何故私は今まで官能小説を読んで来なかったんだ……

 私は愚か者だ。

 執筆者としてあるまじき失態を犯し続けていたのだ。

 ……今まで官能小説を敬遠していたなんて。


 

 という事で今回は私が初めて官能小説に手を出して、めちゃくちゃ感銘を受けた話ですね!

 読書においてかなりの雑食である私ではありますが、ホラーや主人公が死ぬ話はあまり得意ではなく読んできていませんでした。

 そして、もう一つ読んでこなかったジャンルが官能小説。


 存在自体は当然知っていましたし、気にはなっていたのですが、やはりジャンルがジャンルでしたので切っ掛けが無いと中々読む機会がなく、結局今まで読む事なく過ごしていました。

 ですが先日、文章力の効率的なトレーニング法は無いかとネットで調べている際、語彙力や文章力を身に着ける為に官能小説を読むべきだ的な記事に出会い、気になって官能小説について調べていると同じように官能小説を書いたり読んだりする事の執筆者としての利点を解説する記事がいくつもありました。

 なのでこれも勉強だと思い、極力俗っぽくなく本格的な官能小説色々調べてピックアップし読む事に。


 ……カッコイイ。

 

 …………何てカッコイイ表現なの。


 私は速攻で官能小説の表現技法の素晴らしさに魅入られた。

 そして一冊読み終えて思った感想は、官能小説とは大衆小説と純文学が上手く混ざったジャンルなのだと言う事。

 

 これを言うと、もしかしたら結構非難を浴びてしまうかもしれないのだけれど、最近のWEB小説は品の無い性描写が多分に含まれる作品が多いと思っている。

 性描写自体を否定する気はさらさら無いのだが、何と言うかこう……品が無いのだ。

 勿論全ての性描写がある作品がそういう訳ではなく、中には心理描写や状況描写が上手く描かれていて、物語としての厚みに上手く貢献出来ている作品もある。あるのだけれど、そういう作品はかなり稀なのである。


 そして官能小説に関してだが、これは正にエロスの純文学だった。

 純文学とは正に芸術で、その人の感性でその世界の見え方を表現している。

 官能小説は全体的に言えば純文学より直接的な表現が多いので純文学より読み易く、そして性描写に関しては純文学の様に独自の感性によってその状況を表現していく。

 それはただの状況説明ではなく、語彙力と表現力をフル活用して行動1つ1つにおいての心理描写と状況描写を表現しているのだ。


 これは確かに執筆の勉強になる。

 純文学よりとっつきやすく、それでいてしっかりと『例える』能力を身に着けられると思った。

 そして何冊か読んでいる内に、その表現の仕方に痺れるフレーズが幾つも見つかり、次第に自分でも書いてみたい気持ちになって来るのだ。

 正直今は色々しなきゃならない事が山積みで手が回らないのですが、何時か自分でも書いてみたいですねᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 流石にカクヨムで投稿は無理ですが、大人の恋愛物に強い投稿サイトでいずれ><

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