【あらすじ】
かつて犯した罪を償うため、不幸な人生への無限転生を繰り返すカテリーナの体に憑依転生したコハル。
彼女は果たして、不幸と試練のフルコースを平らげ、
気弱拗らせ元女神様をサポートして、神の試練を乗り越えられるのか?
【おすすめポイント】
■主人公コハルとカテリーナの掛け合い
「わたくしなんか」が口癖のカテリーナ。
一方、「道は全方向に開いている。わたしに解決出来ない厄介事はない」がモットーのコハル。
こんなにも正反対な二人が、意識をそれぞれ保ったまま、一人の体の中に同居したら?というのがポイントの一つ。
場に応じて、コハルが前面に出ることも有れば、カテリーナが前面に出ることもある。
それが、周囲の人間にどう映るか……、そんなところも見所です♪
最初はカテリーナのしゃべり方に、コハルも、(そして、おそらく)読者も苛々を共有していくことと思いますが、それを通して、コハルの視点から、物語をしっかりと捕らえていくことができるようになっているように感じました。
■王の色気が凄すぎる
カテリーナの結婚相手、猛禽王・クリストフ。
翼を持ち、空を飛ぶことの出来る鳥人ながら、
何とも大人の色香溢れる、雰囲気のある王です。
文面からもう、格好良さと魅力が溢れ出ていて、素敵です。
タグの「チート能力、最強」……。
まさに、最強でした……。
ここでは、敢えて詳しくは書きませんが、是非、ご堪能頂きたいです(*´艸`)♪
コハルも大分やられています。
一方、カテリーナには愛し合う恋人・フィヨルがいて……そんな三角四角関係と葛藤も、必見です!
■寒気と共に現れる“悪鬼”に、兵法で立ち向かう!
ある日突如、国に寒気が訪れる。
“悪鬼”が訪れる前触れ、と知る大臣達は震撼とし、逃げる算段を立て始める。
それに異を唱えたコハルが、ゲームなどから得た兵法を駆使して、迎え討とうと提案していく流れには、とってもワクワクしました!
かつて人々を襲い、危機に陥れた“悪鬼”に、いかに立ち向かうのか?
そして、現代人の知識を持つコハルだからこそ見抜けた、その意外な正体とは?
最後は急展開に次ぐ急展開で、どんどん読み進めました。
一気読み、推奨です♪
【どんな人向け】
☑憑依転生・異世界転生モノが好きな方
☑賢い(且つちょっとぶっ飛んでる)主人公のお話が読みたい方
水泳が得意な社長秘書、永棠コハルは三十三歳。
彼女は手ちがいで(カグヤと家具屋を間違えて)、罰人生を送る予定の天神といっしょに一人の王妃の体を共有することになってしまった。
そんな不幸なコハルは天界からミッションを託される。それは、コハルと同じ体を共有している天神カグヤの弱い精神を鍛えなおすことだった。
このミッションを完遂すれば、天界はコハルに報いてくれるらしい。
しかたなく、コハルはカグヤとともにブローズグフレイ国の王妃として生活をはじめるのだが……
女性向けの転生ファンタジー。
世界観は西洋風。しかも、鳥人間がいる世界です。
王妃さまスタートということもあり、すでに夫がいます。
そんな王妃さまのなかに、ふたつの心が存在。
ひとつは、天神カグヤという夫よりフィヨルという若者を愛する気弱な女。もうひとつは、主人公のコハルで、夫である王様に惹かれる強気な社長秘書。
まったく性格の違うふたつの心がひとつの体に……なんて、面白くならないわけがないです!
それに、ふたりの男から愛されるというモテモテな夢シチュエーションも最高です。とくに、王様がめちゃくちゃカッコよくて、わたしは読書中ずっと王様派でした。
勝ち気なコハルが、カグヤの背中をぐいぐい押していく姿も頼もしい!
ハラハラできる展開のある明るい恋愛ファンタジーが読みたい人におススメです☆
主人公のコハルは現代社会で働く筆頭社長秘書でしたが、思わぬ事故で異世界の王妃カテリーナに憑依転移します。
カテリーナの人生は神罰としての苦難に満ちています。
しかし、コハルの強い意志と行動力がカテリーナの運命を変えることに……。
全く性格の真逆な二人の内面の葛藤と成長を丁寧に描き出し、時には笑いも……。
異世界で起こった問題もコハルの冷静な頭脳で鮮やかに解決し、キャラクターの心情も繊細に描かれており、単なる転生ものに留まらないリアリティも感じられ思わず、物語の中にのめり込んでしまいます。
カテリーナ―の秘めた想い人や、コハルと王とのロマンスも絡めた大傑作です。
是非、ご覧あれ!
