神は怒った。


「もう、何も降らせぬ」



さすらいの民は、再び、飢えと乾きに苦しんだ。


それを見た神は、さすらいの民に慈悲を与えた。


「命だけはつないでやろう」



再び、雨が降ってきた。





神は、水を降らせた。



< 了 >

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雨はなぜ「水」なのか 神楽堂 @haiho_

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