悪の組織のNo,2 少女を拾う。
Blue
Ⅰ,少女を拾う
「3人共、期待してるよ」
「「「了解いたしました」」」
ここにいた4人のうちに黒いスーツ姿で黒い椅子に座っている男性。
代表取締役社長と言うやつだ。辞書的な意味合いでは、企業経営における最高責任者だ。
あと3人、一番左側がで、専務取締役だ。
簡単に言えば、社長の補佐だろう。
真ん中が本部長というもので、すべての工場などの命令を下す者だ。
最後は俺だ。一番右、役職は常務取締役で、簡単に言えば、ほぼ全てを管理する役職だ。
つまり、この4人は、一人でも減ってしまえば会社からしたら、大問題になる大物ばかりだった。
でも、そんなものは全て...表の話だ。
裏役職というものをすべて、この4人は持っている。俺たち3人は...いや、この会社の2割が殺し屋だ。
では、同じく左から順番に言うと、コードネーム「
....どちらも痛そうなコードネームだが、慣れればかっこよくなってくるだろうとのこと。
で、俺のコードネーム「
それで、俺たちはヤクザではなく殺し屋だ。だから、裏の方の政府にも関わっている。...まあ、自己紹介はこのへんでいいだろう。
会議の後、俺たちは最高格室をでた。
俺は急にお好み焼きが食べたくなった。俺はすぐに言う。
「...二人はこのあとどうする」
「やっぱり」
「あそこだろ!!!」
「行くかあ。もうタクシー呼んでるから...1番食べた人は全額無料だぞ〜〜!!!」
「「喰うぞ〜〜〜!!!」」
俺たち3人は同率のNo,2のようなものだが、意外と仲が良い。
やっぱりどんな仕事でも友達がいるってのいいものだ。
*
「食べた、食べた〜〜」
全額無料の権利は死神の手に渡った。
あいつは6個も大きさがそこそこあるお好み焼きを食っていたから動けなくなっていた。当たり前だよな......
「....どこからか声がするな」
もう深夜の24時を過ぎている。こんな時間に騒ぎを起こすということは...
「警察が暴力団に絡まれている可能性が高そうだな」
もし、絡まれているのが警察関係ならば助けてあげないといけないと。
いちよう、警察と桜霧の表側の事務関係は友好関係にあるらしいしな。
......一人はまずは見つけた。
「....手を上げろ」
「あん?なんだよ」
一様ポケットにサイレンサー付きのピストルを持っているだ。弾は入っているが、死なない程度の軽くて弱い方の9mm弾にしている。
「分かると思うが、今はお取り込み中だぞ?」
「かなりの数の仲間がいたのか」
おそらく10人ほどいる。ゴキブリの定義が当たったな。
「まあ、1対10なんて.....お前らは、そんな無茶はしないよな」
「はぁ?どういうことだぁ?」
「つまりな......あと90人は連れて来たらどうだ?」
「糞ガキが!!!!」
まあ、ガキに見えるだろう。一様、成人してからまだ2年しか経っていないしな。
俺は後ろにバックステップをする。
俺がもとにいたところには包丁が突き刺さっていた。
「包丁の数はざっと20個か」
包丁もそこらの100円ショップで売っていそうな簡素な物だ。
とりあえず、ヒット・アンド・アウェイで攻めて行こう。
「ふっ!!」
「ぐあっ」
すぐさまに俺は、男の懐に入り、男の腕を足で蹴り上げる。
若衆はどれだ。
「全員で攻めるぞぉぉぉ!!!」
「死ねええええ!!!」
俺の頭に鉄パイプが迫る。だが
「銃くらいは持っておけよ」
鉄パイプを俺は....片手でいなした。男の持っていたパイプは地面に撃ち落とされてしまう。
俺は、あの組織の中でもtop2だぞ?それを接近戦で勝てると思ったか?
「ぐふっ」
俺は、バックステップを多用していきながら、コイツラのお腹を蹴飛ばす。結果、残ったのは俺だけだった。
「来世に犯罪組織を作るんだったら、あと5丁の銃くらいは持っておけよ」
まだ動きが遅すぎる。武器があれば最強と思っていてはいけないぞ。
ともかく、サツのもとに行くか。
「お前も気をつけろよ」
「あ、ありがとう」
女性の声がする。てか、泣いちゃっているな。
ほんとに、かよわい女性は見回りに行かせるなって......
「お前、未成年?」
「え?」
顔があまりにも幼かった。身長も150cmあるかないかの程度だ。
多分、中学生だろうか...親はどこだ?ともかく....
「気をつけて..家に帰ろよ」
「帰りたく....ないよぉ.......」
急に泣き出したな....どんだけ帰りたくないんだよ。そこまで家が嫌いなのか?
