別れのキス
第1話
教室のドアを開けると、茜が血だまりの中でこめかみに銃口を突き付けていた。
「……待って。茜ちゃん」
「翔太くん。さっきは酷いこと言ってごめんね」
茜は今にも泣き出しそうな顔でそう言うと、引き金を引いた。銃弾が頭部を貫き、茜の体は仰向けに倒れた。僕は彼女に駆け寄り、体を揺さぶった。
「茜ちゃん! 茜ちゃん! ……お願いだから目を覚ましてよ」
しかし、彼女はもう目を覚まさなかった。僕は彼女の唇にやさしくキスをすると、近くに落ちていた拳銃を手に取った。
別れのキス @hanashiro_himeka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます