大変に変わった小説です。そうとしか、表現が出来ません。しかし、文章はキチンと書かれており、一分の論理的破綻も感じられません。唯一、理解出来ないのは、妹が「脱皮」すると言う、この一言です。何故、「脱皮」するのか?その説明は一言も無く、淡々と進んで行く、この不可思議な物語。「脱皮」を除けば、極、日常のさりげない光景なのです。この、摩訶不思議な小説を読んで見てみて下さいね。