第5話 「遊び」と「クロノス」
あれから、バー「クロノス」にちょくちょく行くようになった。
「ここに来ると、よく学生時代の頃のことを思い出すんだよな」
と、最近では、あまり意識がないにも関わらず、
「時間」
というものが曖昧になってきたことを感じていた。
そういう意味で、バー「クロノス」という店に入ったのも、意味があることだと思っていた。
というのも、あれから、
「クロノス」
という言葉について調べてみた。
実は大きく2つの意味があるようで、その両方ともが、神を意味しているというのがすごいところだった。
ギリシャ神話などを少しかじったことがある人や、マンガやアニメが好きな人は、きっとどこかで、
「クロノス」
というと、時間の神のことである。
ということを感じているに違いない。
確かに、時間の神という意味も大きく、その力で、マンガやアニメの世界で、異次元世界を表現したり、創造する中で、扱いやすい題材だったりするに違いない。
ただ、この、
「クロノス」
というのは、
「時間を意味する神である」
と言われていて、
「カイロス」
という神が時刻を表す神だと言われているのだ。
クロノスという言葉から、
「クロノメーター」
であったり、同調するという意味で使われる、
「シンクロナイズド」
などと言う言葉も、この、時間の神である、
「クロノス」
から来ていると言われている。
また、もう一人、
「クロノス」
という神がいる。
混同されてしまうのだが、こっちの神も、油断できないかなりの神であった。
何と言っても、
「ゼウスの父親で、全宇宙を統べた二番目の神」
として有名であった。
何しろ、
「全能の神」
と言われた、ゼウスの父親というだけですごいというものだ。
そんな下調べをしたうえで、最初は、
「実は何も知らないけど」
というような顔をして、店主に聞いてみた。
「このお店のクロノスって、どういう意味なんですか?」
と聞くと、
「ああ、これはね、ギリシャ神話の神から取ったんだよ」
というではないか。
「それは分かっている」
とほくそえみ、続いて、
「じゃあ、どっちなんだろう?」
と、思っているところに、
「クロノスという神は、実は2人いてね。一人は、全宇宙を統べた神として有名で、もう一人は、時間をつかさどる神として有名な神なんですよ。意外と後者の方が知られているかも知れませんね。どうしても、ゼウスよりも前の神になると、ギリシャ神話ではあまり知られているわけではないので」
というではないか。
確かにそうだが、
「時間の神」
として知っていたのは、マンガやアニメだけの影響ではなかった。
実は、風俗通いをしていた大学生の頃の女の子に聞いたことだったのだ。
「そういう意味で、このお店に来た時、昔のことを思い出すというのは、クロノスという名前に影響されるからではなかったかな?」
と感じたのだ。
「じゃあ、マスターはどっちから取ったんですか?」
と聞くと、マスターは、怪訝な顔を一瞬した、そして、
「どちらからとは、異なことを……。両方からだよ。どちらかからでないといけないということはないからね」
と言われて、一瞬、頭にカチンとしたものを感じた。
「ああ、そうか、別にどちらかである必要などあるわけではない。どっちもだという方が、当然気持ちは強い。どうしてそんな当たり前のことに気づかなかったのだろう?」
と感じた。
どうやら、佐久間は考え方が、偏っているかのようだった。
というよりも、何か、
「こうでなければいけない」
というような考え方、考えているうちに、次第にイライラしてくる。
「なぜ、イライラしてくるのだろうか?」
最初はよく分からなかったが、少ししてから、
「ああ、これって、親父の偏屈さを自分も感じているからではないか?」
と思うと、苛立ちの理由が分かってきて、しかも、その理由がわからなかったことが、余計に苛立ちを増やしているということに気づかなかった自分が、無性に腹が立つのだった。
「思い出したくもない親父のことを、ここで思い出すなんて」
とさらに苛立ちが募ったが、苛立ちも最高潮までいくと、次第に、萎えてくるのを感じるのだった。
それはきっと、
「この店に来ているうちに、親父の呪縛から、解き放ってくれそうな気がするな」
と感じるからだった。
親父の呪縛というのは、自分でも意識していないところに潜んでいると感じているところが恐ろしかったのだ。
「自覚がないということが、これほど恐ろしいということだったなんて」
と感じた。
確かに自覚がないということは、自分にとって、何が恐ろしいというのは、
「自分の近しい人に、自分が父親に感じているような苛立ちや憤りを、意識せずに、感じさせているのではないか?」
と感じることだった。
相手は、あまりきついことを言っては、関係が気まずくなると思って、きっと何も言わないだろう。そして、そのうち煩わしくなってくることで、次第に遠ざかっていき、気が付けば自分のまわりに誰も知っている人がいなくなって、まるで、
「ウラシマ現象」
になってしまうのが恐ろしいのだ。
つまり、竜宮城から帰ってくると、そこは自分の知らない世界が広がっていたというものである。
一瞬だったら、まだしも、それが死ぬまで続くのだ。それでも、生きている限り、そのまま生き続けなければいけなくなるのだ。
それを思うと、前に一度ドラマで見たセリフがよみがえってきた。
「死ねないということは、自分が好きな人も、頼りにしていた人も皆死んでしまって、それでも生き続けなければいけないというのはなんてつらいことなのか。逆に、長生きしたいと思っても不治の病などで、生きることができず、余命が決まってしまっている人、究極であるが、どちらが不幸なのか? 正直、同じような悩みでも次元が違うことなので、一概には言えないことではないか?」
といえるのではないだろうか?