「親が心配するぞ...」
「心配なんて、するはずない!!」
「........何があったんだ?」
ここまで帰りたがらないのはかなりの理由があるはずだ。ただの家出少女であれば、いまので帰っているだろうし。
「家に帰っても...殴られる......居場所なんてない」
*
私はずっと、頑張ってきた。親に気に入られようと頑張って.....偏差値60以上の進学校にだって受かった。だけど.....
「お金はどっかでバイトして稼ぎな! 私が言った高校よりも4も低いじゃない!」
「なんでわからない!!! 親の子供なら親に迷惑をかけるな」
「かけてない!!!ご飯だって...水道代だって、電気代もわたしが....」
「だから何??!!! もっと!親孝行しろよ!!!」
罵声を毎日浴びされて...成績もだんだん落ちてきちゃって...怒られて...でも、バイトも辞められなくて...嫌だな.....こんな世界。
*
「なら、人に頼ればいい」
「.....頼れないよ...頼ったら...迷惑をかけるっ...迷惑かかったら、見放される...」
え....どんなところで生きてきたんだよ.....。仕方ない。
「.......なら、俺に頼れよ」
「え...」
「頼れる人は.....たくさんいるじゃないか...」
警察とかもいる。優しい人はたくさん世の中にいる。だから...
「諦めなければ...救われるんだよ。この世界はな」
「......お願いします...」
「ん?」
「あのっ...あなたに付いて行ってもいいですか」
「.....」
どうしよう。これでだめって言ったらこの子.....病むだろうな。
...仕方ないな。
「....良いよ。お前が居たい時にこい」
「あ、ありがとうございます」
俺がその子の前に手を差し伸べると。
「あ、すみません...」
手が俺のすぐ右側を通過してしまった。
「目眩がするのかな?今日は一晩くらい休め...」
「はい」
こんな俺みたいな大人にすぐついていこうとするくらい疲れているらしい。
俺は、この子を少しだけ休ませてあげる感じで家に連れていくことにした。
*
「ただいま.....」
「家...大きいですね...」
そうだろうな...No,2だからとうぜん年収も高いからな。普通に年収5000万くらいはある。
まあ、その年収の半分はユニセフの支援に使っているな。
「こんなところに...住むことができればいいな...」
「そうか?1人でこれくらいの家に住むのは寂しいぞ。あと.....住めたとしてもそれは慣れる。慣れれば人間はもっと高い要望が生まれてしまう。そんな人生はつまらない」
だから、お金は人のために使えばいい。それが俺なりの年収の使っていく方法だ。
「テレビも大きい...エアコンもすぐに涼しくなってる...車もすごい....」
「これくらいは普通だよ......多分?」
あの2人はもっと凄い。家が金ピカのやつもいるし、その一人は家中にルンバを敷き詰めている潔癖症のやつもいる。それに比べればマシな方だろう。でも、風呂はものすごく極めてはいるな。
「いやいや、キッチンとかも凄いですし...IHも、車も、ルンバなんて、初めてつかいました」
「ルンバは何故かみんな買わないんだよね...かなり便利なのに...」
ルンバは「赤字覚悟」と書いているところから買った。みんなにいいことを教えてあげよう。アマゾンとかで何か家電とかを買うときは「赤字覚悟」と書いた方がいい。
良質な家電なのに40%OFFとかもたまにある。
「この空気清浄機はもともと60000万円だったものだ」
「っ!高っ!」
「それが、「赤字覚悟」という1文を入れると25000円になったんだよ」
流石にエアコンとかの超高いものは無理だけどな。
あとは、「在庫処分」とかの単語も付け加えてみるとまた別に安くなるかもしれない。
「スピーカーも大きい、ノートパソコンもある...」
「俺は、休むからな」
「...私も今日は休みます」
「風呂に入ってきな...沸かしてるから」
「でも...」
「いいって、俺の方から言ってるんだ」
俺は、あの子が風呂に入ったあと...あることに気がついた。
「あの子...替えの服なくね?」
女性用の服はあるにはある。だが、ちょっとそれがやばいやつ感を引き出してしまうかもしれない服だ。
「なんで...女性用のワンピースを持っているのかの問題だよな...」
確か、暗殺の相手が男嫌いのだったから俺の弟子にワンピースを着て接近してもらった覚えがある。俺が情報を集めるために買ったものだ。
「これを渡して...キモがられないかが怖いところだな...」
俺は、脱衣所に入って、ワンピースをあの子の服がおいてあるところにおいた。
あと、俺は布団を敷いておいたと言った。返事はちゃんと帰ってきた。
そして、もう一つのすべきことをやりに行く。
*
あいつがバイトに出て言ってから19時間がたった。
いつもは5時に出てだいたい23時には帰ってくるはずだが...。
俺らは小さいアパートにある2人が住んでいた。
「あいつ...帰ってこねえな......」
「ちょっと...やばいわね...」
俺らはかなの帰りを待っていた。理由はもちろん...金だ。
「あいつが働けなくなると、俺らが働かねえといけなくなっちまう」
「そんなの...私は嫌だわ...ちょっと探しに行きましょう」
俺たちは、外に出て、あいつを探す。
俺だって...働きたくない。あんなのは地獄だ。通勤も会社もすべて、全部...俺は、大嫌いだ。だから...
