七瀬流執筆ルール作成術
先日このエッセイを読んでくださった方からのコメントで、私の執筆ルールを知りたいといった声がありましたので、今日は私がどの様に執筆ルールを作ったのかと、その理屈。最後に私が今使っている執筆ルールを公開したいと思います!
まず私が最初に執筆ルールを作ろうと思った経緯なのですが、私は20年以上読み専をしてきて学校の作文ぐらいしか執筆した経験がなかった為、いざ自分で小説を書こうとした時にどう書けば良いのか分からず何度も参考資料として別の作者様の小説を読み込んでいたのが切っ掛けでした。
けれど、尊敬する作者様は沢山居るのですが、書き方は皆バラバラでどのエッセンスを取り込めば良いのかも分からず、そこに時間を掛けている間に執筆に対する意欲がどんどん削られて行くという本末転倒状態になってしまったのです(汗
そこで『参考にする作品を徹底的に絞って、その変わりその小説の書き方を徹底的に調べ上げてシンプルなルールを作ろう』と決心し、行動に移しました。
そして実際にやった具体的手順として
1.参考にする作品を3つピックアップ
2.『地の文の書き方』『行間の入れ方』『心の声の書き方』『名前付き新キャラを出す頻度』『名付けの特徴』『主人公への好感度が上がるポイント』『その小説が好きになった理由』『その他特徴』を調べ上げる
3.調べた内容をシンプルなルールにまとめる
という感じでやっていきました。
1.参考にする作品を3つピックアップ
今回は書籍化した売れっ子なろう作者に限定して、読み易さを重視してピックアップしました。
ただ、これは初めてのルール作りの際の事だったので、今書いている小説が終わったら別のピックアップ方法にすると思います。
理由としては、最近のジャンル別ランキング調査で『ジャンル毎の書き方に似た傾向がある』という事に気付いた為、次の執筆ルールを作る際は『自身が書くジャンルのランキング上位 or 書籍が売れている作者』という縛りで作ると思います。
2.『地の文の書き方』『行間の入れ方』『心の声の書き方』『名前付き新キャラを出す頻度』『名付けの特徴』『主人公への好感度が上がるポイント』『その小説が好きになった理由』『その他特徴』を調べ上げる
なんでこの内容で特徴を調べたかと言うと、20年以上読み専をしてきた経験からそこに作者の特徴が出やすいと感じていたからです。
偶に本屋さんで作者名を見ずに本を取って軽く読んでいると「あれ? この書き方の癖、あの作者っぽい」と感じて作者名を見ると、その作者さんの新刊だったりする経験も今までに何度かありました。本好きの方にとってはあるあるかもしれませんね(笑)
3.調べた内容をシンプルなルールにまとめる
調べた内容で、自分が今から書く小説に取り入れたい内容を取捨選択し、ルール化します。
下記に実際に今私が使っている執筆ルールを掲載しますので、参考程度に見て頂けるとありがたいです!
※執筆を開始した後に付け足した物もあります
●執筆ルール
地の文:1人称(モノローグ)
心の声:頭に『――』を付ける
※地の文が1人称なので、強調したい心の声に『――』を使う
行間の入れ方:
・基本的は会話文とモノローグの間に1行
・心の声の前後に1行
・モノローグ同士でも、モノローグが長くなってしまったり、文と文に関連性が無い場合は間に1行
場面の切り替え方:
……
…………
………………
新キャラを出す頻度:1話につき名前付きキャラは最大3人。各章の話数/5以下に止める
※書籍を参考にする場合は、文字数をキャラ数で割ると割合が分かると思います
キャラの名付けルール:
・基本的には短く読み易い名前
・極力同じ頭文字の名前は使わない
※同じ頭文字を使う場合は、語呂で差別化
その他特徴:
・シリアス、日常、コミカルの割合は1:3:1
・モノローグでボケたりツッコミを入れると読むリズムが良くなる
・シリアス回では主人公の心情を細かく丁寧に書く
・コミカル回では主人公の隙やツッコミどころ、アホっぽい所を前面に出す
・会話文は連続4回以下に収める。それ以上になりそうな場合はモノローグを挟んで分割
・会話文の量はモノローグの量以下に収める
・出来るだけ簡単な言葉や熟語を使い、難しい(もしくは恰好つけた)言葉や熟語は使わない
・人との繋がりを大切にする
・伏線は分かりやすく、そして多すぎない
・あるあるを意識して読者の共感を呼べる内容に出来ないか検討
こんな感じですね。
今回の執筆ルールの作り方について何かご質問があれば、コメント頂ければ回答しますのでお気軽に質問して下さい(*^ ^*)
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