6章 タロンの悪魔の木編

112 第5章 あらすじ


 ロラン、エリクシル、コスタンの三人は港町ポートポランへ日帰りで向かうことになる。

 冒険者ギルドで冒険のイロハを学び、冒険者登録を済ませる。

 そしてコスタンも冒険者として復帰し、ロランのメンター(指導者)を買って出た。


 一仕事終えた一行は念願の『海の竜頭亭』へ向かう途中、ロランの世界の見慣れた言語で描かれた看板をエリクシルが見つけた。

 その店名はロランが過去に宇宙港で『スシ』を食べたことがある、『カッポウ スズキ』だったのだ。

 他の漂流者との邂逅を期待しつつ入店するが、彼らは漂流者そのものではなく、祖先が『ラサリット』なる東方の国にいるとのことだった。

 そこを訪れるのは容易ではないが、いつか訪れる必要がある候補地のひとつとなった。


 次にシャイアルケーキの商談のために商業ギルドへ向かう。

 担当者を待つ間、併設された喫茶スペースでこの世界のスイーツを堪能する。

 そのあまりの質の高さにこれから始まる商談に勝ち目はあるのかと怖気づいていたが、担当者の反応は意外にも非常に良いものであった。最終的にかなりの好条件で商談がまとまった。

 商業ギルドを後にする前、その大広間に鎮座していた転移石についても調査を行った。

 転移には膨大な費用が掛かることが分かったが、リクディア大陸の地図と合わせて世界の大まかな地理を学ぶことができた。


 バザールではこの地の通貨(ルース)や物価について学び、『サエルミナの魔法雑貨店』や『グッドマン武具商会』、『隠者の大釜』を訪れ物資や道具を購入した。


 コスタンが大量の物資を運ぶために駄獣の『バロバロ』を購入。

 ロバに似たその駄獣は、雰囲気に近しいものを感じたロランによって『チャリスン』と名付けられた。

 そして村へと帰る途中、ロランはコスタンに"ダンジョンを征服する"予定であることを打ち明ける。

 コスタンは無知無謀と征服に対して消極的であったが、エリクシルの説得もありこれを承諾。

 村に戻った翌日から、メンバー選定や装備の準備に取り掛かることとなった。

 そしてダンジョン征服への参加を承諾してれたのは、コスタンの他、まさかの料理人ラクモであった。

 ラクモは狩人も兼業しており、周辺の地形や森に詳しく、村から船への近道も案内できることが分かった。

 コスタンとラクモがチャリスに装備を調節してもらう間、ロランたちはムルコのケーキの試作に取り掛かった。

 エリクシルの腹案である"アイシング"でシャイアルケーキの課題であった地味な見た目から脱却でき、他の課題も解決策が次々に浮かび皆は一安心した。

 残る不安はダンジョン征服中の村の防備であったが、船の通信技術を応用することとなった。

 エリクシルの端末を利用してダンジョンと村との通信が行えるよう、装置の開発を約束したのだ。


 そして決行日、皆と熱い抱擁を交わし、ダンジョン征服へと出立するのであった……


――――――――――――――――


ダンジョンについての補足ノート

https://kakuyomu.jp/users/PonnyApp/news/16818023213438050910

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