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王道と、時代や世相に沿ったテンプレ……確かに似て非なるものではありますね。
とはいえ、捕らえ方次第ではどちらも同じで、作者側としてはどちらも避けた作品を生み出したくなる気持ちも理解できます。
私もその一人です。
ですが、凡人の私にはそれを面白く描く実力が無いのも理解しております。
何の意味もない、あくまで私の個人的見解としては、王道やテンプレとは多くの人に受け入れられた結果を、後付けで言葉にしたモノ、とも、考えております。
つまりは”良いモノ”と評価された題材や展開(起承転結ってのもテンプレとも言えますかね?)。
王道やテンプレを陰に踏襲しながら、オリジナリティを出せれば……と、考えると実に難しいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
王道とテンプレの違いに関しては、ご指摘のとおり人によって意見が分かれるところでありますね。
私はもう長いことランキングに入ることなく底辺を彷徨っています。なので、今回はテンプレを検討してみたという形ですね。根本的な部分でテンプレが好きではないので、見当ハズレなことをやってますがw
王道は後付けとのことで、これはその通りかと思います。また起承転結がテンプレと呼べるかとのことですが、これは呼べません。これはテンプレをどう定義するかにもよりますが、一般的に考えて起承転結はプロット用のテンプレートでしょう。なので、本稿において定義したテンプレとは、言葉は同じでも全く別の存在です。
私は文芸作品ですと、ホラーやミステリをよく読んでいました。どちらのジャンルも、とっくの昔にパターン(展開)は出尽くしたとされています。既存のパーツを使いつつ、オリジナル要素を入れることで一つの作品として仕上げているわけです。
こう聞くと、WEB小説とやってることは同じですよね。おそらく、WEB小説がバカにされるのは、先行作品に依存している割合が多いから。パクリのように見えてしまい、生理的に受け付けないのではないでしょうか。
テンプレを踏襲しなくても人気の作品は山ほどありますが、王道要素のない人気の作品は存在しないと思っています。なぜなら王道とは大衆が面白いと思う要素であり、言い換えるなら娯楽そのものだからです。
テンプレや王道をうまく作品に取り込むことができれば良いのですが、本当に難しいですよね。
先日ネットコミックで、婚約破棄から始まる『Theテンプレ』な恋愛ファンタジーを読んでいたら、感想のところにこんな趣旨の文が書いてありました。(うろ覚えなので正確な文章ではありません)
「序盤は面白みは無いけど、ゲームのステージ1みたいな感じでスムーズに読める」
私はテンプレから始まると読む気が失われる人なので、テンプレ展開から始まるストーリに魅力を感じられませんでしたが、この例えにはなるほどなーって納得しました。
恐らく読者側も脳死状態で序盤はサラサラ〜っとクリアして、その先にある面白いステージに進んでいく、そんな感じなんでしょうねぇ。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私もテンプレは好きではないですが、WEB小説を好んで読むような人たちは大好きなんですよね。
実際、カクヨムコン参加作品の多くを読んでみて、非テンプレのものだと等しく序盤がかなりきつい。書籍と違ってWEBは複数同時進行で読みますから、話や設定が混ざりやすく、そりゃきつくて当然なんですよ。
この点、書籍の場合は序盤中盤終盤と推移するので全く問題がない。対して、WEBだと序盤序盤序盤序盤序盤みたいに読むことになりますからね。特に、新しい小説を探している時なんかは。
読者側になって初めてわかることもある。WEB小説を愛読している人たちからすれば、序盤のきつさがないテンプレは楽なんでしょうねえ。
テンプレ採用、いいですねぇ。
最初はテンプレで、徐々に書きたいものにシフトしていく、というのが素晴らしい。
やっぱテンプレから入らないと、テンプラみたいにうまくあがらないのかなあw
作者からの返信
コメントありがとうございます。
なお、テンプレは参考にしましたが、テンプレの要件は満たせていないというオチがついてきます。結局、あれだと読者が「ああ、あの話ね」とわからないので、テンプレとは呼べないんですよね。
なので、あれはテンプレ要素を抜き出した別のナニカです(笑)
そして鋭いなぁ。次の話が、テンプラ(偽物)についてなんですけど。やっぱりエスパーですね?
やっぱりテンプレ書くのは嫌なんですけど……。
確かにテンプレ作品、読むと楽なんでよね。
頭にスッと内容が入ってくるといいますか。
それは認めざるえない気がします。
ただ、今回。
カクヨムコンで凄まじい数の作品を読んだのですが、テンプレ作品はどれがどれだか分からなくなる感じになっちゃうことがありました。
とくにキャラ名が同じ作品が何作かあって、それらはもう本当に混同しちゃって、あれ? ってなって読みなおしたりして大変でした。
WEB小説とは直接的に関係ないかも知れませんが
昨年の電撃大賞とか、テンプレ作品がぜんぜん通ってないと話題になったりしたようです。
ことコンテストなどでは、そういうデメリットもあったりするかなと感じたり。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
わかります。わかりますよー。
私もテンプレと聞くだけで拒絶反応が出ますからねー。
今回の話は、長文タイトルもそうなんですけど、ここで一度恥を晒すことで、心理的な抵抗を緩和させようという意図もありまして。
私は今回のカクヨムコンは、非テンプレを中心に読んできましたけど、確かに序盤がめっちゃきついですね。その世界に慣れるまで本当に辛い。でも、五話ぐらいまで我慢して読み進めると、だんだんと面白くなってきて世界に入っていけました。やっぱり最初の五話あたりまでが鬼門で、そこを突破できるかが鍵なのかもしれません。
そういう意味でテンプレは面白いというよりかは、楽なのだろうと思います。
話が混ざるのはめっちゃわかります。もうわかりすぎて倒れそうなぐらい。
私は非テンプレ中心ですが、それでも似た設定、似た登場人物、似た世界観ってのはあって、話が混ざって危うく違う作品の内容をコメントしそうになったこともあります。冷や汗がでました。
テンプレだったらなおさら混ざりやすいであろうことは、簡単に想像できます。
この事実から考えられるのは、WEBの読者ってそこまで深く物語を読み込んでいないんじゃないかってこと。つまり、伏線張る意味ないのでは……とw
なるほど。公募でも変革が起きているんですかね。正直、公募でテンプレを採用するなら、それWEB小説でよくね? って思っていた人間なので、その流れは腑に落ちるものがありますね。WEB小説と差別化ができていないなら、わざわざ書籍で買わないんだわ、とw
>ことコンテストなどでは、そういうデメリットもあったりするかなと感じたり
ここは本当に激しく同意ですね。
主戦場をどこにするのかで戦略は変わってくると思います。WEBで高見を目指すのか、ただ書籍化できればいいのか、あるいは書籍化した上で成功を収めたいのか。目標によって、最適解が変わると考えています。