それを考えると、
「ウラシマ太郎にしても、不治の病で余命が決まってしまっている人も、誰が何を言おうと、どうしようもないのだ。そういう意味で、この二人が話をすれば、どういう感情になるのかということを、考えてしまった。本当にそんなことを考えてしまっても、いいのだろうか?」
と考えさせられるのだ。
そんなことを考えていると、また、大学時代からの風俗通いを思い出すようになってきた。
数回、あやねさんに入ったが、さすがに、最期の方は、
「飽きてきてしまった」
といってよかった。
正直、こちらが興奮してきていないことを、生理的に感じたのか、
「無理しなくてもいいよ。他の女の子に入ってみたいのだったら、それもいいと思うわ。経験も必要だもんね」
といってくれた。
しかし、だからと言って、
「飽きてきた」
という言葉を、あやねは自分の口からいうことはなかった。
もし、それを言ってしまうと、
「自分の負けだ」
とでも思うのではないだろうか?
とにかく、あやねの言う通り他の女の子にも、そして別の店にも行ってみることにした。
実際に、好みの女の子もいたし、
「ドストライクだ」
と思う女の子もいた。
実際に身体の相性も遭うと思う子もいたりしたが、二度目に入ってみようという気が起こらなかった。
「どうしてなんだろうな?」
と感じた。
よほど気に入った女の子だったので、本指名で2度目に入ってみると、
「もういいか?」
と感じたのだ。
別にサービスの質が落ちたわけでもない、しいていえば、最初の時の印象で、
「こちらが勝手にハードルを上げてしまったことが原因ではないか?」
と感じたのだ。
確かに二度目お気持ちよかったし、賢者モードに陥ったとしても、そこまで苦痛ではなかった。
賢者モードも、
「嫌だったら、そんなにも嫌な気持ちにあるのであれば、逆に、賢者モードを楽しもうと思うようになってから、賢者モードが嫌ではなくなっていた」
というのも、果てた後、女の子は、男性が賢者モードになるということを察してくれて、気を遣ってくれるのが分かるからだ。
最初は、賢者モード対策をいろいろ取ってみたものだ。
「禁欲してから行こうか?」
と思ってみたが、結局、最高潮の時の気持ちがどこまで伸びるかというだけの違いで、それが賢者モードに影響してくることはなかった。
だが、それは、最初に感じたことであって、禁欲は意外と効果があった。
なぜなら、果ててしまった後、いつもの倦怠感と、敏感さが身体を襲うのだが、身体の震えが、収まるわけではなかった。その震えが、今度は敏感さをマヒさせる効果があるようで、痺れがマヒを運んでくる。そうなると、寂しさがこみあげてくるのだ。この寂しさは肉体的なものではなく精神的なものであり、精神的な寂しさが、敏感になった身体をいさめようとしているのだった。
だから、寂しいと思う分、相手の女の子も寂しさを感じているのだと思うと、相手を今度はいとおしいと思えてくる。お互いにイチャイチャすることで、心の隙間の寂しさを埋めてくれるようで、それがありがたかったのだった。
だからと言って賢者モードが消えるわけではない。精神的な癒しを得られた分、肉体的には、その分無理が来ている。
身体の震えが止まらないのは、身体が正直だからで、それこそ、賢者モードの頂点に昇り切っているようで、
「意識が朦朧とするほどの快感が、精神的な充実感と一緒に訪れないのか?」
と考えると、自分でもどうしようもなくなってくるようだった。
これは、就職してから感じたことであったが、自分で経験したことではないので何とも言えないのだが、人から聞いた話として、
「会社が嫌で、転職をしようと考えた時、仕事はないわけではないが、募集している会社は、今よりも上ということはない。現状維持なら御の字で、表に出ているだけでも、そんな感覚なのだがら、実際に入社してみると、外と中では大違いという意味で、転職など考えなければよかったと絶対に感じる」
という話を聞いたことがあった。
基本、
「スキルアップ、自分の能力を生かせる会社への転職などという前向きな考えでなければ、成功するわけはない」
というものだったのだ。
それが、頭の中に残っていて、
「よほどのことがない限り、転職は、負のスパイラルを繰り返す」
ということでしかないと思えたのだ。
例えば、
「家庭の事情で、転勤できない」
などという事情も曖昧なものだ。
会社に転勤を断れば、退社しなければいけない。入社の時、ほとんどの会社の社内規定の中に、
「会社の業務で正当な理由がない限り、会社の出す命令に従わなければならない」
というような文章があるだろう。
転勤を断るということは、例えば、
「親に介護が必要になったので、それで転勤を断った場合、これを正当な理由と言えるかということなのだろうが、判例では、ほとんどの場合が、正当な理由には当たらないと言われる」
という話を聞いたことがあった。
介護士を雇うだとか、自分の身内で介護が できる人が誰も本当にいないのか? などということが論点になり、裁判を起こしたとしても、