コハルの筆頭社長秘書としての生活が、ある瞬間に一変します。
神々の都合で天神カグヤの教育係として、彼女の転生体であるカテリーナと魂が同居する形に。
そこから始まるコハルの叱咤激励、率先垂範。
カテリーナはクリストフ猛禽王の妃の中では立場も低く、刃傷沙汰の容疑者にもされてしまいます。
コハルはさまざまなピンチを頭脳プレーで切り抜ける。
次から次へと湧いてくるカテリーナへの過酷な試練を冷静に対処したことで、カテリーナの魂にも気づかぬ変化が訪れる。
果たして、カテリーナは自分の望む未来を手にできるのか。
そして、企業戦士だった教育係のコハルにも望みが湧いてくるのか。
そうして訪れる衝撃的な最終回からエピローグまで、怒涛の展開が繰り広げられます。
今からでもコハルの旅路に触れてみてはいかがでしょうか。
物語の始まりから終わりまで、まさに★★★のExcellent!!!な作品です。
有能な秘書としてバリバリ働いていたコハル。しかしそんな彼女に、人生の転機が訪れます。
と言っても、転職とか結婚とかではありません。
電車への飛び込み自殺を止めようとした彼女は、一緒に巻き込まれ、色々あって異世界に転生してしまうのです。
自分で書いたことですが、人生の転機なんてものでもないですね。
そんなコハルの転生先は、異世界の王妃、カテリーナ。
しかしここで厄介なのは、カテリーナ本来の人格もまだ残っていること。つまりコハルは、カテリーナに憑依している状態なのです。
せっかく王妃になっても、これでは好き勝手な贅沢なんてできません。
しかもこのカテリーナ。一応王妃ではあるのですが、その立場は非常に微妙。さらにものすごく自己肯定感が低くてネガディブという、コハルとしては相性最悪の相手です。
もちろん憑依しているので放っておくなんてできませんし、コハルにはそんなカテリーナを鍛え直し、真っ当な人生を歩ませるという使命があるのです。
こんなの相当厳しいのではと思いますが、そこでめげないのが、有能秘書のコハルです。
皆さん、有能秘書というと、スマートでできる女みたいなのを想像していませんか?
彼女、その想像の100倍はパワフルなのです。
とんだ使命を背負うことになったコハルには同情しますが、彼女でもなければできません。
頑張れコハル。秘書の底力見せてやれーっ!
敏腕社長秘書として働く女性コハル。
ある日彼女は事故によって異世界に転生してしまいます。
転生先は、カテリーナというある国の王様に嫁いだお姫様なのですが、厄介なのは一つの体にカテリーナとコハルの2つの魂が宿ってしまったこと。
感覚としては、コハルが幽霊のように、カテリーナにとり憑いたといったところでしょうか。
面倒なことになりましたけど、なってしまったものは仕方がない。この世界でどう生きていくかを前向きに考えるコハルですけど、反対にカテリーナは超がつくほどのネガティブ思考。
後ろ向きの彼女に激を飛ばして、上手く誘導していくコハル。
この、二人の性格が全く違うのが面白い。
コハルのありすぎる行動力や思考ががときにギャグになり、カテリーナとのやり取りに何度も笑わせられました。
そしてこの話を語る上で触れずにいられないのが、猛禽王と呼ばれるカテリーナの嫁いだ相手。
これがもうフェロモン駄々もれのいい男すぎて、後宮では彼をめぐって女性たちが火花を散らす。
そんなところに放り込まれて、コハルもカテリーナも大丈夫?
面倒が面倒を呼び、頭を抱えたくなる事態の連続。
はたしてコハルとカテリーナは、そんな世界でたくましく生きられるでしょうか?
異世界転生ものです。
秘書課でばりばり働いていたコハルさん(アラサー)は、神様のちょっとしたミスでカテリーナという王妃の中に転生します。そのカテリーナの中には元神である天神カグヤの魂が転生していて……。
罪を犯した天神の不遇な転生を断ち切らせるため、コハルさんに天神の魂を救うミッションが課せられ……。
という所から始まるお話なんです。
コハルさんは社会経験豊富な自称デキる女なのですが、カテリーナちゃん(天神カグヤ)というのがまたすさまじく自己肯定感が低く、「私なんて」が口癖のマイナス思考。
なのに、嫁いだ先が恐ろしい猛禽王の所で。
でも、この猛禽王クリストフ、コハルさん的にはドストライクなセクシー男。
クリストフに揺れるコハルさんと、他に想い人がいるカテリーナとのせめぎ合いも一興。
どうやってこの自己肯定感の低い元神様の魂を救っていくのか、毎日の更新から目が離せません。
個人的には、なよなよしたフィヨル(カテリーナの想い人)よりも、パッション溢れるクリストフの方がタイプです( ー`дー´)キリッ