第42話 間話 宴会
「みんな集まったかぁ?」
「おう!」
「んじゃ、異世界からの帰還を記念して乾杯!」
「「「「「「カンパーイ」」」」」」
ここは美琴の親が貸し切ってくれたホテルの一室だ。
立食パーティーのような形でみんなでパーティーしている。
「こっちにダンジョンなんて俺らからいえば遊びだよなぁ!」
「こら、そんなこと言ってると痛い目見るわよ?」
「まぁまぁ。それよりもダンジョン入った人いる?」
「いないんかい!」
どっと笑いが起きる。
「みんなそれどころじゃないでしょ?」
「そうね、久しぶりに帰ってきたら勉強だもの」
高卒の資格を取る奴らも中に入るし大卒もいる。
「でも、毎日狩りに行くよりはマシかな?」
「俺は勉強より狩りの方が楽しかったな」
「まぁ、ひとそれぞれよね」
「こっち来て感動したもの!」
「トイレ!」
「わかるー!」
「コーラ」
「それもわかるわ!ジャンクフード最高」
「車!」
「それよ!さきにそれの免許取りに行かなきゃ」
「やっぱりビル群かなぁ、全然外が見えない」
「あぁ。王城くらいだったもんね」
「あとは親かな、びっくりするくらい老けてた」
「それ!私達が二十歳になったからだけどさ、親も10年たってるのよ!」
「わかってたことだけど衝撃だったな」
「兄弟ができてたことにびっくりだったぜ」
義隆には弟ができていた。
「これからどーするの?」
「千冬は冒険者だろ?」
「さあ?できることやっていくけど冒険者だろうな」
「義樹は?」
「俺も多分冒険者」
「ふたりはいいよねー!わたしはテイムした子を置いてきちゃったから」
「またテイムすればいいじゃないか?」
「雷手伝ってよね」
「はいはい」
千聖に言われて頷く雷、
苺達はすこしお試しでダンジョンに入る計画を立てているそうだ。
「哲太もくる?」
「行く行く!」
「えー俺らも行くぜ!」
純や星も行きたがる。
「千冬はどうするの?」
「へ?薫。なにが?」
「玲奈のことよ」
「じー」
「結婚する」
「やた!」
「「「「「ええーーー!!」」」」」
「それはまた急ね」
「付き合ってるのに10年は長過ぎだろ?まぁ、玲奈が…いいらしいからな」
コクコクと頷いている。
「あーぁ。結局玲奈に取られちゃった」
「薫も綺麗だからすぐできるよ、千冬以下なら」
「もう!勝ち誇らないの!」
「えへへ」
和哉は未唯奈に尻に敷かれている。
「和哉!また、こっちで大儲けするわよ?」
「やなこった、俺は色々作りたいんだ」
「和哉待ちなさい」
「べーだ」
カズヤも素早くなったな。
「ぼ。僕とあの付き合ってください」
「はい」
ええー!!あの航平と陽菜がカップルかよ!
みんな唖然としている。
でもやっぱりあの時仲直りさせといてよかった。
「おめでとう!」
「いや、へへ、」
「あはは」
顔を真っ赤にしながら照れている。
「宴もたけなわだがここで終わりだ。俺たちには絆があるから誰か困ったら誰でもいいから連絡しろよ?」
「「「おう」」」
「「「はい」」」
「それじゃあ、解散!」
小4で召喚されて10年僕はようやく縁が切れた あに @sanzo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます