これまで読んだ尚乃さん作品の中で一番物語中の景色が色濃く見えて来る気がします。
そしてこのエピソードを読むまで、二人が隷属する側、される側のある種の敵対構造にあることをほとんど自覚せずに読み進めていました。
すっかり未知の領域に飛び込むほのぼの日常系の空気に浸ってましたが、ピピちゃんの台詞で気付かされました。どうなっちゃうのでしょう。
作者からの返信
波津井りく 様
用意した小さな舞台で数人がやり取りするのを書いてきた自覚があります。
苦手な部分を避けながら、浮かび上がるようなお話に憧れていましたので、景色が色濃く、と言ってもらって昨夜は熟睡しました。十分すぎる報いを受けた傭兵のような眠りです。
敵対に気付くところはずーんと重たくならないものかと傭兵が思っていたところではありますが、さらっと書いてあることも注意深く読み取ってくださる優しさも感じています。地味に重いのがどうなっちゃうのか私も心配です。
読んでもらえて、コメントも本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
ものすごく不思議な世界観なのに読んでいくうちにリアリティも感じてきました
敵だとお互い認識しあったとしてもそこになにか別のものを探そうとしてるような気がします
作者からの返信
rnaribose様
リアリティを改めて考えてみると、rnaribose様の作品からあふれているのは、人物たちの気持ちと行動から立ち上る感覚があります。本作で感じてくださったとしたら敵対関係が存在するところかなと思いました。敵にも敵の気持ちがあって全き悪とは簡単には言い切れないのがいいです、人間味というのでしょうか。土方さんとかも。
コメントをありがとうございました。本当に嬉しかったです。