第12話 遠征を始めましょう

「今度、xx市のジム、何時に行きます?」

「お昼現地で食べるから、12時にxx駅で」

スマホのラインを見ながらうかれる。憧れのデートだ! さっそく友達に相談しよう。

「えっ、ボルダリング遠征デート? いい人いたの? 初耳だよ」 

「あまりつっこまないで。今甘酸っぱいとこなの」

 なんとか遠征に行く前に、なぎさと予定を合わせて洋服を見ることになった。ボルダリングウェアも買ってみよう。いつもジャージだから、イメチェン。普段着と見せかけた気合いMaxコーデを準備しようかな。

 学校の体育館にある壁の6級を一部登れるようになった。吉田さんに上手くなったとこ、見せよう、上達しないと。ボルダリングをするのか、デートをするのか。


 学くんたちの声が聞こえる。

「今度岩どこ登る?」

「やっとクリアした」

 私は岩を登ろうと思わないけど、外岩も登れなきゃダメかな? マットとかしくの大変そう。

「外岩は向き不向きあるから」

 ポツンと桜さんが言ってくれた。いつか外岩を登るかもしれないけど、今は目の前のジム課題、そしてジムデート!


 次回ジムデート用の服を買いに行きます。

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キミを追いかけた夏 笠原美雨 @_shirousai

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