悪と認識されたいアホVS神(作者)からの寵愛(呪い)…ファイッ!

本人が悪役になるべく悪事を働くも、ご都合主義で周囲が勘違いしてどうしても善行になってしまう…って勘違いものジャンルの小説の中ではよくあるコンセプトです。

この小説を面白く読むコツは、どうしても望み通りにならないアホな主人公が他者から向けられる感謝や好意にのたうち回り、嘆く様に愉悦を見出すことだと思います。

どうしても「そうはならんやろ」→「なっとるやろがい!」という展開が続くので人を選ぶ小説ではあると思います。

しかし、主人公がそういう舞台装置(世界)に乗せられて、ひたすら足掻いて行動を起こすも結局は善行に転換させられて無駄になり、悲鳴を上げ続けているんですよ。なんか哀れでかわいくないですか?

今後も楽しみな小説です。

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