キュピパラ♡(仮)
プラチナサファイア
妄想変態? 少女
キュピキュピっ、わたし私立
えっ、なに?いきなり自己紹介から入る小説なんて邪道?はいっブラウザバックしま〜すって感じですかぁ。
「んだとテメェ、表でろや!!」
あららららっ、ついわたしの心の奥底で渦巻く黒い怨念が表面化して可愛い女子高生が口にするのもはばかられるスラングがうっかり出ちゃったわ(早口)。んもぅわたしったらイ・ケ・ナ・イ・子っ。頭コッツンアンドキャハチョペリン♡からのスペシャルローリングサンダーっと。
えっ?あと「?」とか「!」の後ろは空白を作れって言いました?
「ぺっ……」
そんなかんなで高校生活も1週間が経過。わたし、
「なに見てんだよぅ」
そんな(どんな?)わたしだけど、実は中学生の頃から想いをよせている同い年の男の子がいるの。その彼がこの学園を受験するって知ったその時から「えっ? 無理」なんてぬかす担任にジェットアッパー(懐かしい)喰らわせて必死に勉強してお百度参りして(脳内で)藁人形に釘打って(なんで? 誰に? )地獄少女にお願いして(だからなんで?)聖杯戦争に勝利して(嘘つけ、サーヴァントは誰?)彼と同じ学園に通い、同じクラスになって、彼を眺めてはいつ告白しようかなぁと「でへへ」と毎日ヨダレたらしながら友達にプチ気持ち悪がられている日々。
「で、できた……完璧キュピキュピっ」
男を射止めるのはやっぱり定番の手作り弁当だよねっキャハっ。
炊き立てご飯に、卵焼きに、タコさんウィンナーにカニカマ、タコさんウィンナーにカニカマ、タコさんウィンナーにカニカマ、タコさんウィンナーにカニカマ、タコさんウィンナーにカニカマっと……そして惚れ薬っと(どんだけタコさんウィンナーだよ……なんでカニカマ挟む? 最後のはなんだ?)。ふうぅ、超巨大お弁当箱に詰め込み完了だよぅ、汗拭き拭きっ(でけぇな弁当箱)。
うちの学園、基本学食か弁当の二択だけど、学食のクオリティーはんぱねぇ〜つぅの。ファストフードに定番のラーメン、うどん、蕎麦、カレーに定食……さらにはフルコース料理まで提供され、それらの価格レンジが50円からワンコインまでって、どんだけ財布に優しいって話だよぅ……んもぅわたし、まいっちんぐ!(なに言ってんの? この学園、経営大丈夫?)
そんな学食派の彼に(そうなの?)このわたし渾身のスペシャルプレミアム弁当で(うん、卵焼きとタコさんウィンナーカニカマ弁当だけどな)彼の胃袋をがっちり鷲掴みにして「お弁当、ありがとう……とても美味しかったよ。結婚しよう」なぁ〜んて展開になっちゃって(そんな弁当で堕ちねぇよ)みんなに祝福されながらエンディングテーマ流れて、この物語終了っと(まだ終わんねぇ〜よ)。んまぁ、そこまでいかなくても、これで彼のハートはわたしのもので、がっちりがっちり、がっちりマンデー!! っとキャハっ♡(いっぺん、死んでこい)
んっ! (横顔に閃光)……なんだ、このプレッシャーは……。
「あっれぇ〜、めずらしく早起きしてなにやってんのかと思ったら、なんだこのダッセぇ弁当は……」
ちっ……出やがったなこのアバズレ女。あ〜っわたしったらまた汚い言葉使っちゃった。いけないいけないペロペロテヘぺろっ。このアバ、いや女はひとつ上の同じ学園に通う姉。品行方正、抜群のプロポーション、金髪の長い髪、学年成績トップ、既に学園を掌握し生徒会長の座に就く親愛なる(にくたらしいの間違いだろ)わたしの大好きなお姉様(言い方)。
しかぁ〜し、その実態はビッチ! 小学生の頃から男をたらし込み、配下に置き、やりたい放題やってきた、淫乱族・エリナリーゼ級(ググれ)・ビッチ! ……そんな仕打ちされても男どもは怒りも恨みもしないなんて、どういう魔法操作、洗脳してんだか?