「他に可能性があるのであれば、まずそれをいろいろやってみてから言うのであれば分かるが、何もせずに、闇雲に、『介護が必要だから』というだけで、一方的な拒否は、正当な理由に当たらない」
ということになるのだ。
会社というところはそれだけ厳しいところであり、逆に、ここで、社員の言い分を認めてしまうと、それまで、会社の言いなりに転勤してきた人たちの立場がどうなるか? などを考えたとしても、そのあたりは難しい問題となるのではないだろうか?
そんなことは、すでに課長になっている佐久間には、分かり切っていることであった。彼も、会社から、
「転勤」
と言われ、数年、転勤したことがあった。
その頃、実は結婚を考えていた女性がいて、その人にプロポーズすると、
「あなた、転勤を言われているらしいって聞いたけど?」
と、どうやら、共通の知り合いの、佐久間の同僚から、ウワサとして聞いていたらしい。
だが、彼女としては、転勤が嫌だったというよりも、
「どうして、そういう大事なことを私に相談してくれなかったのか?」
ということが問題だったようだ。
お互いに、彼女、彼氏という関係の頃までは、お互いに距離や高さには、別状はなかったのだが、それが、結婚を意識するようになると、その距離が明らかになってきた。
ただ、佐久間の方では、結婚というものを、一種の、
「年貢の納め時」
というような感覚であり、彼女の方とすれば、
「結婚というのは、もっと慎重に考えてしかるべき」
と思っていたようだ。
どちらも、よくある考えだが、結婚に際して、この距離感は、致命的だといってもいいかも知れない。
「どちらも歩み寄りが感じられない状況であり、どちらかが、先に進むと、追いかけられないことになるのではないか?」
と考えるのだった。
そこにどちらかが、隔たりを感じる。
きっと、後ろにいる方が隔たりを感じるのだろう。なぜなら、前を向いて進んでいれば、後ろの下がった相手を意識することはできないからだ。それだけ、自分と一緒に進んでくれていると思うのであって、
「下手をすれば、そうでなかった相手とは、諦めるしかないのではないか?」
と、考えてしまうことだってあるだろう。
そんな相手を好きになったと、最初に感じるのは、女の方であろう、
これは、全体として言えることではないので誤解のないようにしてもらいたいのであるが、
「女性というのは、ある程度までは我慢するけど、一度キレてしまうと、何を言っても、通用しない」
と言われることがある。
夫婦間で仲が悪くなった時など、そういう言われ方をすることが多いが、逆に男性は、女性との間に不協和音を感じるようになると、逆に、楽しかったことを思い出すようだ。
それだけ、逃避という意識が強いのかも知れないが、
「自分が、過去の楽しかったことを思い出すのだから、相手も同じはずだ」
と思い、
「説得すれば、何とかなるのではないか?」
と、思い込むのであった。
しかし、女性は前述のように、自分の気持ちを態度に表した時は、時すでに遅しというもので、男は、逆に女の気持ちを分かりかねることで、そこからおスレ違いは、二人の今後に対して、致命的であるだろう。
これが、離婚問題であれば、
「修復できない仲」
ということになり、離婚は避けられないものとなるに違いない。
結婚したこともないのに、離婚などを口にするというのは、おこがましいことであるが、人の話などを聞いていると、何となく分かってくるところもある、
当事者ではないということから、冷静に見ることができるというのも、ある意味、勉強になるといってもいいのではないだろうか。
会社に入社してからも、彼女は数人いたことがあったが、なぜか長続きしない。
相手から、決別されることが多いのだが、別にショックというわけではない。逆に、
「飽きる前でよかった:
と思えるのは、
「半分負け惜しみで、半分は本気だ」
といってもいいだろう。
実際に、あやねさんから、他の女の子を指名してみると、最初の一回は皆新鮮な気がするのだが、二回目ということになると、その気にはならない。
元々、
「経験を深める」
という感覚だったこともあって、最初から、
「飽きること前提」
という感覚だったこともあって、どこか。淡白な気持ちになっているのだった。
何度か、いろいろな女の子を指名しているうちに、
「何か、負のスパイラルに迷い込んだ気がするんだよな」
と感じるのだった。
最初から、ランダムで女の子を指名するという遊び方をしているのであれば、
「自分に合う子を探しているんだ」
と思うことで、負のスパイラルはないだろう。
しかし、
「飽きが来ないようにするために、毎回相手を変えている」
というのは、明らかに、マイナス要因に思えるからだった。
だが、考えようによっては、それも大切なことで、自分の中の欲望であったり、ストレスを解消させるための遊びなので、遊びとは言っても、ある意味真剣なことである。
逆に真剣だからこそ、その中に、遊び心があるのだとすれば、遊びという言葉の本当の意味がどこにあるのか、分かるのではないだろうか?
