Ⅱ,男は少女に光を照りつける

「ということがあった...」


俺は、七時間前の出来事を言った。今は午前8時だ。

こいつのバイトはとりあえず、俺の弟子に今日はお願いした。

俺の弟子はなぜか...仕事<自分の事<<<<<俺、だからな。


「今日は、ゆっくり休め。あと1週間後までに児童保護施設に入るか、それとも俺の家にいるかを決める。いいな?」


「は、はい」


「あと...」


「?」


こいつの両親...と言う名の悪人は酷かった。そもそも名前がない...なんだよ...。

小学校も行かされず...そもそも、子供は生まれていないとされていた。

わかった理由はこの娘がもともとは外国の孤児院にいたと言った。

人身売買組織...そういうのはまだあるんだな。

いつか、完全に滅ぼさないといけない。


「あの?」


「...あ、ごめんな。考え事をしていたんだ」


俺は、この娘の頭を撫でてやった。


「ひゃう...」


妙に色っぽい声を出すが、所詮は子供だ。

きっと、ずっと前から辛かったんだろうな。居場所がないっていうのはな...


「俺もそうだった」


「.....えと...」


「俺も...親がいなかった」


俺は、昔のことを話す。


「親がな...火事でなくなってしまったんだよ。職場でな。」


「.....そうだったんですか」


「ずっと、寂しかった。あの父の背中...俺と同じの職業だったな。元々は沈黙のクロノスとも言われていたほどだった」


「職業って?」


そうだ。言い忘れていた。だが、言ったほうがいいのだろうか...失望されてしまうだろうか...


「俺の職業は...暗殺者だ」


「暗...殺......」


目の色が少し変わった。ちょっと、恐怖が漏れてきている。


「....ん..」


「銃.....」


「これが証拠だ。この銃は外国製じゃない。日本製だ。」


表では銃は作っていないと言っているだろう。だが...裏では少量だが作っているのだ。平和を脅かすものから、人々を守るために...


「でもな。俺たちがいないと、この世界はすぐに滅ぶ。日本警察は軽度、中等度の組織を担当し、俺らは巨大組織を滅ぼす。ニュースになっているのは全部、警察の方だ」


こちら側の仕事になると、もう警察ではあとがつかなくなる。つまり、警察の尻拭いをして、早急に隠す。それが俺達の仕事だ。と、俺は言う。


「ここまで聞いて...どう思うか?もう、怖くて離れたいか?」


「......いえ...私...」


「別にいいよ...聞いてない事にしてくれ。それでも俺は、お前の味方だ...ずっとな」


俺は、この娘にはちゃんとした人生を送らしてやりたい。好きな仕事をして、好きな人を作って、幸せに暮らす。それができれば、俺は本望だよ。


「....私...あなたのことがあまり信用してなかったの」


「......そうか...」


「襲われるかもとか、実はあの人達と同じとか...不安だった。でも...」


この子は一泊おいて...


「ずっと、辛かった...」


俺は、この子を優しく抱く。分かる、そうだったな。


*


「おまえの親は死んでしまった」


現在の社長...No,1

がつぶやく。


「...クソジジイ......」


「なんだ?あいつらがミスをしてしまったせいで、お前はつらいのか?」


「違う!、お前だ!...お前が、適切な司令を出していれば....」


暗殺者は接近戦がとても弱い。だから、とうぜん待ち伏せされてしまえば、敗北は決定してしまう。それを起こしたのは...


「俺の...親を返してくれよ.......」


手が冷たい。泣いているからだ。体もまともに動かなくなっている。


「本当に...申し訳ないと思っている」


「.......」


「たった、1度きりの人生だった。それを私のせいで踏みにじってしまった」


「それは、東京都の中心部コアとなる場所...渋谷...」


大型組織は、形状記憶セラミックという使い方次第で、都市を滅ぼしてしまう。それほどの危険物を、生み出して悪用しようとしていた。


「実験段階はステージⅣまで移行していた。あと、Ⅴ...そして、ステージZeroと、とうとう残り2段階で...この国の許容できる軍事範囲を超えていた」


父は破壊しようとしていた。だが....それは、過去と比較して、top5以上の危険性があった。


「違う!、お前だ!...お前が、適切な司令を出していれば....」


暗殺者は接近戦がとても弱い。だから、とうぜん待ち伏せされてしまえば、敗北は決定してしまう。それを起こしたのは...


「俺の...親を返してくれよ.......」


手が冷たい。泣いているからだ。体もまともに動かなくなっている。


「本当に...申し訳ないと思っている」


「.......」


「たった、1度きりの人生だった。それを私のせいで踏みにじってしまった」


「...っ....」


「だが、やつらはアジトをたくさん持っている。渋谷かもしれない。逆に、人があまりいないところにアジトをおいている可能性があるかもしれない。それを...」


男は、俺が一番好きだった人達の最期の気持ちを知っていた。


「白銀...いや、ひかりくんは、自分の命と引き換えに、攻め込んだ。君の母親の虹花ななかもそうだ。緊急退避命令を聞かずに....攻め込んでしまった」


「そんな......」


「あいつは、ただ平和と...お前を失いたくなかったんだろうな」


俺は、体が急に動かなくなって、前向きに...体が、崩れ落ちた。

はじめて、自分は....12歳という若さにして、愛してる両親を失った。

このままでは、俺には孤児院、又は死という決断しかなかった。

だから、代表取締役社長は...俺を育てることにした。


「お前も....あの二人のように、煌く星々...暗殺者にならないか?」


俺が、15になるまで。


*


「俺は、お前の父親、母親を可哀想とは思わないぞ。だって、こんなにも優しい娘が生まれたんだからな」


彼女は...俺の懐の中で、静かに泣き続けていた。


良ければ、スターや♡をよろしくお願いいたします。モチベーションになります。

不定期で次回も配信していきます。予想は、10月以降です。

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悪の組織のNo,2 少女を拾う。 Blue @ails

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