「あっれぇ〜、めずらしく早起きしてなにやってんのかと思ったら、なんだこのダッセぇ弁当は……」
数行上と同じ台詞に「?」ってなりました。はい、こいつら双子姉妹です。たまに入れ替わってます。素人には見分けがつきません。こいつらも外面仮面で、家ではTシャツに短パンのファッションセンスのかけらもなく、料理のひとつもできない(お前もな)自堕落一直線の怠惰なお姉様(嫌味か。んでそんな姉達が嫌で私立皇華月学園附属初等部と中等部スルーして、普通の小中学校に行ったんだよな)。
なんだその「10億円の小切手落ちてないかなぁ?」のプリントTシャツ(ひとり目)と「100億円くれ!」のプリントTシャツ(ふたり目)って……どこに売ってるのって話だよっ、ほっぺプリプリ、プリンプリン物語っ(平成、Z世代が? ってなってるぞ。私はルチ将軍……知能指数、1,300。うん、懐かしい)キュピキュピっ。
ふんっ、お前らふたりにこのわたしのピュアピュア恋愛純情派の可愛い女子高生の気持ちなんかわからないっての。さぁて、この100円ショップで見つけた超プリティな弁当箱入れに(すっげぇコスパ……ってか、超巨大お弁当箱が入るのね)入れてっと。
「なんか、黒いモヤが揺らいでるけど……なにそれ?」
またもプレッシャー(アンタ、ニュータイプかよ)。双子姉妹ではない独特の感覚。
わたしのとぉ〜っても可愛い、目の中に入れても痛くない(痛いけどな)私立皇華月学園附属初等部(もうふりがなふらないよ)に通うファニーな小学5年生の妹。
って、んなわけねぇ〜だろっアンド、ローエングリーン発射〜っ(凄い火力)。はいっ、この妹もビッチなメスガキです(表現気をつけて)。基本ファッション……ホットパンツにピチピチニーハイソックスにヘソ出しTシャツにランドセルという、ロリコン御用達の衣装で登下校してます(校則は? コンプラ大丈夫?)。近づく怪しいロリコンはブラジリアン柔術でぶっ倒し警察に通報して逮捕。部屋には額に飾られた感謝状のコレクションがびっしり。悔しい事に我が家の家事全般はこのロリ少女に頼りっきりだぞっ(お前も少しは掃除、洗濯しろ)。
えっ、両親はなにしてるのかって?