「あいつがいなくなったら...本当にやばい!」
「あれは...お前らの
「はあぁ?」
俺は、首だけを後ろに向けて、横目で声の発生源を見つめる。
不思議なやつが...俺の後ろに立っていた。
恐らく、普通のどこにでもいるサラリーマン...
服装もシャツにはシワがなく...その姿は...綺麗だったが、周りが暗く、顔が見えない。
こいつが、俺の探し求めている物を知っているのか...
「きっと、そうだな。それは俺たちの娘だ」
「どんな特徴をしていたのです?」
俺の女房が詮索する。
もしかしたら、こいつは何も関係ない奴かもしれない。
「目が....左眼が見えていない娘だ」
左眼......俺が殴って失明させた眼だ。色も白色に変わっちまった。
それは、俺の娘だ。
「それは、わたしたちの娘ですわ。どこにいるのか教えていただけませんか?」
「....無理だな...」
「......なぜですの?」
流石にバレていることはないはずだ....
だが.....
「......あの
「「!!!!!」」
「あのガキ....」
俺は、怒りを地面にぶつける。
「失明の原因...外傷性の失明だった...それも、あの娘の目があそこまで変色するくらいの威力...車の事故レベルがない限り.....怒らないんだよ!!」
「うるさい...うるせえ!!!」
バレてしまったらそいつを殺すまで殺す。それが俺の昔の職業のモットーだ。
俺は、昔の職業で使っていた
「この弾は殺傷能力が高いぜ?」
「......俺も...持ってるんだけど?」
こいつも持っていやがるか。だが持っているのは俺だけじゃない。
「2対1ならどうです?」
「俺には仲間がいる...だがお前は一人だ...大人しく諦めたらどうだ!」
こいつは手を上げた。最期はこいつの顔を拝んでやろうか。
1歩、1歩...進んでいく。そして.....
「...なんで笑っている......」
こいつはなんで笑っているんだ...こんなことが前にもあった...........まさか......
「....フッ...お前らには暗殺者は向いていねえよ」
「ガハッ」
なんだ....何が起こったんだ...........
俺はここで意識を失った。
*
「設置型のクロスボウ...見たことねえか?」
人感センサーで反応するクロスボウだ。こういうときのために設置をしておいたんだ。
暗殺者はだいたい接近戦が苦手だ。だから、標準を合わせるのが苦手で接近する。
逆に殺し屋は接近戦が得意であり、特にナイフなどの軽い武器を扱っていき、アクロバティックに攻め込むのが戦い方だ。だが...
「俺の職業は接近戦の殺し屋と、遠距離戦の暗殺者、あと元々猟師の免許も持っているから爆弾や罠の設置もできる...つまり三刀流だ」
接近戦、そして遠距離戦...それだけでも強いが、昔に父が猟師だったため、それも教なっていた。更に、空軍、海軍、回避率、最高幹部...この七つで、これがコードネーム「
「...クソ野郎...」
やつから銃弾が放たれた。その瞬間、無意識のレベルで、俺は避ける。
俺は特性上...目がいいようで、引き金を引く瞬間に避けることができる。
かつ、反射速度を毎日、毎日鍛えていたので、俺は避けることに成功する。
「...カウンターだよ」
「?!!!」
俺は、やつの両足に、銃弾を浴びせて、動けなくさせた。
「お前の携帯を借りるぞ」
「ちょっ!!!まてやごラアああ!!!」
「口にも撃つ?」
ようやくこいつは静かになった。俺は、119だっけ?それで警察を呼んだ。それで桜霧と仲が良い奴らを指名した。その名前を出したら、電話を変わってもらえる。
*
「ほんと、お前らはバケモンだよな...」
「桜霧もそうだが...強さが異次元なんだよ」
「そこまで俺は強いか?」
俺は、ここまでの出来事をすべて教えた。
こいつらが元暗殺者ということ、そして、あの娘のことを。
「お前...あの娘を育ててやってくれねえか?」
「は?何いってんの」
コイツラが捕まることはわかっている。だから警察側が保護してくれるはずだ。
「.....こっち側は、あの子よりも年齢が少ない子が多いんだ」
「...あの娘にはストレスになると言うことか」
「そうだな。そういうことだ」
でもまあ、こればかりはあの娘に聞いてやるしかないな。
俺も帰って来るのが遅くなったりもしちゃうからな...。
「分かった...あの娘に聞いてみよう」
「了解...」
これで、俺たちは解散する......あいつの元へ、俺は進む。
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