないです。
逃げようとしてタンスの角に小指をぶつけた、とか。
宅配屋さんが来るんですが、助けを求めようとしたらその時だけ見えなくなってた、とか。
足元を取ろうとする魔法陣と、取らせまいとするユウキの攻防がある、とか。
特にそういうことは起こりません。
最終、普通に発動して、普通に転移していきます。
届いた荷物が伏線の可能性はありますし、魔法陣のこの仕組みが将来的に何かと繋がる可能性も当然あります。
ただここまでの展開だと、不思議なことをそのまま受け入れて滞りなく進むストーリーということになります。
ネット小説で言うなら、スローライフとか、日常とか、そういうジャンルの進行の仕方です。
起伏が無くて、冷静に考えるととんでもないことなんだけども、『神様ありがとう』と感謝の気持ちで解決する、っていう展開です。
そうなんですよね。
タイトルとかあらすじからは、ドタバタのコメディ感を受けたんですが、実は内容はスローライフなんです、この作品。
事実があって、感想。
事実があって、感想。
このサイクルで話が進みます。
起承転結で言うところの『転』がないんです。
三段論法です。
だからすごく素直で読みやすいです。
捻らないし、捏ねてないし、ノイズもないです。
キャラクターもストレートな性格でいい人しか出てきてません。
60話ある内のまだまだ20話なのでこの先は分かりませんけど、少なくとも20話までは、ストレスフリーです。
好き嫌いの話なので、この構造についてはあれこれ言わないんですが、スローライフってストーリーがあると難しくなる構造です。
ストーリーと言うか、目的ですね。
グランドストーリーです。
目的があれば、課題がないと物語になりにくく、課題があるとスローライフになりにくいです。
『万難を排して覇道を目指すスローライフ』って意味わからんです。
火おこしのための材料探しが決死だと、スローライフじゃなくてサバイバルです。
それは与太話ですが。
スローライフは『共感』とか『憧憬』とか『癒し』とかそういう感情を起こさせる作品ですね。こんな生活したいなあっていう。バカンス地の映像流すテレビと同じです。『集まれ!●うぶつの森』とかもそうでしょうね。やったことないですけど。
主人公みたいなことがしてみたいなっていうのがベースにあります。
対して今作は主人公が女装して、姫様のふりをして各地を回るっていうストーリーですので、そういう生き方をしてみたいという読者は少なめだと思います。
この辺りの構造上のミスマッチがあって、何を起こしたいのかよく分からないという感想に繋がってるのではないでしょうか。
後はいつも通り細かい話です。
姫様が生まれた瞬間に勇者だと分かっていたなら、この大きくなるまでの間、政治は何をしてたんでしょうか。男尊女卑と慣習って説明があったんですが、オンリーワンの存在で、世界のバランスを保つための最終兵器の話ですので、何かしらあるんじゃないのかな?と思ったんですが、なかったんでしょうね。
もう一つ『聖剣が重い』みたいな描写があって、姫様がそれを軽々と持ってたあのシーンは何の話だったんだ?と思いました。
意味があるのかもしれず、意味はないのかもしれず。
本筋とは関係のない話です。
さて、何度も書いてますが、とても読みやすい作品です。
一通り目を通した中では、誤字もなかったですし、描写も丁寧で、何がどう起こっているのかというのもとても掴みやすいです。
個人的にはもう少しコメディに振ってる方が好きなんですが、笑いを取りに来る話って疲れちゃう部分もありますので、こういう素直な表現が好ましい方もおられると思います。
ぜひ一度ご一読を。
https://kakuyomu.jp/works/16817330650314349527
改めまして、ももとせ鈴明さん、ありがとうございました。
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