父は大手商社に勤めていて、今はニューヨーク支部に長期出向中だキュピ(うん、エリートだな)。母は、なんかよくわからないけど、国内外の遺跡探索や人知を超えたオーパーツを収集して、それを闇市場で売りさばいてガッポガッポで楽しい職場だよキュピキュピってこの間写メで近況伝えてきたキュピ(いやそれカタギの商売じゃないよ。アーカムのスプリガンに注意して。んで、今時写メってなんだよ)。
で、お団子金髪頭の巨乳ビッチメスガキ(話、戻すのね)この年齢にして彼氏が複数いるという噂……あ〜あ、こんなキャラの濃い姉妹達に囲まれてピュアなわたしがかわいそう(目をパチクリさせてこっち見るな)。
ふんっだ、ふんっだ、だっふんだっと(志村、後ろ……)。こんなイカれたビッチ姉妹はほっといて(お前もたいがいだけどな)わたしはさっさと登校するのだキュピっ。
「キミの弁当……すごく美味しかったよ。こんなに愛情がこもったものは生まれて初めてだったよ……好きだ! 大好きだ……ボク達、付き合おう。いいよね」
ぐへへアンドじゅるる(妄想やめてヨダレ拭け。みんな怪訝な表情で見てるぞ)……いやぁ、いろんな妄想広がって、家からどうやって学園の正門まで来たかわからないよぅ。
確か、電車3本乗り継いで、新幹線に乗って、バス6本乗り継いで、リムジンに乗ってやっと正門に到着って感じだったかなぁ(どっから登校してんだよ。ってか、家から徒歩10分だけどな)。んまっ、そんな事どうでもいいよね笑っていいとも! っとキャハキャハキャハックス。(髪切った? ……そうですね)
おはよう、おはよう、みんなおはよう……わたし可愛いし結構人気者だから、挨拶はひとりひとり丁寧にしないとね(可愛いは余計だよ)。これで、あのビッチ姉妹さえいなければ、どんだけ楽しい学園ライフが送れるかって話なんだけど、あいつら(荒れてるぞ)本性隠して清楚な女を演じてるから、挨拶する時「ごきげんよう……」みたいな御嬢様気取りで、キモキモキモキモキモッティだっつぅの。昔流行った「華の嵐」かよ(みんな、ググれ。「愛の嵐」と「夏の嵐」もよろしく)……あぁ、考えるだけで怒りと寒気が……殺したろか、あのビッチ姉妹(返り討ちに遭うぞ)。
こらこらっ、いけないぞわたしっ! 今はわたし渾身のウルトラスーパープレミアム愛情お弁当(なんかグレードアップしてる。けど、卵焼きとタコさんウィンナーカニカマ挟み弁当だけどな)を彼に届けるのがわたしのミッション(サクッと渡せ)だから集中集中っと。
艦長……マーク25、オレンジ50にドミニオンです。
「何ですって……ナタル……」
(はい、あのバカ少女の脳内言語を通訳します)
あっ、愛しの彼が前方に。キャハっ♡
届け……この想い。
この、想いが詰まった(黒いモヤが揺らいでる)お弁当を彼に……
(あっ、お約束の小石が前方に)
ぎゃっ! (はい、小石につまづきました)あっ、うっかりお弁当を投げ出してしまったわ。このお弁当を失うわけにはいかないの(日を改めて作り直せ)。よぅし、つまづいた勢いで波動エンジンフルバーストしてダ〜イブっ!
前方ダイブで地面に落下寸前のお弁当にフェードインっ!!! (ググってね)
キャッチ成功……ふうぅ、危ない危ない、ギリセーフだよぅキュピキュピ。
ん? あれっ……なんか下半身がスースーするのは気のせい? (いやホントだよ)
あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜〜〜っ! (どんだけ「あ」連呼)
スカートがめくれて、わたしのふくよかで魅惑的なお尻が(盛りすぎ)みんなの羞恥にさらされてパ、パ、パ、パ、パ、パ、パンツ丸見えになっちゃってるよぅ。わたし、恥ずかしすぎて100万光年彼方にあるKAKUYOMU12345銀河にマジカルドライブで(なんだその適当銀河? マジカルドライブってワープ?)キュピっと逃げたいよぅ。
白地にピンクのラインの縞パンで勝負下着だったのにぃ(普通だけどな)こんな姿彼に見られたら、もうお嫁にいけないいけない、いけないルージュマジックっとキュピ。
幸か不幸か、彼はもういなくなっているから、わたしのハレンチなパンツ見られなくて助かったよぅ。(普通のパンツだよ)
んじゃ、わたしのパンツを鑑賞した者達を抹殺するミッションを遂行するキュピ。スマホで暗号文入力っと(どことやりとりしてんだよっ)。
