色付いた「さよなら。」を

@syuwawawawa

第1話



あなたは、を失ったことは

あるだろうか。




僕の彼女、咲鵺さやは、4年前、

体調を崩し、この世を去った。


吸い込まれそうなやわらかい笑顔が特徴だった

誰にでも公平に優しかった

歌がすごく上手かった









そんな咲鵺のことを、ふと思い出した。





6年前、一緒に公園へ行った時のことだ。

その公園には、有名な花畑があり、

花が大好きな咲鵺は目を輝かせて、

花を見ていた。

花畑の近くに、様々な花の種が売っていた

ようで、何個か買っていたようだ。


帰宅して、咲鵺はルンルンで庭に行った。

僕が 何をしているのか尋ねると、


「さっき買ってきた花!勿忘草を植えてるの!」


勿忘草?名前は聞いたことあるな。と思い、

中から咲鵺を見守った。




何週間かして、咲鵺は再び花を植えている。

今度は、"ハナミズキ"という花を植えていた。


咲鵺が前植えていた、"勿忘草"という花と

雰囲気が似ているな。と思った。

庭を見てみると、ハナミズキや勿忘草のような、

落ち着いた雰囲気の植物がたくさん植えてある。


きっと咲鵺はこのような

雰囲気の植物が好きなのだろうな。

理由でも聞いてみるか。



「ねぇ咲鵺、なんで落ち着いた雰囲気の

植物ばっかり植えてるの?」






「えー……秘密っ!」

少し照れくさそうにしている。


「お願い!教えて!」



「うーん…じゃあ、花言葉調べてみてよ〜」


「分かったよ〜ありがとう!」

花言葉…か。それより眠いな…

調べるのはまた今度にしよ。












































そうだ。花言葉。

花言葉、調べてみよ。



「勿忘草 花言葉」




































え……?



えっと……!ハナミズキ!ハナミズキは…



「ハナミズキ 花言葉」































……そういうことだったんだな

…まったく…咲鵺は……可愛いやつだな…






2つの花言葉は、ここにはあえて書かないでおこう

気になったら、あなたも調べてみて。



























































どうかあなたの元に、たくさんの幸せが

訪れますように。

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