車にはねられたら、優しくて美人でスタイル抜群のお姉さんとラブラブになる話

その後

同年５月

　宇都宮の女将さんから、置いていった1万円で宇都宮の師匠さんが絡む車券を買って3倍に増えたという報告の車券画像が南のスマホに送られてきた。

　優海、GW後、フェミニンなファッションでゼミに行き、その笑顔にやられるゼミ生が続出し、ゼミの中で女性の友人ができた。

　巡、定期診察でプレート周辺に炎症が見つかり、大貫先生にメチャクチャ怒られる。幸い大事はなかったが、自転車旅行中は相当痛かったはずと言われた。

　2人で根津に挨拶にいく。

　今度は優海が料理し、翡翠を驚かせた。

８月

　巡、夏のケイリン競技インターハイで無事３位入賞を果たす。

翌年１月

　巡、プレートとボトルを抜く手術を受ける。

　上泉駆、この年もS級S班に選出される。

３月

　巡、卒業。

　その後は優海と館山の古民家で同棲を始める。

１０月　

　競輪選手養成所試験。

　巡、無事合格。

２年後１月

　上泉駆、ついにS級１班に落ちる

　優海、大学卒業。館山の海洋センターに大学院生として残る

４月

　巡、競輪選手養成所に入所。１年間の試練の予定だった。

　休暇の度に優海が伊豆修善寺に迎えに来て、同期の羨望のまなざしを一身に集める（無駄に敵を作る）。

　優海はそれを彼の卒業（１２月）まで一度も欠かすことはなかった。

１２月　

　巡、ゴールデンキャップを獲得し、基準を満たし、早期卒業。

　館山に帰る。

３年後１月

　巡デビュー。

　同期に誘われてUCIトラック競技も始める。

２月

　巡、入所中に２０歳になっていたが、早期卒業、デビューと忙しく、なかなか行けなかった会津田島に優海の運転でフィアット５００で行き、宿に泊まり、夕飯をたらふく食べた上で、クラフトビールを飲みに出かける。

　偶然、ご夫婦さんも来ていて再会の乾杯ができた。

　また、米沢まで足を伸ばし、墓参りをした。

４年後１０月

　巡、UCIトラック　ケイリン競技で銀メダル獲得。

　A級２班からS級２班に特別昇級。

　同日電話で優海にプロポーズ、月末入籍。

　有言実行となる。

　師匠の上泉と同じレースを走ることになる。