作中キャラのIQよ、作者のIQを超えてゆけ!

 小説の執筆には様々な困難がある。

 モチベーション維持の困難さ、執筆時間の確保、長編小説で問題になってくる整合性調整……そして、作中キャラのIQが高すぎて扱いづらい問題(泣


『作中キャラのIQは作者のIQを超えられない』


 これはよく聞く話で、私も長編小説内で何人ものキャラを作っていると、やはり私よりIQの高いキャラや一芸に秀でたキャラ等が生まれてしまい、そのキャラ達の動かし方や発言内容によく苦労しています(汗

 やっぱり個性豊かなキャラを作って行くとどうしてもそうなってくるんですよね(๑′-﹏-๑)

 そしてそんなIQの高いキャラや一芸に秀でたキャラを作ると、何の下調べもせずに私の地頭だけで動かした際に有識者から見るとツッコミどころが多い発言や行動の連発になってしまうという……。


 そこで私は『専門書の購入』『動画や記事で情報収集』『歴史調査』などでこの問題に対応しています!

 私の処女作である『テイマーの生き方・歩み方』にはネトゲ廃人は勿論の事、色んな職業のキャラやそれぞれ一芸に秀でたキャラが居るのですが、私はこの作品を書き上げる為に行動心理学やらコーチング技術やら格闘技やらの書籍を読み漁り、それぞれの職業についても調査し、それらで得た情報+私のネトゲ経験+偉大なる古参ネトゲガチ勢さん達から教わったネトゲノウハウを盛大に盛り込んで作品を作り上げました。

 恐らく作品を書き上げるまでに費やした時間の3~4割は調査時間だったと思います(・∀・; )


 ですがそのお陰もあって、作中キャラ達からは私が作りだしたキャラとは思えないほど含蓄のあるセリフが飛び出しますし、戦術や展開は非常に論理的で現実的な物となりました(当社比)。

 作品完結後に改めて自作品を読み返したりしているのですが、その度に自分の頭の中にある知識や地頭だけではこんな作品は作れなかっただろうなとつくづく思います><

 

 ……そして今現在投稿している『エビデンス ~情報の海に潜む悪魔~』はそんなテイマーをも超える難物でした。

 SF作品であるテイマーとは違いガッツリ現代物の為、下手な展開にしてしまうと現実との乖離に違和感が強くなりやすいですし、基本的に作中キャラが2人なのですが、その2人が私を遥かに超えて頭が良く扱いが難しいという……。

 そこで本作では歴史調査を徹底的に行って執筆していたりします!


 国内外問わず話題になった炎上騒ぎなどを徹底的に調査し、それらの経緯を作品に当てはめてプロットを作る事で、現実に即した形で作品作りが出来るようになりました。

 過去の炎上騒ぎを調べ、現在起きている炎上騒ぎにおいて情報配信している人やXのコミュニティーノートから得た情報の裏取りをしていると、単純なデマや巧妙なデマによる扇動とそれらに対する反応をリアルに学ぶ事が出来るので、本当にネタ集めには事欠きませんでした。

 ただ、このやり方のデメリットとしては、情報の裏取りをしている過程であまりのデマによる扇動の多さとデマに扇動された人達の攻撃的な熱量に当てられてしまい、調査の過程でどんどん精神が病んでいってしまう事ですね(๑′-﹏-๑)


 まぁ、そんなこんなで作品作りをしている私なのですが、これまでの執筆経験から『作中キャラのIQは作者のIQを超えられない』という意見は『半分正解で半分間違い』だと思っております。

 

 そして私が出した結論と致しましては


『自分の地頭と今持っている知識だけで書くと、作中キャラは作者を超えられない』


 そして


『先人が残した知識と歴史を調査し活用すれば、作中キャラは作者を軽々と超える』


 ですね(๑•̀ㅂ•́)و✧


 色々調査しながらの執筆はしんどいですし、執筆スピードが落ちてモチベーション維持が大変になってしまいますが、掛けた時間に応えてくれる作品にはなると実感しております。

 ただ、これまでの人生で一番勉強しているなと実感できるのが学生の時や会社員になった時や独立した時ではなく、小説を書いている時というのがなんとも面白い話ですね(笑)

 小説を書き始めてまだ一年と少しなのですが、本当に一生涯の趣味を見つけたなと感じております( ¯꒳¯ )

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