太平洋沖……アメリカ合衆国海軍、戦略型原子力潜水艦……アラバマ。
緊急通信、受信……B・C・D・B・T・C・A・Z・Z・E……ブラボー・チャーリー・デルタ・ブラボー・タンゴ・チャーリー・アルファ・ズール・ズール・エコー……艦長、正式命令です。
全艦に指令……核巡航ミサイル発射準備。
目標……私立皇華月高等学園正門上空に座標入力……(っておいおいっ、終末戦争に突入だよっ! 副長、止めろ。ってかお前どんだけの権力者だって話だよ。もしかして、フリーメイソン? ロックフェラー? それともロスチャイルド? 遠距離からの狙撃で……ばたっ)
なぁ〜んて、そんな残虐な事をこのプリティーなわたしがするわけないよぅ(ミサイルが学園をかすめていきましたが?)……何事もなかったようにすくっと立ち上がって、テヘぺろポーズでその場を取り繕ったキュピ。
あぁ〜あ、お弁当渡しそびれちゃった。なんだかんだで昼休み(ざっくりショートカットしたな)。彼は友達とどっか行っちゃった。んもぅ、このお弁当どうしよう? なんか黒いモヤが揺らいでるけれど(今気づいたの!)なんなのかしら。
ぐっ、なんかジャリっとする(思いっきり焦がしたからな……黒いモヤもその影響だよ)。
結局、もったいないから学食で「ジャリ弁」(認めたな)とガテン系背脂こってりチャーシューテラ盛り豚骨味噌醤油味ラーメン替え玉3回セット150円と一緒にわたしの切ない想いとともに胃袋へレッツコンバインしちゃったキュピ(胃もたれ確実……なんかいろんな味混ざって、替え玉3回って食い過ぎだぞ。えっ? 150円ってマジで経営、大丈夫? 超電磁スピンで速攻消化)。
そんなこんなで友達と別れ、ひとり下校(また大胆にショートカットしたな)……とぼとぼ歩いて気がついたらあ〜らラブホテル街(どこをどう歩いたらそうなる?)。ちっ……いちゃいちゃしやがって。どうせやりまくるんだろっキュピ(だから表現。あと、語尾でごまかそうとしてもダメだぞ)。
あ〜あ、飛行機乗って、大陸横断鉄道乗って、アークエンジェルに乗って、銀河鉄道999に乗ってメーテルと惑星メーテルまで行って、白色彗星で戻ってきて、歩いて帰るの面倒だなぁ〜(なんだその現実と非現実が混ざった下校ルート……しかも登校ルートと違うし。ってか、徒歩10分だろっ……早く正規のルートに戻れ)。
でも、わたしはこんな事でくじけないキュピ。恋の季節はこれから……夏だ! プールだ! 水着ジェットストリームアタックのチャンスだってあるし(なにそれ?)、イ・ケ・ナ・イ・夏休みもあるし(どういう事?)、惨劇のハロウィン(えっ、ホラー)、凌辱のクリスマス(これ官能小説?)、血のバレンタイン(お前がヤケチョコ食って鼻血出すんだろっ)だってこれからイベント目白押しなんだから、告白のチャンスはたくさんあるキュピ(いや、普通にすぐ告白しろ)。
よ〜ぅし、わたし頑張るぞ!!
必ず彼に告白してみせるっキュピ。
どうなる? わたしの恋……。
届け! この想い……。
キュピキュピ*パラダイス!
んで( )で合いの手入れてるアンタ誰(いまさらかい!)?
んじゃもう一回いくよ〜(あっ、はい)
『キュピキュピ*パラダイス!』
©︎キュピパラ♡(仮)
©︎プラチナサファイア
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お試しパイロット版はいかがだったでしょうか?
ジャンルで迷いました。恋愛かラブコメか。
恋愛……う〜ん? という事でラブコメにしました(なんかラブコメは男子が主人公メインだとか、そうでないとか……)。
★や♡、フォロー、コメントがたくさんいただけたら、連載を検討します。よろしくお願いします。
反響が薄かったら、これでさよならです。
数あるラブコメ作品から拾って読んでいただき、ありがとうございました。
キュピパラ♡(仮) プラチナサファイア @textekitoo
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★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 121話
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