アイドルとして文化祭のステージに立つことになった女子高生9人。彼女たちは、自分たちだけでは足りていない才能を補うため、それぞれに助っ人の男の子を呼ぶことにした。各2人組は以前からお互いに惹かれあっていて、でも、上手く気持ちを伝えることはできていなくて――
恋愛、アイドル、青春……高校生たちの頑張る姿や甘酸っぱい恋愛模様を堪能できる、オムニバス作品です。
物語の中心となっているのは「スクールアイドル同好会の発足からステージまでの時系列ストーリー」ではなく、「各キャラの恋愛」です。各話ごとに主人公が変わり、それぞれの「気持ちや関係に変化が訪れる時」にスポットを当てています。
こちらの作品は「自主企画で乗れそうな企画があった場合のみ更新する」そうで、私は第7話、第8話をはじめに読みました。問題なく物語に入っていけました。
その2話を読んだ時点でまず魅力的に感じたのが、登場人物たちのキャラです。性格だけでなく、容姿にも個性があり、それぞれの背景や相関関係もしっかりしていることが感じられました。
群像劇であるこちらのオムニバスを後から読んで、やっぱりと頷きましたし、アイドルたちはそれぞれ違ったタイプを担当しているんだとわかって、なるほどと思いました。
次に魅力的に感じたのは、瑞々しさです。女の子たち男の子たちがひとつの目的に向かって頑張る様や、恋愛感情に気づいたり、一歩踏み出そうと頑張ったりする様はまさにアオハルで、キラキラして感じました。
他にも、ひとつのステージを作り上げるためには様々な分野の力が必要で、関わった全員が尽力する必要があることも描かれていて、舞台裏的な面白さを感じました。
健全なラブコメで、安心して読めたのも良かったです。
※第10話までを読んでのレビューです。