編集済
生けるダンジョンを管理して運営して維持する、或いは征服して最深部のアイテムを奪取するという、むかし遊んでいた欧米の「T&T」や「D&D」というTRPGの世界観を髣髴とさせる様で、モンスターの湧き出すダンジョンを管理して入場料を取り冒険者を突入させるというのは、欧米的な探検スタイルなのかもと想像する次第。
またこの世界だと、その権利を巡って貴族達が箔をつけるべく活動していたり、他領地進出の足掛かりにしたりと、なかなかに政治的な感じで、ダンジョンの在り方がリアルで良いなあと思う次第。
そんな話を聞かせてくれる真面目な村長コスタンの為に、何か出来ないかと考えるロラン、やはりゴブリン退治が第一目標となる感じでしょうか。
作者からの返信
どちらのTRPGも名前は知ってはいるものの、実際にプレイしたことはないのですが、やはりそういう世界観なんですね。
ダンジョンを資源として捉えるとどうしても発想が似通ってしまうのかもしれません。
ニョムを助けはしたものの、まだ大物が残っています。
村の平和のためには退治も必要かもしれませんね……!
コメントありがとうございました。
編集済
目の前に広がる鉱山の風景。コスタンの言葉を聞くうちに。何故か原風景のような郷愁がこみ上げて来ます。私は鉱山や採掘場があるような土地に生まれ育ってはいませんが。採掘現場で働く男たちの活気やそこに集う営み。かつての賑わいやざわめき。そして現在は寂れた廃坑。とてもロマンを感じてしまいます。そしてそこから採掘された資源の今昔。エネルギーの変容が世界に齎す変化。頷きながら読ませて頂きました。自作を書く都合から読んだ中世の貴族や王家の成り立ちについて。楷家と名をはせ、その後の貴族文化の指標となったメデイチを思い出しました。あの一族もまた、何も持たない農家から、野草薬学に知識を得て。紡績の染料を鉱山の鉱石から得て、莫大な富を築いた。この作品の中でもそうした町や都市や文化の発展の源流となったもの。それがしっかりと描かれていて。読んでいて単なる郷愁だけには留まりません。作品の奥深さを感じます。また鉱山攻略なは現代のテーマパークやゲーム的な概念も付与されていて…「ただし命がけだよ」というのがたまりません🍀
作者からの返信
六葉翼さん、コメントありがとうございます!
原風景はいつもイメージしています。いいですよね。
六葉さんは私と同じ光景を見えていますね。
ステップガールもイギリスを舞台によく勉強されていますよね。メディチ家の栄枯盛衰もまた魅力的です。
本作はSFでもありファンタジーでもあります。冒険や危険が付き物です。ゲームのようであってもゲームではないのです。
ダンジョンに、政略や戦略、利権が絡んでくるとは。
どこの世界も世知辛いと言いましょうか。
魔石や鉱石の利益も、それだけ大きいということですね。
広い視点で世界が描かれていて、唸るばかりです。
作者からの返信
この世界も一筋縄では行かない、元の世界と同じくらい人の営みがあることを表現したかったのです。
広い視点で描かれているとの評価、嬉しいですね。
コメントありがとうございました。