いたずら
non
第1話
水面には美しく
雫がしたたり
散っていく
まだ私は生きられると
うったえんばかりに
水しぶきを小さくあげている
不意に隣の茂みがカサカサと
ゆれた時
私は
雫をたらすのをやめ
その場でぴたりと静止した
私の持つコップの縁に
雫は
震えながらしがみついていた
私は再び
雫をたらす
いたずら non @Kanon20051001
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