第15話エピローグ マーシャEND

魔王城の決戦から二年が過ぎた。

私――マーシャ・ヘリカルは公には死んだことになっている。

『あの時ディーノが来てくれなけば確実に死んでいたわ……』

私は自室で椅子に座って自分の両足首から先に目をやる――義足、四天王ユーカを倒すため限界まで凍結呪文を使った余波で、足首から先が壊死したのだ。

「酒飲みたい……」

私は一年以上禁酒していた、理由であるベビーベットの主に目をやる。

そこには赤子が幸せそうに眠っていた、娘のダイナ――私とあの人の宝

私は旦那と同じダイナの黒髪を撫でる。

私の不妊の理由は魔力を上げる為の改造による、排卵障害、生理もずっと無かった。

最後の戦いのあと、私の魔力は並の魔術師レベルまで下がった、理由は禁呪使用とユーカとの戦いと無理をしたせいだろう。

イシュタルが約束を守ったのか、それとも魔力低下により体質が変わったのか、とにかく戦いのあと月経がはじまった。

暫くして妊娠が発覚し、それ以来禁酒してる、母乳は血液から作られるので、血中にアルコールがあるのは非常にまずい。

バストサイズは並のだが、私の胸の性能は良いらしい、母乳はよく出る、娘を満足させられている。

ドアを開ける音が聞こえた、娘を起さないように静かに彼が入ってくる。


「お帰りなさい…貴方…」

 






                     完



本来はスプライトエンドで終わる予定でしたが、マーシャが可哀想になったので書きました。

ここまでありがとうございます。

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勇者の愛したお姉さんは魔王軍四天王。 シノヤ @sinotuka

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