なるほど、作者によっては、三人称が得意な場合と、一人称が得意な場合もあるんですね。
背後霊(カメラ)のたとえ、わかりやすかったです。
そかー、背後霊(カメラ)を近づけたり遠ざけたりすればいいのかあ。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
一つ前の返信でも書いたのですが、本城様のギリシャ物語は、三人称・神視点(客観型)だと思うので、ここでの背後霊の説明は適切ではないのです。
簡単に説明すると、
三人称・神視点(客観型)……神の視点から語られる三人称視点です。客観型の場合、登場人物の心の声は描写できません。このため、登場人物の仕草などで心情を表現する必要があります。(カメラは上空の定点に固定されるイメージ)
客観型の場合は、カメラは基本的に動かないイメージですね。ですので、背後霊のイメージは誤りとなりますので、ご注意ください。
本城様は、この辺をきちんと書けていると思うので、変に影響されるとブレてしまう可能性があります。お気をつけください。
きっと執筆する上で一番ぶち当たる壁ですよね……。特に少し慣れたくらいの作家さんとか。
執筆者は物語の全てが頭の中にあるから違和感がないけれど、読者は違いますからね。
主語が抜けたり、一人称と三人称を混ぜたり。最近はもう「自分」を多用して三人称を使って書くようにしています。
難しい壁です。
でも火乃玉様の創作論は分かりやすくて助かります!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
>きっと執筆する上で一番ぶち当たる壁ですよね……。特に少し慣れたくらいの作家さんとか。
これでも一応、7~8年書いているんですけど、未だにうまく書けないですね(笑)
>執筆者は物語の全てが頭の中にあるから違和感がないけれど、読者は違いますからね
これも客観視を妨げる要因の一つですよね。脳内で勝手に補完されるので、描写不足になかなか気づけない。
その点、一人称視点は主人公が見えているもののみを描写するので、描写不足になっても読者は違和感を覚えにくいという利点があります。
>主語が抜けたり、一人称と三人称を混ぜたり。最近はもう「自分」を多用して三人称を使って書くようにしています。
油断するとすぐ主語が抜けてしまいますよね。しかし、逆に主語を抜いたほうが良いパターンもあるので、難しいところです。例えば、彼は~彼が~彼も、みたいに何度も出てくると読みにくいですから。ですので、
>難しい壁です
こうなりますねw
いや、本当に。永遠のテーマです。
>でも火乃玉様の創作論は分かりやすくて助かります!
ありがとうございます。最初の頃は適当に書いていましたが、今は推敲も増やし、できるだけ多くの人に伝えられるように意識はしています。
執筆作業お疲れ様です。
私も視点はとても悩みます。本当は三人称でやりたい派なのですが、ネット小説では一人称が好まれるみたいな事を書籍化作家さんが言っていたので直近の作品は一人称で執筆しています。
ですが、広く展開するお話は三人称が絶対にやりやすいと思います。自分はまだ三人称一元視点では書いたことが無いので、来年あたりに出そうと思っている作品はそれで書こうかなって思いました。
火乃玉様の新作、楽しみにしてますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
>ネット小説では一人称が好まれるみたいな事を書籍化作家さんが言っていた
これはその通りだと思います。これは小説家になろうの話になりますが、ランキングにのぼってくる作品は、一人称小説の方が多いんですよね。つまり、一人称小説の方が好まれやすい。
>ですが、広く展開するお話は三人称が絶対にやりやすい
これもまた真理なんですよね。実際、ラノベになると三人称視点が多い印象があります。物語に厚みを加えるには三人称視点の方が適している、ということなのでしょう。
>来年あたりに出そうと思っている作品はそれで書こうかなって思いました
WEBだけで戦うのなら一人称視点だけで良いかもしれませんが、みなみのねこ様は書籍化を目指してらっしゃると思うので、三人称視点を練習されるのは良いことだと思います。
WEB小説と書籍では、根本的なフィールドが異なりますので、WEBの軽いノリは書籍では受け入れ難く、大コケするなんてこともよくある話です。そういった意味でも三人称視点を練習しようというのは、大変有意義だと思います。
>火乃玉様の新作、楽しみにしてますね。
ありがとうございます。
これは裏面に記事としてすでに書いてあるのですが、カクヨムコンは見送ろうと考えています。ですので、カクヨムコンは一読者として参戦したいと思います。もちろん、みなみのねこ様のカクヨムコン参加作品も見にいきますよー! がんばってくださいね!
ボクも一人称のほうが書きやすく感じてしまいます。
なんていうか……情報の管理が楽というかなんというか……。
ほぼほぼ「主人公が知っていること=読者が知っていること」になるのがとても楽に感じてしまいます。
出すのも楽ですし、逆に隠すのも楽です。
三人称だと、主人公は知らないことだけど読者は知っていることがあり、「ヤバい。逃げてー」みたいな感じの演出とかが出来ますよね?(すいません。説明がドヘタで)
それは羨ましいんですけど、今、誰が何を知っているのか? 訳が分からなくなってきてしまったりします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私は一人称めっちゃ苦手なんですよねー。心の中をずっと晒し続けるのにどうやって隠せばいいんだって思っちゃいます。
多分、情報を隠すには音々🎵様がされていたように、場面転換などでうまく飛ばす必要があるのでしょうね。そしてそこには触れずに進行していく。
ただ、主人公と読者の間に知識の差が生まれるので、場合によってはシンクロが弱まってしまうかもしれません。
>ヤバい。逃げてー
何となく言いたいことは伝わりましたw
三人称の強みとしては、物語に深みや奥行き、あるいは布石を打ちやすい点にあるかなと思います。
例えば、一人称でずっと同じ視点だと敵側の事情がさっぱりわからないので、唐突にでてきた敵さんが薄っぺらく見えることってないですか?
一方、三人称視点で敵側の描写をしっかり行っている場合、読者はその背景を知っているので、唐突に見えないし、同じシーンでも全くの別物に見える。
もちろん、一人称視点でもうまく書けば薄っぺらく見えないんですけど、その難易度は高いように思います。少なくとも私にはできないw
音々🎵様のように、時間をかけて丁寧に敵側の情報を開示していけば、一人称視点でも唐突感はないし、読者の緊張感も高められると思うんですけどね。
あと、物語の整合性を合わせるのは、確かに三人称視点の方が難しいのかもしれませんね。