「ハンドルの遊びの部分」
などという言葉を使うことがあるが、まさにその通りではないだろうか?
そんな風に考えてみると、
「車のハンドルのような遊びの部分を自分なりに習得しておかないと、飽きが来たときに対応できないと言えるのではないだろうか?」
と考えてしまう。
「飽きが来るということと、ハンドルや、風俗での遊びという発想は、どこかで繋がっているのではないだろうか?」
というようなことを考えさせられたりする。
その思いが、つぐんでいるのは、本当に負のスパイラルなのだろうか?
そんな遊びの部分がそれぞれに存在しているというのを思い出させたのが、この店の名前、バー「クロノス」であった。
クロノスというのも、全能の神である、
「ゼウスの父」
という意味であったり、
「時をつかさどる」
という意味での神という意味もあった。
そういえば、最初の頃に、老人が、
「ここは、時間を食うといっていたっけ?」
というのを思い出すと、ますます何かの意味があるようで、興味津々だった。
遊びというのも、
「車のハンドル」
という意味と、
「風俗遊び」
という意味で、違った使いまわしでも、似たような発想があったりする。
それを考えると、
「このクロノスというお店には、他にまだ何か秘密のようなものが含まれているのではないか?」
と思えてきた。
確かにマスターは、
「二つの意味を持つ神の名前を頂くことが、この店の繁栄につながると思ってね」
といっていたが、どうも、店の繁栄や儲けだけのために、このような名前を付けたのではないような気がした。
そういえば、店にいくと、よく来ている人がいた。常連という雰囲気でもないのだが、どこか、老人とひそひそ秘密めいた話をしている時があるような気がしていたのだ。
まだ、最近常連になったばかりなので、余計なことを聞いていいものかと、聴くことを躊躇していたが、老人も、自分から何もいおうとしなかった。
老人は、自分が聞いてもらいたいことなどがあれば、まず黙っておくことのない人なので、それを秘密っぽくしているということは、
「本当に触れてはいけないことなんだろうな?」
と感じさせられる。
それを思うと、余計に聞けないのだが、ある日、ふと、
「あの人は、この間の講習会で知り合った人でね、どこか話が合ったんだよ」
といっていた。
「それで、この店に?」
と聞くと、老人は、無言で頷いたのだ。
それ以上、その人がどこの誰なのかということを口にしようとはしない。ただ、その人を見ていると、
「どこか、影がメチャクチャ薄そうな気がするんだよな」
と感じられた。
マスターに聞いてみようかと思うのだが、どうも気が引けた。
そのうちに、老人がその男性を連れてこなくなったので、少しホッとした気持ちになってきて、マスターも老人も、何事もなかったかのようにしているのが、不思議だったのである。
そんな不思議な顔をしている佐久間のことが気になったのだろう。マスターの方からどうしても気になったのか。
「どうしたんですか? 佐久間さん。何か悩み事でも」
というではないか。
拍子抜けした感じがした佐久間だったが、
「もう時効だよね」
と思い、その日、老人が来ていないのをいいことに、
「最近、竹中さん。誰もつれてこなくなりましたね?」
と思い切って聞いてみた。
竹中というのは、いうまでもなく老人のことである。
「え? 竹中老人が誰かを連れてきたなんてこと、今まであったかな?」
というではないか。
「えっ? この間まで、影が薄そうな人を連れてきて、奥で話し込んでいたことがあったじゃないですか?」
というと、
「いや、知らないな」
と、すっとぼけているように見えるが、マスターがウソを言っているようには、見えなかったのだ。
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